2017年12月24日

クリスマス・イヴ

イヴだというのに、先の記事はまったくクリスマスらしくない話題だったので、今日はもう一つ(笑)

ちょっと前に、ツイッターでヨーロッパのトラッド/フォークが話題になっていたとき、ランブリンボーイズさんがさらりと一枚のレコードのことを口にした。

そのレコードがなんだか妙に気になったのでebayで探してみたところ、たまたまBINで出品されているのを発見。
相場はまったく知らないが、いずれにせよ高いレコードではない。
ってことで、とりあえず買ってみたのだが、それが昨日届いた。


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"Achor, The Wine of Lebanon"(Dovetail ‎– DOVE 46)という1976年にリリースされたUKフォークのアルバムである。


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歌詞の載ったインサート付き。


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レーベル名がDovetail(鳩の尾)だから、これが通常のレーベルデザインなのかな?

UKフォークといっても、これはクリスチャン・フォークとでも言うんだろうか?
教会とかで演奏されたんだろうなーという感じの歌詞が載ったメロディアスなフォーク・ソングが並んでいる。
そこはかとなく漂う宗教色が、クリスマス・イヴに何となく似合う。
間に合ってよかった。


続いては、ケイティ・メルア(Katie Melua)が母国(彼女はイギリスのSSWだが出身はジョージア(グルジア)だ)の女性聖歌隊(The Gori Women's Choir)とコラボして作り上げた昨年リリースの"In Winter"だ(アナログは16bit/44.1kHzのWavがDLできるコード付)。



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ジャケット・デザインからして、いかにもクリスマスっぽい。
おまけに、白盤である。


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歌詞やクレジットを裏側に載せた4枚のイラスト・カード(ジャケットより一回り小さい程度の大きさなのでカードというのも気が引けるが、厚紙でできているのでカードと言ってしまう 笑)がついている。
これがなかなか素敵だ。

内容は、こんな感じ。




まずはリード曲"Perfect World"のMV。





ケイティと聖歌隊の映像で"Dreams On Fire"。

アルバムの中では、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)"River"のカバーなんかもしている。

おっと、いま気づいたのだが、ライブ音源を収録したCDを加えたスペシャル・エディションてのが最近リリースされたのねσ^_^;



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収録されているライブ音源は、どうやら昨年、ケイティと聖歌隊でまわったツアーの中から、ベルリンのAdmiralspalastでのライブを収録したものらしい。
"In Winter"からの楽曲のほか、Blackの"Wonderful Life"やS&Gの"Bridge Over Troubled Water"なんかもおさめられているという。

そういや"Bridge Over Troubled Water"はエヴァ・キャシディ(Eva Cassidy)もレパートリーにしてたなぁ。
(ケイティを知ったのはエヴァ経由なのです。)

エヴァのレパートリーだった曲で、最近ケイティがカバーした曲には、こんなのものある。





スティング(Sting)の"Fields of Gold"だ。
2017年のBBC Children In Needチャリティ・シングルってことなんだけど、残念ながら日本からはDLできない(試みたけどできなかった)。
沁みる・・・
ラベル:Achor Katie Melua
posted by 想也 at 20:13| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カデンツァの赤

ノッティンガム(Nottingham Interspace HD)のダブルアーム(セカンド・アームにはSME 3010-Rを搭載)でここのところ日常的に使っていたカートリッジは、オルトフォン(ortofon)のSPU-GTとSPU-MONO、それからオーディオテクニカ(audio-technica)のAT33MLだったのだが、実を言うとボクは大のオルトフォン・ファンで、もともとはオルトフォン一色だった。

AT33MLは予備カートリッジで、一時使用がちょっと長期に渡っていただけなのである。
まぁ、2年も続いていると一時使用もないものだが(笑)

一時使用が長引いたのには理由がある。
ノッティンガムに標準搭載のストレートアームにリフターの不具合が出ていた(もちあげた後、上部で停止していないで勝手に降りてきてしまう)せいだ。

そもそも、この不具合のせいもあって(まぁ、不具合はわかっていたので、直接の原因は自分の不注意なのだが)、Kontrapunkt-aのカンチレバーを折ってしまったので、アームを修理するまで(実はストレートアームは使い勝手が悪いので、可能ならアーム自体を別のものに交換したいという気持ちもあって、なかなか修理を出す気にならなかったりもするのだが)針交換という名前の本体交換(Kontrapunkt-aは生産終了なのでCadenza Redへのバージョンアップになり、価格も税別で81,000円に跳ね上がった)はやめておこうと思っていたのだった。

でも、この2年、ちょっとした工夫をしたおかげで(工夫の内容は説明が面倒なので省略 笑)、リフターの不具合にもかかわらず特に事故もなく過ごせたので、この際Cadenza Redへの針交換バージョンアップを決行することにしたのであった。


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取り付けてみてあらためて思ったのだが、容姿が良いよねぇ。


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カデンツァ・シリーズではエントリー・クラスだが、風貌的にはもっともエレガントな気がする。
そんなことない?(笑)

音質的には、当然のことながらAT33MLとはレベルの違う表現力を備えている。
カートリッジを交換するといつも思うのだが、手持ちのレコードを全部聴きなおしたくなるなぁ。

え?
ノッティンガムのストレート・アームに取り付けたんじゃないのかって?

最初はね。
ストレート・アームのほうに取り付けたんである。
しかーし、音が出ないんである。

ほっそくてやわらかないリード線なのでかなり慎重にシェルチップの抜き差しを行ったのだが、どうもシェルチップにハンダ付けされているあたりでリード線が断線したらしい。
ってことで、SMEのほうに取り付けたのであった。

アームのほうは、リフターの不具合もあるので修理に出そうとオーディオショップに相談してみたのだが、予想の3倍くらいの修理費用を提示されてしまった。
ちょっと頭を抱えてしまう。

取り外して確認すると、アームから直に出ているリード線はかなり余裕のある長さで、余分な分は筒状のトーンアーム内部に突っ込まれていたので、シェルチップとの接合部の断線なら、断線部分を削除してハンダ付けしなおせば大丈夫かもしれない。

そんなわけで、こういう作業が得意な方々にツイッターで相談してみたのだが、相談しているうちに、なんだか自分でもできそうな気がしてきた。

ってことで、とりあえず、テスターを買って、断線の確認をしてみた。


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やはり、緑と白の二本が断線していた・・・

しかし、どちらもリード線に対するシェルチップの角度をいろいろ変えてやるとつながることもあるので、やはり接合部の断線なんじゃないかと思う。

ってことで、ハンダごてとハンダ(音響専用)を注文してみた。
年末は、中学時代以来のハンダごて工作にチャレンジだ。
なんだかワクワクしてしまうのである(笑)

レコードの音飛びをルーペと針で修復することができるぐらい手先の器用さには自信があるが、さて、まったくの初心者がうまく修理できるものだろうか?
posted by 想也 at 12:23| Comment(0) | オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月16日

SACD/CDプレーヤーの修理

一月ほど前から、SACD再生時に音飛びが発生するようになっていた(CDでは音飛びしない)うちのSACD/CDプレーヤー(DENON DCD-1650SE)を修理に出した。
以前から、トレイ開閉時の不具合(開閉ボタンを押していないのに勝手にトレイが閉まってしまう)もあったので、いっしょに修理してもらった。

トレイの不具合だけならCDやSACDを載せるときにトレイを掴んで勝手にしまらないようにしとけばよかったので(面倒だけど 笑)、そのまま使い続けることもできたのだが、SACDの音飛びはさすがに我慢して使える不具合ではない。
ってことで修理に出したのだが、実を言うと以前から買い替えのことを少し考えていたので、迷う気持ちもなかったわけではない。

とりあえずDENONに電話して不具合の症状を伝えたところ、「見てみないと断定はできないが、たぶん部品代と技術料あわせても2万くらいでできるだろう」という話しだったので、「その程度の出費ですむのなら」ということで、修理して使うことにしたのだった。
(実際、修理費用は、スイッチとトラバースの交換・マイコンの初期化・技術料あわせて、19,000円ほどだった。)

修理は一週間ほどで完了し、昨日の夜戻ってきたので、早速つないで確認したところ、SACDの音飛びもトレイの不具合もすっかりなおっていた。
それはまぁ当たり前なのだが、聴いていると、修理以前よりかなり音が良くなっている気がする。

SACDを聴くのは一週間ぶりなので、最初は気のせいかと思ったのだが、聴けば聴くほど良くなっているとしか思えない。
これが、あの買い替えを考えていたプレーヤーの音?

ちーがーうー

そこでボクは1枚の愛聴盤CDを聴いてみることにした。
スティーヴ・ドブロゴス(Steve Dobrogosz)の"Golden Slumbers"(BOMBA RECORDS BOM 23001)だ。


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SACDよりCDのほうが圧倒的に所有枚数が多いからCDの音がどうなのかのほうが重要だし、何よりボクがSACD/CDプレーヤーの買い替えを考えるようになったきっかけがこのCDなのだ。

2年近く前、アンプとスピーカーを買い替えたとき、このCDが決定打の一つになった。
オーディオ・ショップの視聴室では、LUXMAN L-590AX MARKⅡとJBL S4700がレインボー・スタジオ(オスロ)の豊潤な響きを確かに再現していた。
このアンプとスピーカーの組み合わせが、ここまでピアノの響きとスタジオの空気感をリアルに表現するとは思っていなかったので、ボクはすっかり心を奪われてしまったのであった。

しかし、LUXMAN L-590AX MARKⅡとJBL S4700がわが家であの音を再現してくれたことは、これまで一度もなかった。
悲しかったが、オーディオ・ショップでの視聴のときに使っていたプレーヤーがMARANTZのSA-11S3だったので、あの音を再現するにはそのクラスのプレーヤーが必要なんだと自分を納得させた。
そんなわけで、SACD/CDプレーヤーの買い替えを考えるようになったのである。

ところがどうだろう?
いま、うちのリビングで鳴っている音は、あの日視聴室で聴いた音にかなり近いのである。

間違いない。
トラバース交換で、音質が格段に向上したのだ。
というか、すでに2年前の時点で、ピックアップがかなりへたれてたんだな・・・

しかし、ピックアップってけっこう短期間でへたるもんなんだなぁ。
まぁ、冬場は加湿器をがんがんかけてるリビングだし、レンズ・クリーニングもテキトーにしかやってなかったし、そんなところが原因か・・・

スタンパーが2桁になったときの音の変化とかならいつも気にしてるのに、SACD/CDプレーヤーのピックアップの劣化は気にしてなかったというのは変だと思われるかもしれないが、いいんである。
ボクはオーディオ・マニアではなく、アナログ・マニアなのだ(笑)
ラベル:Steve Dobrogosz
posted by 想也 at 13:01| Comment(0) | オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする