2019年08月12日

1987年1月

何故1987年1月に思いを馳せるのか?

それは、このレコードを入手したからである(笑)


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左上に"WEA TOP HITS JAN. '87"とあり、その下に小さく、"PS-301 not for sale (Vol.42)"とあるし、背表紙にはSAMPLEとあるから、プロモーション用に配られたものに間違いない。
ラジオ局等に配られたものか、レコード・ショップ店頭でのデモ用に作られたものかはわからないが(あるいは、どちらの用途もあったのかな?)。


レーベルは白ではなく青である。


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収録曲の一覧も載せようかと思っていたが、このレーベル写真で判読可能なので割愛する(笑)

リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)とジェイムス・イングラム(James Ingram)の"Somewhere Out There"(スピルバーグのアニメーション映画『アメリカ物語』の主題歌)のみ、収録アルバムのレコード番号が記載されていない。
したがって、Discogsでは、『アメリカ物語』の日本盤OSTも1986年にリリースされたことになっているが、おそらく間違いである。
OSTのリリースが映画公開のどのぐらい前に行われるのかわからないが、裏ジャケにある短い解説でも、映画のタイトルはまだ「アメリカン・ストーリー」とされているうえ、日本では1987年夏に公開予定と書かれているので、さすがに1986年中にOSTが出たということはありえないだろう(笑)

そう、裏面には、収録曲のみじかい解説が掲載されている。


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いっしょに掲載されている写真は、シングル・レコードのジャケットだったり、収録アルバムのジャケットだったり、間に合わせで作ったものだったり、いろいろだ。

カセットテープ番号やCD番号も付記されているが、すべてじゃないのがおもしろい。
たとえば、クラプトン(Eric Clapton)の"August"はカセットテープ番号は出ているが、CD番号は出ていない。
つまり、この時点でCDはリリースされていなかったということだ。
Discogsで確認してみると、確かに、CDのリリースは翌年の1987年ということになっている。
さすが、クラプトンあたりだと正確に記載されているなぁと感心したのだが、カセットテープのリリースが記載されていないじゃないか。
残念!(笑)

クラプトンといえば、表ジャケットのイラスト、初めて見たのだが、Augustのプロモーションに使われたものなんだろうか?
いまひとつ、わからない。

裏ジャケを見ると、どうやら、KOJI KITAMURAという方のイラストらしい。


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検索してみると、北村公司という名前のイラストレーターが存在する。
彼の作品?

Discogsには、このWEA TOP HITSシリーズもすべてではないが登録されていて(残念ながら、今回とりあげた42号はない)、次の43号が登録されているのだが、そのジャケットはマドンナ(Madonna)のイラストで、タッチが42号のクラプトンと同じなので、やはり北村公司さんの作品ではないかと思われる。

ってことは、このプロモーション・レコード用に、若いイラストレーターに描かせたとかってことだろうか。
そうだとしたら、このなかなか素敵なイラスト・ジャケット、クラプトン・マニアにとっては垂涎?(そんなことないか 笑)


さて、このレコードを聴きながら1987年1月に思いを馳せたとき、もっとも強烈にボクの脳裏に蘇ったのは映画『スタンド・バイ・ミー』を観た記憶だ。
まぁ、日本での映画公開は1987年4月だから、1月の記憶ではないんだが、細かいことはいいのである(笑)

「男なら誰でも」と言えるかどうかはわからないが、少なくともボクには、あの映画に描かれているのと似たような「夏の冒険」の記憶がある。
もちろん、ボクにも友達にも、過酷で複雑な環境なんかはなかったし、死体探しほどのセンセーショナルな話もなかったけどさ。

それでも、あの映画は、いくつになっても色あせることがない、ボクのきわめて個人的な、あの「少年時代の輝き」に見事にシンクロする。

そんなわけで、まずはLDで、その後DVDで手に入れた。


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そういやBlu-rayは手に入れてなかったなとAmazonで検索したら、10月にUHD-Blu-rayがリリースされるっていうじゃないか!


https://amzn.to/478V6rR


なんだか、急激に、UHD-Blu-rayプレーヤーを導入したくなってきたぞ。
あっ、でも、うちのプロジェクター、4K対応じゃなかったんだった・・・
posted by 想也 at 20:00| Comment(0) | 思いを馳せる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月11日

青い夜と紫の夜

今日8月11日はジョー・ジャクソン(Joe Jackson)の誕生日である。

ってことで、1982年リリースの5thアルバム"Night and Day"のUSオリジナル(A&M SP-4906)を聴いている。

聴いていたら、そういや、この前もなんかのお祝いで、このアルバムをターンテーブルにのっけてツイートしたなぁと、ふっと思い出した。

あれ?
でも、あれも誕生日のお祝いだったような・・・
ってことは、1年前ってことか?
いやいや、そんな前じゃなかったはず。

そう思って、自分のツイートを検索してみたら、やっぱり1年前じゃん!
もう1年経つのか・・・早すぎるぞ。
なんてこったい・・・

それはともかく、「青い夜と紫の夜」である。
大方察しはついているかと思うが、ジャケットの色味の話だ。


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写真では少しわかりにくくなっているが、左上の夜の色が、向かって右のジャケットでは紫に近く、左のジャケットでは青に近い。

まぁ、単なる個体差なのかもしれないが、実物はかなりはっきり違っていて、なんとなくどちらも持っておきたくなる(笑)

両方を持っておきたくなる理由はもう一つある。
そう、この二枚、工場違いなんである。

「紫の夜」には、RCAインディアナポリス工場(中部)産の盤が入っていた。

ポリス(The Police)の"Synchronicity"を掘っている過程ですっかり頭にこびりついてしまったRCAインディアナポリス工場産のレーベル形状は、完全なフラットだ。


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この盤のMatrixは次の通り。

Night Side: SPO 4906 A Re-1 RCA1(ただし、3を消して1にしてある)
Day Side: SPO 4906 B RCA1

両面マト1で、気持ちいい(笑)


次に、「青い夜」のほうだが、こちらにはカリフォルニアのモナーク工場(西部)産の盤が入っていた。

80年代初頭のモナークだから、外周にむかってなだらかに盛り上がっている二段レーベルだ。


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レーベルデザインはまったく同じだが、形状が違うと佇まいが違って見えるからおもしろい。

この盤のMatrixは次の通り。

Night Side: SPO 4906 A Re-1 M1(ただしM3を消してM1にしてある) MR ∆25538
Day Side: SPO 4906 B M1 MR ∆25538X

これまた両面マト1で、気持ちいい(笑)


このレコード、音も良い。
マスタリング&カッティングについては、ジャケットには明記されていないが、どちらの盤にも両面に次のような刻印がある。


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"IAM RD"とは、なんて自己主張の強いやつだ、なんて思ってはいけない(笑)
"IAM"は、「アイ・アム」ではなく、International Automated Media(カリフォルニアにあるマスタリング・スタジオ)の略だからだ。

RDは、IAMのエンジニア、リチャード・ドナルドソン(Richard Donaldson)である。


さて、RCA工場産とモナーク工場産の音の違いだが、これがかなり違う。
特に低域の出方が違っているので、少なくともうちのシステムでは、だいぶ印象が違って聴こえる。

RCA工場産の低域が重く沈みこむのに対して、モナーク工場産は若干軽めで浮き上がってくるので、少しボーカルにかぶる。
低域の出方では、RCA工場産に軍配があがるわけだ。

しかし、モナーク工場産のさわやかに広がる高域にも捨てがたい魅力がある。
その点では、RCA工場産は少し及ばない。

どちらもマト1ではあるのだが、RCAのマト1とモナークのマト1ではカッティングが違うので、手持ち2枚の音の差が、カッティングの違いに起因するのか、それとも工場の違い(つまり、カッティング以外のプレス工程―ビニールの材質も含む―の違い)に起因するのか、判定が難しい。

このレコード、他にもいろいろ工場違いがある(曲間をつけたDJプロモなんてのもある)ので、これからもボチボチと掘ってみようと思っている。

安いしね(笑)
ラベル:Joe Jackson
posted by 想也 at 22:01| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月10日

朝顔

今週はなんだか忙しくて、月9ドラマの『監察医 朝顔』も、ようやくさっき観ることができた。

で、エンディングに向かって、折坂悠太「朝顔」が流れているのを聴きながら、そろそろYouTubeで聴けるようになってるかな?と探してみたら、4日前にMVが公開されていた。
しかも、フルバージョンの大盤振る舞いである。





MVはいまひとつピンとこないが、この歌はやっぱり良いな。
ラベル:折坂悠太
posted by 想也 at 02:14| Comment(0) | 折坂悠太 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする