昨日、Queenの"Jazz"をめぐる記事を書いたおかげで、15年以上も正しいと思い込んでいた間違いに気づかされたわけだが、こういうのは(少なくともボクの場合)必ずしも珍しいことではない(笑)
Matrix末尾が進んでいたりすると、オリジナルでいいのかどうか詳しい友人に確認したりはしたが、昔から、末尾1なら単純にオリジナルだと思い込んでいたような気がする。
ってことで、他にもオリジナル・ファーストプレスだと思い込んでいるが、実は違ったというものがけっこうあるかもしれない。
さて、今回のように手持ちの盤がオリジナル・ファーストプレスではないと判明した場合、ホンモノのオリジナル・ファーストプレスを探すことになるわけだが、アナログ・コレクターは、こうしたお目当てのレコードを探す行為のことを「掘る」という。
「お宝を掘り出す」というニュアンスなのかな?
ボクのまわりでは、「掘る」というと、少し違うニュアンスで使うこともある。
オリジナル・ファーストプレスの特徴が必ずしも判明していないときに、同じタイトルのレコードを何枚も集めて、ファーストプレス、セカンドプレス、サードプレス・・・を解明したり、その音質比較をしたり、場合によっては各国盤や再発高音質盤の音質比較をしたりといった、単純に「探す行為」ではなく、「探求する行為」というニュアンスで使うのだ。
「掘り出す」というより、「掘り下げる」という感じかな?
レコード・コレクターズとかで紙ジャケ探検隊がやっていることと言ったらわかりやすい?
前にも紹介した下記サイトはその究極の形だと思うけど、ここまではどうやっても真似できないσ^_^;
Fillmore And More(http://www.fillmore-and-more.com/)
って、どうしてこんな話をしているかというと、いま掘っているタイトルが一つあるからだ。
ちょっと前まで3枚ほどだったのが、現状で9枚である。
とりあえず、もうこれ以上は買わなくていいかなぁとは思っているが、手持ちと違うものを発見したらわからない。
こういうことも、さすがに高いレコードではできない。
せいぜい数千円で買えるレコードが(少なくともボクの財力では)限度である。
とはいえ、数千円でも、10数枚買えば数万円である。
その数万円で買えるレコードを一枚買うというほうが、アナログ・コレクターとしては利口な気がする。
それをわかっていながら、バカだなぁと思いつつ、掘ってしまうんだよな。
しかし、気になるとつい掘ってしまうクセがついちゃったのは、いったい誰のせいかなぁ?(笑)
2016年11月27日
2016年11月26日
Queen, JazzのUKオリジナル
<ツイッターでいろいろ教えてもらったので、最後に追記しました。>
一昨日11月24日がフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)の命日だったということで、これを引っ張り出して聴いている。

1978年にリリースされたQueenの7枚目のアルバム"Jazz"のUKオリジナルである。
いま調べたら日本でのリリースは11月25日で昨日だったのね。
ロックを聴くようになった中学2年の頃、「オペラ座の夜」「華麗なるレース」「世界に捧ぐ」を友人の家(メロン農家をやっていたその友人の家には広いリビングに立派なオーディオセットがあって、有名どころのロックのレコードがそろっていたし、疵物で出荷できない高級メロンをおやつに出してくれたりしたので、ロック好きの友人達のたまり場になっていた 笑)で聴かせてもらって、ボクはすっかりQueenの魅力に取り憑かれてしまった。
とはいえ、お小遣いが少なかったので、友人の持っているレコードについてはカセットテープにダビングさせてもらって聴いていたのだが、中学3年のときリリースされた"Jazz"については、お小遣いを貯めて自分で手に入れた。
自分で買ったレコードということもあって、このアルバムはホント何度聴いたかわからないくらい聴いた。
ボクにとってQueenといったら一番に思い浮かぶのはこのアルバムなんである。
当時聴いていたのは、もちろん日本盤なのだが、オリジナル盤を収集するようになって、UK盤も手に入れた。
ってことで、手持ちは二枚である。

どちらもポスターまで含めて完品だ。
音質的には日本盤もそんなに悪いわけではないが、鮮度的にはどうしても不利だ。
というか、オーディオ(アンプとスピーカー)をグレードアップしてからこのレコードを聴くのは初めてなのだが、このUKオリジナル、こんなに音がよかったっけ?
Sterling Soundでジョージ・マリノ(George Marino)がマスタリングしているので、一定水準はクリアしているという認識ではあったのだが、いまリビングで鳴っている音の素晴らしさといったら!
たとえば1曲目"Mustapha"では、万華鏡のように音の収束と拡散を繰り返すミックスの妙が、立体的な音空間の中で見事に表現されている。
音量をあげてその音空間に飛び込んだときの恍惚感はハンパない。
UKオリジナルのMatrix末尾は1U/1Uだが、USカッティングなので米マトも刻印されていて、そちらのほうはRTB-2/RTB-1だ。
Discogsを見ると、USオリジナルのSpecialty RecordsでプレスされたものにはRTB-1/RTB-1というのが存在するようだが、まぁ同時にカッティングされたラッカーのバリエーションだろうし、最初に作られたマザー?が英国に送られたんだろうから、UK盤がオリジナルでいい気がする。
それに、UKオリジナルは、インナースリーブがいいよねぇ。
厚手の紙で作られたインナースリーブはラミネート・コーティングされていて、実に美しい。

カーテンだって映り込んじゃうのである(それはどーでもいいか 笑)。
ラミネート・コーティングがはっきりわかるように、こんな角度からも撮ってみた。

UK盤でもインナースリーブにラミネート・コーティングってのは、わりと珍しいよねぇ。
ほかにはゲイリー・ムーア(Gary Moore)の"Back on the Streets"ぐらいしか思い浮かばないや。
あっ、これも1978年か。
そういえば、さっき初めて気づいたのだが、日本盤とUK盤では、ジャケットのエンボスが少し違っている。
(ジャケット表面の質感も少し違う。下の写真でわかるように、UK盤のほうが、よりマットな質感だ。)
日本盤のジャケットは、普通のエンボスである。

一方、UK盤のジャケットは、シャドウ装飾のようになっているエンボスである。

どう見ても、UK盤のほうが洒落ている。
US盤はどうなんだろう?
日本盤と同じなのかな?
ところで、さっきネットで検索していたら、このUKオリジナルについて「極レアなジャケからは剥がされて無いポスター付き」ってのがひっかかったのだが、ポスターがジャケにくっついてるのがあったのか?
どこにどうやってくっついてたんだろう?
いろいろ気になるなぁ(笑)
誰か知ってる方、教えてください。
<追記>
気になっていたことについて、ツイッターのほうでいろいろ教えてもらったので、追記しておこう。
まず、ジャケットのエンボスの違いについてだが、いい加減な仕事で単にズレてエンボスをつけてしまっただけらしい。
みなさんがお持ちのUK盤は、日本盤同様に普通のエンボスだとのこと。
あまりにも見事にズレて、意図的にシャドウ装飾をつけたようにしか見えなかったので、細かいとこまで凝ってるなぁと感心していたのだが、真相はただの手抜きだったとは・・・
(;´д`)トホホ
それから、ポスター貼り付けの件だが、これは紙ジャケで再現されているとのことで、紙ジャケを見れば一目瞭然だった(ボクは持ってないので、写真を見せてもらった)。
その後、UKオリジナルがどうなってるかの写真も見せてもらった。
どうなっていたかというと、見開きジャケの裏側にポスターが貼り付けられ、折りたたまれて、見開き内側におさめられていた。
レコードは、見開きジャケ表側のポケットにインナースリーブとともに入る。
ボクの手持ちのUKオリジナルは、マザーが10でスタンパーが3桁というものだったので(これのマザーやスタンパーなんて初めて見たよσ^_^;)、初回プレスではなく、セカンド・プレスとかサード・プレスとかだろう。
ジャケットにはどこにもポスターが貼り付けられていた痕跡はないし、ポスターにもどこかに貼りついていた形跡もなければ、切り取られた形跡もない。
それが当たり前だと思い込んでいたが、まったく当たり前じゃなかったのである(あ~思い込みって怖い怖い)。
おそらく初回プレス(といってもこれの初回プレスは凄い数だろうから、まったくレアじゃないが)は、ポスターがジャケに貼りついていたが、その後セカンド・プレスかサード・プレスのときには、貼り付けるのが面倒になったのか、見開きジャケをダブルポケットにしておさめる形に変更したんだろうな。
ちゃんちゃん(笑)
一昨日11月24日がフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)の命日だったということで、これを引っ張り出して聴いている。

1978年にリリースされたQueenの7枚目のアルバム"Jazz"のUKオリジナルである。
いま調べたら日本でのリリースは11月25日で昨日だったのね。
ロックを聴くようになった中学2年の頃、「オペラ座の夜」「華麗なるレース」「世界に捧ぐ」を友人の家(メロン農家をやっていたその友人の家には広いリビングに立派なオーディオセットがあって、有名どころのロックのレコードがそろっていたし、疵物で出荷できない高級メロンをおやつに出してくれたりしたので、ロック好きの友人達のたまり場になっていた 笑)で聴かせてもらって、ボクはすっかりQueenの魅力に取り憑かれてしまった。
とはいえ、お小遣いが少なかったので、友人の持っているレコードについてはカセットテープにダビングさせてもらって聴いていたのだが、中学3年のときリリースされた"Jazz"については、お小遣いを貯めて自分で手に入れた。
自分で買ったレコードということもあって、このアルバムはホント何度聴いたかわからないくらい聴いた。
ボクにとってQueenといったら一番に思い浮かぶのはこのアルバムなんである。
当時聴いていたのは、もちろん日本盤なのだが、オリジナル盤を収集するようになって、UK盤も手に入れた。
ってことで、手持ちは二枚である。

どちらもポスターまで含めて完品だ。
音質的には日本盤もそんなに悪いわけではないが、鮮度的にはどうしても不利だ。
というか、オーディオ(アンプとスピーカー)をグレードアップしてからこのレコードを聴くのは初めてなのだが、このUKオリジナル、こんなに音がよかったっけ?
Sterling Soundでジョージ・マリノ(George Marino)がマスタリングしているので、一定水準はクリアしているという認識ではあったのだが、いまリビングで鳴っている音の素晴らしさといったら!
たとえば1曲目"Mustapha"では、万華鏡のように音の収束と拡散を繰り返すミックスの妙が、立体的な音空間の中で見事に表現されている。
音量をあげてその音空間に飛び込んだときの恍惚感はハンパない。
UKオリジナルのMatrix末尾は1U/1Uだが、USカッティングなので米マトも刻印されていて、そちらのほうはRTB-2/RTB-1だ。
Discogsを見ると、USオリジナルのSpecialty RecordsでプレスされたものにはRTB-1/RTB-1というのが存在するようだが、まぁ同時にカッティングされたラッカーのバリエーションだろうし、最初に作られたマザー?が英国に送られたんだろうから、UK盤がオリジナルでいい気がする。
それに、UKオリジナルは、インナースリーブがいいよねぇ。
厚手の紙で作られたインナースリーブはラミネート・コーティングされていて、実に美しい。

カーテンだって映り込んじゃうのである(それはどーでもいいか 笑)。
ラミネート・コーティングがはっきりわかるように、こんな角度からも撮ってみた。

UK盤でもインナースリーブにラミネート・コーティングってのは、わりと珍しいよねぇ。
ほかにはゲイリー・ムーア(Gary Moore)の"Back on the Streets"ぐらいしか思い浮かばないや。
あっ、これも1978年か。
そういえば、さっき初めて気づいたのだが、日本盤とUK盤では、ジャケットのエンボスが少し違っている。
(ジャケット表面の質感も少し違う。下の写真でわかるように、UK盤のほうが、よりマットな質感だ。)
日本盤のジャケットは、普通のエンボスである。

一方、UK盤のジャケットは、シャドウ装飾のようになっているエンボスである。

どう見ても、UK盤のほうが洒落ている。
US盤はどうなんだろう?
日本盤と同じなのかな?
ところで、さっきネットで検索していたら、このUKオリジナルについて「極レアなジャケからは剥がされて無いポスター付き」ってのがひっかかったのだが、ポスターがジャケにくっついてるのがあったのか?
どこにどうやってくっついてたんだろう?
いろいろ気になるなぁ(笑)
誰か知ってる方、教えてください。
<追記>
気になっていたことについて、ツイッターのほうでいろいろ教えてもらったので、追記しておこう。
まず、ジャケットのエンボスの違いについてだが、いい加減な仕事で単にズレてエンボスをつけてしまっただけらしい。
みなさんがお持ちのUK盤は、日本盤同様に普通のエンボスだとのこと。
あまりにも見事にズレて、意図的にシャドウ装飾をつけたようにしか見えなかったので、細かいとこまで凝ってるなぁと感心していたのだが、真相はただの手抜きだったとは・・・
(;´д`)トホホ
それから、ポスター貼り付けの件だが、これは紙ジャケで再現されているとのことで、紙ジャケを見れば一目瞭然だった(ボクは持ってないので、写真を見せてもらった)。
その後、UKオリジナルがどうなってるかの写真も見せてもらった。
どうなっていたかというと、見開きジャケの裏側にポスターが貼り付けられ、折りたたまれて、見開き内側におさめられていた。
レコードは、見開きジャケ表側のポケットにインナースリーブとともに入る。
ボクの手持ちのUKオリジナルは、マザーが10でスタンパーが3桁というものだったので(これのマザーやスタンパーなんて初めて見たよσ^_^;)、初回プレスではなく、セカンド・プレスとかサード・プレスとかだろう。
ジャケットにはどこにもポスターが貼り付けられていた痕跡はないし、ポスターにもどこかに貼りついていた形跡もなければ、切り取られた形跡もない。
それが当たり前だと思い込んでいたが、まったく当たり前じゃなかったのである(あ~思い込みって怖い怖い)。
おそらく初回プレス(といってもこれの初回プレスは凄い数だろうから、まったくレアじゃないが)は、ポスターがジャケに貼りついていたが、その後セカンド・プレスかサード・プレスのときには、貼り付けるのが面倒になったのか、見開きジャケをダブルポケットにしておさめる形に変更したんだろうな。
ちゃんちゃん(笑)
ラベル:Queen
Jeff Beck, There & BackのUSオリジナル
週末だー
ここのところずっと日曜に仕事が入っていたので、土日が2日とも休みの週末なんて1か月ぶりである。
2日休めると思うとなんだか心に余裕が持てるなぁ。
うん、人間らしい(笑)
さて、ジェフ・ベック(Jeff Beck)の”There & Back"である。
”Wired"からの流れで何となく聴いてみる。
いや、正確に言えば、初めて聴く(笑)
前の記事にも書いたように、ボクはジェフ・ベックに思い入れはないので、すべてのアルバムをそろえているわけではない。
だから、このアルバムは持っていなかったし、聴いたこともなかった(と思うけど、もしかしたら大学時代に聴かされたことはあったかもしれない 笑)。
先日、USオリジナルらしきものを見つけたので、なんとなーく買ってみたのであった。

でも、これ、ロンドン録音だし、Discogsを見るとどうやらUK盤は当時CBSスタジオのエンジニアだったティム・ヤング(Tim Young)のマスタリングらしいので、UK盤がオリジナルということになりそうである。
ターンテーブルに載せる前にそんな予備知識を得てしまったものだから、ほとんど何の期待もせずに聴き始めたのだが・・・
これが、何とも素晴らしい音質なのである。
ジェフ・ベックのギターに悶絶し、サイモン・フィリップス(Simon Phillips)のドラムに昇天してしまった。
US盤のマスタリングは誰だろうとジャケット裏のクレジットを見てみたが、どこにも書かれていない。
Runoutにも、マスタリング・スタジオやエンジニアを示す刻印等はない。
ただ、Runoutのレコード番号の手書き文字には見覚えがあった。

この「る」に見える「3」は相当にクセがある。

こちらは"There & Back"と同じ1980年にリリースされたハーブ・アルパート(Herb Alpert)の"Beyond"のRunoutだが、この「る」に見える「3」は同一人物の筆跡と鑑定していい気がする。
"Beyond"のマスタリングは、インナースリーブにクレジットがあるのではっきりわかる。
当時A&M Recordsのマスタリング・エンジニアだったバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)だ。
ってことで、たぶん、”There & Back"のUSオリジナルのマスタリングもバーニー・グランドマンだと思う。
実に良い仕事なのである。
さて、このレコード、ジャケットも魅力的だ。
テクスチャーと表現されたり、エンボスと表現されたりしているが、こんな感じに加工されている。

エンボスってのは文字や絵柄を浮き上がらせる加工のことだから、これはエンボスじゃないだろうな。
テクスチャーってのもちょっと違う気がする。
だって、ほら、このジャケットは、これを表現したものだから。

このインナースリーブでジェフ・ベックが持っているギター・ケースなんである。
ジャケット表面の加工はなかなか素晴らしく、ハードケース表面の質感が実によく出ている。
なんだかニマニマしてしまうのである(笑)
ってことで、USオリジナルで大満足!
UKオリジナルはいらないや(でも、見つけたら買っちゃうかも 笑)。
ここのところずっと日曜に仕事が入っていたので、土日が2日とも休みの週末なんて1か月ぶりである。
2日休めると思うとなんだか心に余裕が持てるなぁ。
うん、人間らしい(笑)
さて、ジェフ・ベック(Jeff Beck)の”There & Back"である。
”Wired"からの流れで何となく聴いてみる。
いや、正確に言えば、初めて聴く(笑)
前の記事にも書いたように、ボクはジェフ・ベックに思い入れはないので、すべてのアルバムをそろえているわけではない。
だから、このアルバムは持っていなかったし、聴いたこともなかった(と思うけど、もしかしたら大学時代に聴かされたことはあったかもしれない 笑)。
先日、USオリジナルらしきものを見つけたので、なんとなーく買ってみたのであった。

でも、これ、ロンドン録音だし、Discogsを見るとどうやらUK盤は当時CBSスタジオのエンジニアだったティム・ヤング(Tim Young)のマスタリングらしいので、UK盤がオリジナルということになりそうである。
ターンテーブルに載せる前にそんな予備知識を得てしまったものだから、ほとんど何の期待もせずに聴き始めたのだが・・・
これが、何とも素晴らしい音質なのである。
ジェフ・ベックのギターに悶絶し、サイモン・フィリップス(Simon Phillips)のドラムに昇天してしまった。
US盤のマスタリングは誰だろうとジャケット裏のクレジットを見てみたが、どこにも書かれていない。
Runoutにも、マスタリング・スタジオやエンジニアを示す刻印等はない。
ただ、Runoutのレコード番号の手書き文字には見覚えがあった。

この「る」に見える「3」は相当にクセがある。

こちらは"There & Back"と同じ1980年にリリースされたハーブ・アルパート(Herb Alpert)の"Beyond"のRunoutだが、この「る」に見える「3」は同一人物の筆跡と鑑定していい気がする。
"Beyond"のマスタリングは、インナースリーブにクレジットがあるのではっきりわかる。
当時A&M Recordsのマスタリング・エンジニアだったバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)だ。
ってことで、たぶん、”There & Back"のUSオリジナルのマスタリングもバーニー・グランドマンだと思う。
実に良い仕事なのである。
さて、このレコード、ジャケットも魅力的だ。
テクスチャーと表現されたり、エンボスと表現されたりしているが、こんな感じに加工されている。

エンボスってのは文字や絵柄を浮き上がらせる加工のことだから、これはエンボスじゃないだろうな。
テクスチャーってのもちょっと違う気がする。
だって、ほら、このジャケットは、これを表現したものだから。

このインナースリーブでジェフ・ベックが持っているギター・ケースなんである。
ジャケット表面の加工はなかなか素晴らしく、ハードケース表面の質感が実によく出ている。
なんだかニマニマしてしまうのである(笑)
ってことで、USオリジナルで大満足!
UKオリジナルはいらないや(でも、見つけたら買っちゃうかも 笑)。
ラベル:JEFF BECK