2020年12月28日

思いっきり昭和な夜:なかにし礼とグループサウンズ!

先週12月23日、なかにし礼さんが亡くなった。

で、月曜なのに吾郎店長のピンチヒッターでハマ副店長が仕切る今日のTHE TRAD@TOKYO FM、【TODAY’S MUSIC RECOMMEND】は、なかにし礼さん追悼「なかにし礼とグループサウンズ!」、この切り口はやっぱりハマ君が提案したんだろうか?

ボクは、なかにし礼さんには特別な思い入れはないが、ボクを形作っている要素の中には確実に昭和歌謡というのもあって、これまた確実にその一部にはなかにし礼さんもいるわけで、THE TRADを聴きながら、今夜はボクも、7インチを引っ張り出して「なかにし礼とグループサウンズ!」でいこうと思った。

THE TRADで流れたのは、ザ・テンプターズ『エメラルドの伝説』、ザ・タイガース『花の首飾り』、ザ・ゴールデン・カップス『愛する君に』の3曲だったが、あいにくザ・ゴールデン・カップスは持っていない(そのうち手に入れたいと思っているのだが)。

7インチボックスを漁ったら、ザ・タイガースの『美しき愛の掟』と『光ある世界』がなかにし礼作品だったので、うちの「なかにし礼とグループサウンズ!」は、この4枚でいくことにした。


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そんなわけで、令和2年も押し迫った年の暮れ、思いっきり昭和な夜なのである。
posted by 想也 at 23:57| Comment(0) | ラジオデイズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月27日

Wロゴの憂鬱~Stanley Clarke, Stanly ClarkeのUSオリジナル

5日ほど前のこと、スタンリー・クラーク(Stanley Clarke)"Stanley Clarke"のジャケ画像とともに、「Side2の"Spanish Phases For Strings & Bass"はアナログ再生の試金石。」というジャズオーディオ普及委員さんのツィートがボクのTLに流れてきた。

聴いたことがないレコードだったが、そう言われるとターンテーブルに載せてみたくなる。
ってことで、安レコだし、USオリジナルらしきもの(Nemperor Records NE 431)を買ってみた。


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いやぁ、素晴らしいっ!
最初から最後まで、内容も音もすこぶる気に入ってしまって、今日すでに5回くらい聴いている。
おっしゃる通り、"Spanish Phases For Strings & Bass"では、たおやかなストリングスと見事な対比をなす極太のベースに悶絶してしまう。

US盤のこの素晴らしい音は、STERLINGの仕事だ。


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ジャケットにマスタリングのクレジットはないし(インナースリーブはCSだった)、送り溝のSTERLING刻印の近辺にもエンジニアのサインはないので、誰の仕事かはわからないが、本当に素晴らしい仕事だと思う。

ネンペラーのレーベルも、何気に高級感があって良い。


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まぁ、ちょっと、夜の店っぽくはあるが(笑)

いずれにせよ、音も内容もレーベルもすこぶる気に入ったのである(ジャケットはそうでもないけど 笑)。
ジャズオーディオ普及委員さん、ありがとう!

と、ここまでは良かったのである。

レーベル写真を見るとわかると思うが、このレコードはモナーク工場(Monarch Record Manufacturing Company)プレスである。
で、マトの末尾はBB/AAとなっていたのだが、Side 2のAAの後にはREPLとも刻まれている。
このREPLは何だろう?とDiscogsを調べたのが運の尽き・・・

REPLの正体がわからないどころか、ボクが入手したものがセカンド・プレスだと認定されてしまった(涙)
まぁ、安レコだからいいのだが、音の良さに感動してたんだけどなー

さて、どこが問題かというと、レーベル下部のリム表記である。
ボクが入手した盤は、DIST. BY ATLANTIC RECORDING CORP. 75 ROCKEFELLER PLAZA N.Y. N.Y. の後に、(W) A WARNER COMUNICATIONS COMPANY(以下簡単にWロゴという)と続いているが、ファースト・プレスにはこれがないんだそうだ。

確かに、ジャケットをひっくり返してみると・・・


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ATLANTIC配給表記の後に、Wロゴ表記はない。

それに、プレスウェル工場(Presswell Records Manufacturing Company)プレスで、レーベルにWロゴ表記がない盤が、Discogsに出ている。

