2016年12月10日

BEFORE THE DAWN

<最後まで聞き終わったんで、ちょこっと追記しました。>


待ちに待った週末である。

大音量で聴ける時間帯になるのを待って、ケイト・ブッシュ(Kate Bush)の新作"BEFORE THE DAWN"を聴くのである。

どうせなので、開封時に撮った写真で、開封時のワクワクを思い起こし、気分を盛り上げよう(笑)

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さすが4枚組だ。
かなり立派な箱で届いた。
しかもこの箱、輸送時のトラブル(角のつぶれや表面のスレ)を回避する工夫がいろいろされているように見える。

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ボクはHMVにオーダーしたのだが、HMVにはどうやらドイツから届いたようだ。

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箱をあけると、ボックスが姿を現す。
ジャケット上部に写っている灯りが、まるで実際に光を放っているようだ。

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箱から取り出してみると、実に立派なボックスだと実感する。
やはり梱包がよかったようで、スレや角のつぶれなど一切ない。

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ブックレットと4枚のレコードは横から取り出す形だ。

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取り出し口のシュリンクだけを丁寧に取り除き、ボックスのシュリンクはそのままで、ブックレットとレコードを取り出す。

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ACT I、ACT II、ACT III(PART 1)、ACT III(PART 2)とそれぞれデザインの違うスリーブ(いま気づいたが、この面より逆の面のほうがスリーブのデザインの違いがはっきりわかるよねσ^_^;)の中に、インナースリーブにおさめられたレコードが入っている。

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ブックレットの最後のページでBernie Grundmanの名前を確認。
レコードのRunoutにもBG刻印を確認。
Matrix末尾はA2/B1/C1/D1/E1/F1/G1/H1で、B面は、Aを消してBと書かれている。間違えたらしい(笑)

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ターンテーブルにのせて、針を落とす。
ボリュームを11時くらいまであげる(純A級アンプなんで出力が小さいのですよ)。

唸る低域が凄い!
ホールの響きを実感する。

幸せです^^


<追記>

聴き終わった感想。

こりゃ、大音量で、通してちゃんと聴くのが絶対に良いと思う。

4枚目の尋常でない盛り上がりで、その場にいた観客と一体化したように聴いてしまって、鳥肌立ちまくっちゃったよ。

Blu-ray出ないかなぁ?
映像がぜひ観てみたいっ!
posted by 想也 at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Kate Bush | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月09日

Greg Lake

昨日はジョンの命日ということで、ジョンのレコードばっかり聴いていたところで、グレッグ・レイク(Greg Lake)の訃報に接した。

大学時代、プログレばっかり聴いていた人間としては、彼の参加したキング・クリムゾン(King Crimson)やELP(Emerson, Lake & Palmer)のアルバムにはものすごく思い入れがある。
だから、彼の訃報に接したときの喪失感は、かなりの大きさだった。

昨夜は、何となく映像を観たくなって、彼の冥福を祈りながら、2010年「ハイ・ボルテージ・フェスティバル(High Voltage Festival)」での一夜限りのELP再結成ライヴを観ていた。

今夜も追悼気分が続いているので、ここはやっぱりキング・クリムゾンかELPを聴こうかと思ったのだが、こんなときだから、むしろ普段はほとんど聴かないものを聴いてみようと思いなおして、これを引っ張り出した。


20161209.jpg


あらためて聴いてみると、バックの演奏も良いし、なによりグレッグ・レイクのヴォーカルを思いっきり堪能できるなかなか良いアルバムである。

ボクが持っているのはアメリカ盤で、Matrix末尾が両面1Aと初期プレスっぽい(ちなみにプレスはコロンビアのサンタマリア工場)。
音も悪くない。
というか、これだけ聴いてれば満足の音である。

でも、これってきっとUK盤がオリジナルなんだろうな。
少なくとも一曲目の"Nuclear Attack"はUK盤で聴いてみたい気もするなぁ。
そのうち手に入れよう。

R.I.P.
posted by 想也 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ROCK & POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月08日

Double Fantasy

<ふと思い立って、日本盤二枚のPMを確認したので、追記しました。>(2024年12月9日)
<仮説を修正しないといけない情報をご提供いただいたので追記しました。>(2024年12月10日)

ジョン(John Lennon)の命日である。

ってことで、このアルバムを聴いている。
”(Just Like) Starting Over”と”Woman”はやっぱり名曲だよなぁ。


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左奥が最初にリリースされた通常帯の日本盤、右奥がジョンが亡くなった後にリリースされた追悼帯の日本盤、手前がアメリカ盤だ。

このアルバム、カッティングはSerling Soundのジョージ・マリノ(George Marino)が行っていて(インナースリーブに明記されている)、音質はとても良い。

音が良いのはアメリカ盤だけかと思いきや、日本盤も輸入メタル・マザーを使用しているので、アメリカ盤とあまり差はない。
むしろヴィニールの材質や丁寧なプレス(日本盤のプレス・ミスの少なさは世界に誇れると思う)を考えると、音質的には日本盤が有利とさえ言えるかもしれない。

ちなみに、日本に輸入されたメタル・マザーは、少なくともSide 2については、2種類ある。
それは、手持ちの盤のMatrixが次のようになっていることからわかる。

通常帯の盤
GHS-1-2001-JPN-SET-2
GHS-2-2001-RE1-JPN-SET-1

追悼帯の盤
GHS-1-2001-JPN-SET-2
GHS-2-2001-RE1-SET-2

両面SET-1の盤もあるかもしれないが、Side2のSET-2にJPNがないことからすると、Side1のSET-1は存在しない気がする。
日本向けにラッカーを二つ切ったのなら、Side2のSET-2にもJPNがあるはずだと思うからだ。

まぁ、憶測にすぎないんだが、日本向けに切られたラッカーはSET-2(Side1)/SET-1(Side2)の1セットのみで、Side2についてのみ必要なマザー数を作る前にトラブルか何かでラッカーがダメになって、急遽切りなおした(だからJPNがついていない)と考えるのが合理的だと思うのである。

追記に反応して読んでくださった方から情報を提供していただいて、両面SET-1の盤(つまり、GHS-1-2001-JPN-SET-1/GHS-2-2001-RE1-JPN-SET-1の盤)も存在することが確認できた。
ってことは、最初から、ラッカーが2セット送られてきてたのね。
そりゃ、まぁ、そうか。ジョンの5年ぶりの新譜だもんねぇ。
Side 2のJPN付が存在しないのは、それだけトラブルで使えなくて、追加でラッカーかマザーを送ってもらったってところだろうか。
あるいは、単純なJPNの書き忘れだったりして(笑)

手持ちの日本盤のPMを確認してみた。
通常帯の方は0-Z、追悼帯の方は1-3だった。
このレコードの日本盤の発売は1980年12月5日だったとのこと(すろはん先輩のポストで確認)なので、通常帯の方は発売当月プレス、追悼帯の方は発売から3か月後のプレスということになる。
できれば見本盤がいいけど、通常盤でもいいから、発売前月プレスの日本盤が欲しいなー

ちなみに、手持ちのアメリカ盤のMatrixは次の通りだ。

GHS-1-2001-SH1
GHS-2-2001--RE1- SH7

SHプリフィックスのMatrix末尾なので、Sheffield Lab Matrixでメタル処理が行われたものであることがわかる。
また、両面にMRの刻印(手書き)があるので、ロサンジェルスのMonarch Recordsでプレスされたものだ。

Discogsを見ると、このレコードにはキャピトルの工場でプレスされたものもある。
ゲフィンはワーナー配給だったし、ワーナーは70年代後半まではキャピトルのプレス工場を使っていたから、キャピトル工場産が先なのか?とも思ったのだが、このレコードがリリースされた1980年というのはちょうど過渡期だし、なにせジョン・レノンのレコードだし(初回プレスの数が桁違いに多い!)、最初から両方の工場を使っていたんだと思う。

状況証拠にすぎないが、写真でも確認できるステッカーが、初回プレスを示すものだという気がする。

このステッカーには、”Contains the Hit Song"として”(Just Like) Starting Over”しか書かれていない。
ダブル・ファンタジーがリリースされた時点で先行発売されていたのは”(Just Like) Starting Over”だけだから、初回盤のステッカーとしてはこれで正解のはずだ。

Discogsを見ると、ステッカーに”Woman”と”Watching The Wheels”が書かれたものが発見できるが、これは明らかに1981年3月以降のプレスということになるだろうし、もしかしたら、1981年1月頃の”Woman”だけが追記されたステッカーというのも存在するかもしれない(と思ってebayで地引網調査をしたら発見した)。

ってことで、ボクの手持ちは、まったく珍しくも何ともないアメリカ盤初回プレスだと認定した(笑)


そんなことより、三枚並べて気がついたのだが、ジャケットの感じが微妙に違っている。

日本初回盤はソフトフォーカスのようにぼかした感じに見える(写真より実物のほうがはるかにボケた感じに見える)が、これが意図的かどうかは微妙ではある(笑)
意図的といえばそう見えなくもないが、ミスっただけといえばそう見えなくもない。
Queenの”JAZZ”みたいに、ボクのだけが変なのかなぁ?(笑)

アメリカ盤はほんの少しセピアがかった感じ(だから、ジョンとヨーコの名前の黄色も一番濃い)でもっとも雰囲気がある。

日本追悼盤のジャケは面白くもなんともない。


目下のボクの一番の関心事は、手持ちの日本初回盤のボケジャケが、またもやボクのだけのミスジャケなのかということである(笑)
ラベル:John Lennon
posted by 想也 at 23:07| Comment(2) | TrackBack(0) | John Lennon | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする