2020年01月31日

Wetton ManzaneraのUSオリジナル

1月も今日で終わりである。
ついこの前、年が明けたと思ったら、もう1月も終りとは・・・
時の経つ速さに愕然としてしまう。

それはともかく、今日1月31日は、ジョン・ウェットン(John Wetton)の命日である。
ってことで、最近手に入れた、このレコードを聴いている。


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1987年にジョン・ウェットンがフィル・マンザネラ(Phil Manzanera)とコラボしたアルバム"Wetton Manzanera"のUSオリジナル(Geffen Records GHS 24147)である。

このレコード、さっき書いたように、最近手に入れたもので、しかも、それ以前にはそもそも聴いたことがなかったアルバムなので、まだ2~3回しか聴いていないのだが、割と気に入った。
ポップで聴きやすい佳曲がそろっているし、"Suzanne"なんて珠玉のバラードもおさめられている。
なかなか良いアルバムである。

それに、ジャケットが良い。
写真をイラスト風に加工したものなんだろうけど、ポップな感じがとても素敵だ。
でっかいポスターにして部屋に飾りたいくらいだ。

ジャケット表面が和紙のようにザラっとした感じのテクスチャーになっているのも良い。


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そんなわけで、これはアナログで持っていたいアルバムである。

「ジョン・ウェットンならUS盤ではなくUK盤がオリジナルなんじゃないの?」と思うかもしれないが、Geffenだし、US盤がオリジナルでいいと思う。

確かにUK録音ではあるのだが、Discogsを見ても、アナログではUK盤というものはなくて、ドイツ・プレスのEU盤のようだし、それもUSカッティングのようだ。

ジャケット裏にも、カリフォルニアのマスタリング・スタジオArtisan Sound Recordersでマスタリングされたことが明記されている(エンジニアは、Greg Fulginiti)。


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送り溝にも、"Circles and sticks."と呼ばれるArtisan Sound Recordersのシンボルが刻印されている。


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ちなみに、うちのは、西海岸の Allied Recordsでプレスされたもので、マトはSH2/SH3だ。
Disicogsにもこれしか載っていない(東海岸のSpecialty RecordsプレスだとSR1/SR2となる)が、もしかしたら、もっと若いのもあるのかもしれない。
でも、まぁ、ボクはこれでいいや。


そうそう、最初の写真で気づかれた方も多いかと思うが、ホイル包みは見栄えがよくないので、本日のカートリッジはSPU-GTだ。

ダブル・アームにしたときの記事で、「SPUを使うためには、有効長が変わる関係でアームの取り付け位置を変更しなければならないので、Cadenza Redをメインで使う以上、そのままではSPUは使えない」というようなことを書いたのだが、考えてみたら、うちのカートリッジはすべてシェルの先端に近いところに装着して、SPUを使った場合と有効長が変わらないようにしてあったんだった(笑)
だから、アームの取り付け位置は、もともとSPU対応だったのである。

それを、今回のV15 VxMRのノイズ問題と格闘しているときに思い出したのだった。
ってことで、同じくMM接続ということもあり、V15 VxMRをメインにしている間は、(見栄えの問題もあるし)SPU-GTもメインに使うのである。
ラベル:John Wetton
posted by 想也 at 23:49| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月29日

V15 VxMRをシールドせよ

木製カンチレバーを持つ交換針『黒柿』を迎えるために、メインカートリッジをシュア(Shure)のV15 VxMRに変更したところ、モスキートノイズに悩まされることになったという話までは、前回書いた。

そしたら、ツイッター上で、「カートリッジをシールドしてみたら、効果があるかも?」というアドバイスをいただいた。

カートリッジをアルミホイルで包んでやればいいらしい。
これは手軽にできる。
ってことで、早速やってみたら、これが大正解。
モスキートノイズはきれいさっぱり消え去った。
持つべきものは知識豊富な友人である(^^)

ノイズが消え去ったのは良かったのだが、しかし、新たな問題が生じた。
まぁ、これは目を瞑れないこともない。
というか、目を瞑れば問題ない(笑)
そう見栄えの問題である。

カートリッジのホイル包みは、こんな見栄えになり果ててしまっている。


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目を瞑れば問題ないとはいえ、新調したシェルは黒檀製で、音への興味と同じくらい見た目も気に入ったのである。
できれば、ホイルで覆い隠したくない。

そんなわけで、他の対策がないかと考えていたら、「フェライトコアが効くかもしれない」とのアドバイスをいただいた。
フェライトコアというノイズフィルターを、フォノケーブルに装着すればいいらしい。
これでノイズが消え去れば、ホイル包みからも解放される。

フェライトコアは高いものではないので、早速発注してみた。


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直径13ミリのフェライトコアは、フォノケーブルにもピッタリと装着できた。
できたのだが、一つつけても、二つつけても、三つつけても、四つつけても、ちっともノイズは減らない。
ダメである。
これは効かない。

再びホイル包みに逆戻りだ。

後は、ノイズの発生源が家電製品の可能性があるので、それを特定して対策するぐらいしかなさそうだ。
このノイズ発生源の探索は、週末にでもするとしよう。

そうそう、『黒柿」だが、2月7日発送予定というメールが届いていた。
10日も後なのかいっ!

とりあえず、オリジナルの針と『黒柿』との比較をしてみるために選んだ(自分で選んだものとTLを参考にしたものがあります)このあたりのレコードから、一曲づつでもDSD録音しとこうかな。
(『黒柿』でも同じようにDSD録音して比較するのです。)


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ほかに、「こんなレコードも比較してみたら、おもしろいんじゃない?」というアドバイスがあったら、ぜひお願いしますm(_ _)m
posted by 想也 at 23:23| Comment(0) | オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月26日

MMカートリッジのモスキートノイズ

最近、ボクのツイッターのTLでは、JICOが発売した、『黒柿』という木製カンチレバーを持つ交換針(Shureカートリッジ用)が話題である。

詳しくは、下記Webサイトをどうぞ。

https://jico.online/2019/11/12/moritayokoku/


この交換針、「木製のカンチレバーをもったレコード針の音を聴いてみたくなった」というレコード針職人の思いから生まれたという。
木材加工職人の息子として生まれ、子供の頃から木材に囲まれて育ったボクとしては、なんだか妙に共感してしまい、ボクもまた、「木製のカンチレバーをもったレコード針の音を聴いてみたく」てたまらなくなってしまった(笑)

それに加えて、ツイッターでは、「このレコードは黒柿に合う」なんてつぶやきが定期的に流れてくる。
なんとなく、「黒柿」で聴いてみたいレコードが、ボクの頭にも思い浮かぶ。
もうボクに抵抗できるはずもない。
そんなわけで、金曜日の夜、JICOに発注してしまった。

そうは言っても、ボクがいまメインに使用しているステレオ・カートリッジはオルトフォン(ortofon)のCadenza Redだ。
黒柿を使うには、これをShureに交換してやらないといけない。

ということで、金曜の夜中に、カートリッジケースに眠っていたV15 VxMRを引っ張り出して、先日導入したメインアーム、オルトフォンのRS-212Dに搭載してみた。

搭載して気づいたのだが、Shureを取り付けてあるシェルは、確か1000円くらいで購入したどこのメーカーのものかもわからないやつだ。
せっかく黒柿を迎えて本格的にV15を活用しようというのだから、シェルも新調しようと思い立った。

木製カンチレバーの黒柿を搭載したV15なら、木製シェルなんておもしろいんじゃないか?
な~んて思いつきで、山本音響工芸のアフリカ黒檀製シェル(HS-1AHS-1A)を発注したのだが、これはAmazonに在庫ありだったので、昨日、速攻で届いた。

そんなわけで、ただいま、うちのメイン・カートリッジは、アフリカ黒檀製シェルのV15 VxMRになっている。


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ところが、このカートリッジ交換の過程で、ボクは問題に直面した。
14kHz~15kHzくらいの、「つーーーん」という、いわゆるモスキート音のようなノイズが、微弱ではあるものの出ているのである。
(ちなみに、17kHzのモスキートになると、もうボクにはまったく聴こえません 笑)

ボリューム10時を過ぎたあたりから感じられるようになるものの、微弱なんで最初は気づかなかったのだが、なんとなく違和感があったので、無音でボリュームをあげてチェックしてみたら、11時を過ぎたころからかなり耳障りなモスキートが出てくる。

一度気づくと、ボリュームを下げても、10時を過ぎたあたりから、静音部ではかすかではあるものの感じるようになってしまった。

最初はアフリカ黒檀製シェルのせいかとも思ったのだが、もう一つあるテクニクス製シェルに装着したMMカートリッジでも同じ症状が出るので、シェルの問題ではなく、うちのシステムでMMカートリッジを使った場合に出る症状のようだ。

フォノイコライザーを通さず、アンプのフォノ入力に差し込んでもまったく同じ症状が出る。
この際なので、手持ちのフォノイコライザー二台ほどで試してみたが、どちらも、さらに派手なモスキートが出る。

ちなみに、同じくMMで受ける高出力MCのモノラル・カートリッジやトランス内蔵のSPU-GTでは、まったく出ない(インピーダンスが低いからということらしいのだが・・・)。

どうやら、MMカートリッジに特有の現象らしい。

なんだこれ?


あれこれ付け替えているときに気づいたことなのだが、このモスキートノイズ、アームとカートリッジの接合部分を指で掴むとピタリととまる。
だから、アースを何か工夫すれば解決するのではないかと、あれやこれや試みていたのだが・・・

この週末は、この対策に悪戦苦闘していたのだが、結局、解決策は見いだせなかった。

誰か助けてくださいm(_ _)m


<解決編>
その1―V15 VxMRをシールドせよ
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2020-01-29

その2―ノイズの発生源を特定!
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2020-02-01
posted by 想也 at 23:03| Comment(0) | オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする