初回盤といえば、その代表格は『プロモ盤』、日本では一般に『見本盤』と呼ばれる、ラジオ局等にプロモーション用に配った盤だ。
もちろん、『プロモ盤』『見本盤』だからといって必ず初回盤かというと、そうでない場合もないわけではないのだが、見本盤用の白いレーベルが使用されていたり、『見本盤』と印刷されているレーベルが使用されていたりする場合は、初回盤である確率は非常に高い。
ってことで、『windless blue』の見本盤を買ってみた。

レーベルにも、しっかりと『見本盤』と印刷されている。
正真正銘の『見本盤』である。
このブログの用語法で言えば、カスタム・レーベル・プロモ(Custom Label Promo)いわゆるCLPだ。

状態もすこぶる良い。
なにせ商品説明では、「未使用見本盤」である。
とはいえ、「未使用」というのはちょっと言いすぎだ。
NM(ニアミント)=新品同様だと言うのなら、それを認めるのに吝かではないが、少なくとも「未使用」ではない。
スピンドルまわりに、うっすらとヒゲが確認できるからである。

まぁ、でも、老眼とかで見えないこともあるか(笑)
(出品者が老眼だったかどうかは知らないけど。)
それより気になったのは、スタンパーナンバーである。
今回入手した盤のスタンパーナンバーは、次のとおりだった。
Side 1:1-A-4
Side 2:2-A-2
それに対して、前回紹介した初回盤のスタンパーナンバーは次のとおりだ。
Side 1:1-A-3
Side 2:2-A-11
Side 2については、2なので、まぁ文句はないが、Side 1の4てのはどういうことだ?
手持ちの通常盤より進んでんじゃんかっ!
ボクは愕然としながら、『見本盤』をターンテーブルに載せた。
ウソです。
そんな細かいことで愕然とまではしません(笑)
実際、スタンパーナンバーが一つ進んでいるSide 1でも、見本盤のほうが鮮度が高い音がする。
よりタイトで、ボーカルや個々の楽器の音色が実に明快だ。
その音質が、このアルバムのAORサウンドを、より一層引き立てている。
ボクはもう十分に満足だ。
とはいえ、なぜスタンパーナンバーが4なのだろう?
そう思ってあらためて送り溝を眺めてみたところ・・・
こりゃ、1に見えるかも?

写真に撮るとわりとはっきり4だが、光の加減でちょっと離れて見ると、1に見えることもあるかもしれないと思う。
老眼だったら、1に見えても仕方がない気がする。
そんなことを思うと、スタンパーナンバー4の見本盤も、なんだか許せてしまうのである(笑)
ラベル:風