2019年07月17日

ささやかなシアワセ

”買っちゃった!”

学食の端っこでぼんやりしていた僕に、彼女はそう言いながら『君に読む物語』のブルーレイを見せた。

彼女とボクは、1年ほど前だったか、好きな映画と音楽の話で盛り上がったのがきっかけで親しく話をするようになった。

良い映画や素敵な音楽に出逢うと、僕は真っ先に彼女に知らせたくなる。
それは、彼女も同じなんじゃないかと思う。

でも、僕たちはそれだけの関係だった。

”これまで何度観たかわからないけど、これからもきっと、ことあるごとに観るんだろうなと思って。”

”やっぱり、その映画みたいに愛されることを夢見てたりするわけ?”

”まさか!”
”現実には起こらないってわかってるから、映画の中で夢を見るの。”

彼女は、笑いながら続けた。

”現実の私は、ささやかなシアワセで満足するのです。”

”ささやかなシアワセって?”

”まず、映画を観ることでしょ。それから、好きな音楽を聴くこと。”

”それは、まったく同感。”

”あと、おいしいものを食べること!”

”くいしんぼ!”

僕は、そう言って笑いながら、心の中でつぶやいた。

”僕にとっては、こうして君に逢っている時間が、一番シアワセなんだけどな。”

少し意味ありげな顔をして微笑んだ僕を見て、彼女が、不思議そうに、微笑を返した。






♪「音楽が奏でる情景」は、好きな音楽にインスパイアされて書きとめた(たぶん 笑)フィクションです♪
posted by 想也 at 18:00| Comment(0) | 音楽が奏でる情景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月15日

You Look Perfect Tonight ♪

エド・シーラン(Ed Sheeran)の新譜がリリースされたので、早速届いて聴いているというツイートがボクのTLにも流れてくるのだが、HMVのまとめ買いでオーダーしたせいで、ボクのところにはさしあたり届く気配はない(涙)

まぁ、のんびり待つとしよう。


YouTubeには、新譜関連のオフィシャル・ビデオもいろいろアップされているのだが、それはとりあえず新譜を聴いたあとにでも観るとして、今日は前作"Devide"に収録された"Perfect"のPVでも観ましょうか。





このPVでヒロインを演じているゾーイ・ドゥイッチ(Zoey Deutch)ってキュートだよねぇ。
誰かに似てるよね?
リー・トンプソン(Lea Thompson)?

と思ったら、リー・トンプソンの娘なのか(笑)
そりゃ似てるわな。


    I don't deserve this darling ♪

    You look perfect tonight ♪


口には出さなかったけど、そんな気持ちになった夜もあったような、なかったような(笑)

PVを観ながら、ちょっと昔のことを思い出して、感傷に浸ってしまったのでありました。



(画像をクリックするとAmazonに飛びます。)
ラベル:Ed Sheeran
posted by 想也 at 22:04| Comment(0) | Ed Sheeran | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月14日

Genya Ravan

これまで何度か、ジャケ買い(内容をまったく知らないレコードをジャケットが気に入ったという理由だけで購入すること)したレコードのことを記事にしたことがあったが、ボクはそれほど頻繁にジャケ買いをするほうではなかった(と思う)。

月に1度、年に12回ほど、レコード・ショップをのぞきに行くとして(実際は、もうちょっと行ってるかもしれない 笑)、そのうちジャケ買いの買い物があるのは、1回か2回だったんじゃなかろうか。

それが、ここ最近、レコード・ショップをのぞけば必ず1枚はジャケ買いをしている。

ジャケットには惹かれても、中身が気に入る保証はないので、もちろんあまり高い買い物はしない。
なんとなく、上限が3000円くらいまでで(ジャケットがどのくらい気に入ったかで出せる金額は変わるよね 笑)原則は1000円以内、というような基準が自分の中にできている。

で、この前の水曜日、仕事が終わった後ちょこっとレコード・ショップをのぞいたときも、1枚、ジャケ買いを決めたレコードがあったのだが、そのとき、ふと、「レコード・ショップをのぞいたときには、必ず1枚はジャケ買いをする」というルールを自分に課そうと考えた。

「ジャケ買い倶楽部」発足である(笑)

ルールは上記の2つに公表義務を加えた3つだ。すなわち、

1 レコード・ショップをのぞいたときには、必ず1枚はジャケ買いをしなければならない。
2 価格は原則1000円以内だが、ジャケットの気に入り具合で、上限は3000円(一応税抜き価格で 笑)。
3 ジャケ買いしたレコードは、「#ジャケ買い倶楽部」というハッシュタグをつけて、ツイッター上でつぶやかなければならない。

多くの音楽好きの方のご参加をお待ちしております(^^)


では、ボクの最新のジャケ買いを紹介しよう。

1972年にリリースされたジェニア・レイヴァンもしくはジェニア・レイヴン(Genya Ravan)―ポーランド出身だが、2歳のときには両親とともに渡米しているので、アメリカのシンガーでいいかな?―のファースト・ソロアルバムである。
USオリジナル(Columbia C 31001)で、プロモ盤だ。


20190714-1.jpg


Timing Stripのせいでジャケットの魅力が半減しているが、まぁ良しとしよう。

ちなみに、WLPではなかったが、そもそもWLPが存在するのかどうかわからない。


20190714-2.jpg


Runoutを見ると、Matrix末尾は1A/1Aでピットマン工場産だった。
WLPじゃないとはいえ、製造工場まで含めて真正オリジナル・ファーストプレスである(笑)

さて、内容のほうだが、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)を彷彿させる歌唱が素晴らしい。
プライスタグには「スワンプ名盤」と書かれていたので、ボクが知らなかっただけで、日本でもそれなりに知名度のあるアーティストなのかもしれない。
(Goldie & the GingerbreadsやTen Wheel Driveのシンガーだったと言われても、そもそもボクはそのバンドを知らない 笑)

レイ・チャールズ(Ray Charles)の"What Kind of Man Are You"(A1)、スティーヴン・スティルス(Stephen Stills)の"Sit Yourself Down"(A2)、フェイセズ(Faces)の"Flying"のカバーは、ゴスペル・コーラスとともに歌い上げるスワンプだが、"I'm in the Mood for Love"(A4)ではまさにジャズ・ボーカルのような表情を見せるし、レナード・コーエン(Leonard Cohen)の名曲"Bird on the Wire"はストリングスをバックに切なく歌い上げている。
マイケル・オラトゥンジ(Michael Olatunji)がアフリカン・ドラムをディレクションしている"Takuta Kalaba / Turn on Your Love Lights"なんてのも収録されていて、実にバリエーション豊かだ。

ってことで、このレコード、かなり気に入ったのである。

ジャケ買いって、内容も気に入る確率、けっこう高いよね?

さぁ、みなさんも、ジャケ買い倶楽部に参加しましょう(^_-)-☆
ラベル:Genya Ravan
posted by 想也 at 17:21| Comment(0) | ジャケ買い倶楽部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする