ディランについて書いたものを読んだときに、どこかでその名前を目にしたことはあったんだろうけど、ボクの記憶にはまったく残っていなかった。
だから、先日、エサ箱でこのジャケットとめぐり逢ったとき、「これで、『ジャケ買い倶楽部』メンバーとしての責任が果たせる!」とほっと胸をなでおろしたのである。

帰宅していろいろ調べているうちに、知らなかったはずがないと思い始めたのだが、いやでも、少なくともこんなジャケットはまったく記憶にない。
それは確かだ。
それに、少なくとも、YouTubeや、最近ではSpotifyとかでも、一度も聴いたことがないミュージシャンであることには間違いない。
それも確かだ。
ジャケットについては、調べているときに目にしたUSオリジナル盤のアートワークは、なんとなく見たことがあった気もした。
でも、今回手に入れたのは、USオリジナルとはジャケット違いのUK盤なのだ。
知ってるかもしれないミュージシャンだと気づかなくても、仕方ないじゃないか。
ということで、これもまた「ジャケ買い」なのである(笑)
それに、US盤のジャケットより、このUK盤のジャケットのほうが、はるかにボクの好みにかなっている。
ジャケットの写真もこっちのほうが良いし、右側にあしらった名前のフォントと大きさと色がいい。
US盤ジャケットより、10倍くらい好きである。
レーベルだって、英CBSのオレンジ・レーベルで、しかもテクスチャー加工のおまけつきだ。
これまた、US盤より魅力的じゃないか。
しかも、MONOだし。

内容のほうも、これがまた、なかなか素晴らしい。
ギター、ベース、バイオリン、ハーモニカあたりが適宜伴奏を奏でる、大きく分ければフォーク・アルバムなのだが、カントリー、クリスチャン、ブルース、スパニッシュ、トラッドと、実にバラエティに富んでいて、まったく飽きさせない。
特に気に入ったのが、ディランもハーモニカで参加しているブルース"COME BACK, BABY"(激しく自己主張するディランのハーモニカのロングトーンは必聴!)と、無伴奏トラッド"GALWAY SHAWL"だ。
いやぁ、ジャケ買いって、ホントにいいもんですね。
ラベル:Carolyn Hester