どうやら、ファースト・プレスは、Wロゴ表記無しということで良さそうである。

しかし、気になることがないわけではない。

探し方が悪いのかもしれないが、PRC工場(PRC Recording Company)プレスは、片面Wロゴ表記無しで片面有りというものしか見つからない。
モナーク工場プレスのWロゴ表記無しが見つからない。

そもそも、このレコードが1974年の暮れ頃のリリースであれば(調査の途中、どこかで12月リリースというのを見た気が・・・)、最初からWロゴがついてた可能性がなくはない。
つまり、プレスの途中でWロゴ付きになったんで、両方ファースト・プレスの可能性もあるんじゃないかと思ったりする。

まぁ、単に探し方が悪かっただけで、PRC工場プレスにもモナーク工場プレスにも、両面Wロゴ付きがしっかり存在しているのかもしれない。
そしたら、ボクの仮説はあっさり撃沈である(笑)

このレコードのWロゴ無し持ってるよという方、ぜひ情報をお寄せくださいm(_ _)m
ラベル:Stanley Clarke
posted by 想也 at 19:59| Comment(0) | STERLINGの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月26日

Mr.Children, SOUNDTRACKSのアナログ盤

カートリッジをCadenza Redに交換すると、オーディオファイル向けの高音質盤なんぞを聴いてみたくなる。

60年代~70年代のジャズやロックのオリジナル盤は、それこそどんなカートリッジで聴こうがオリジナルの音で(カートリッジの個性を載せて)楽しめるが、オーディオファイル向けの高音質盤となると、それらしく再生しないと、あんまりおもしろくない(笑)
まぁ、でも、これは、思い込みの部分も多分にあるのかもしれないが。

そんなわけで、最近リリースされたばかりのミスチル(Mr.Children)の新譜『SOUNDTRACKS』をターンテーブルに載せる。


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(鏡面ジャケなので、自分が映り込まないように、写真を撮るのに苦労しました。)


なにしろミスチル初のアナログ盤である。
ボクなんぞは、それだけでも感涙なのだが、このレコード、アビーロード・スタジオでハーフスピード・カッティングされている。
まさにオーディオファイル向けの高音質盤なのである。


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レコードには、歌詞が印刷されたインサートと、メンバー写真と楽曲ごとのクレジットが印刷されたインナースリーブが付属するが、後者にはマスタリングやカッティングが誰によるものであるかについても、しっかり記載されている。

マスタリングはNYのスターリング・サウンド(Sterling Sound)でランディ・メリル(Randy Merrill)が、カッティングはロンドンのアビーロード・スタジオでマイルス・ショウエル(Miles Showell)が行ったことになっているが、最終的なアナログの音に、スターリングでのマスタリングがどの程度影響するものなのか、ボクにはわからない。

音は、まさしくハーフスピード・カッティングの音である。
立体的な音場はアナログであれば珍しくないが、余韻の美しさは特筆ものだ。

送り溝のサインも誇らしげに見える(笑)


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頭の部分しか写っていないが、両面に"MILES. ABBEY ROAD 1/2 SPEED. ROOM 30."と刻まれている。

アナログで聴いているせいなのか、内容もすこぶる気に入った。
個人的ベストトラックは、リード曲の『Documentary film』やキリンビールのCMソングになっている『others』も捨てがたいのだが、やっぱり『君と重ねたモノローグ』かなぁ。


     ♪ 果てしなく続くこの時間の中で
     ♪ ほんの一瞬 たった一瞬
     ♪ すれ違っただけだとしても
     ♪ 君は僕の永遠


心の一番やわらかいところにささって、すごくイタイ・・・


いま気づいたのだが(ということで、深夜に追記している 笑)、YouTubeに12月31日までの期間限定で"Memories Sessions"というのが公開されている。
演奏されているのは『Documentary film』と『memories』の2曲。
しっとりと切ないのは、エンジニアの平沼浩司さんを追悼するものでもあるから?
(ラスト、黒い背景に"In Memory of Hiroshi Hiranuma"という文字が浮かびあがる。)




ついでにオフィシャルチャンネルで公開されている動画を三つばかり貼っておこう。












(画像をクリックするとAmazonに飛びます。)
ラベル:Mr.Children
posted by 想也 at 11:59| Comment(0) | Mr.Children | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする