60年代~70年代のジャズやロックのオリジナル盤は、それこそどんなカートリッジで聴こうがオリジナルの音で(カートリッジの個性を載せて)楽しめるが、オーディオファイル向けの高音質盤となると、それらしく再生しないと、あんまりおもしろくない(笑)
まぁ、でも、これは、思い込みの部分も多分にあるのかもしれないが。
そんなわけで、最近リリースされたばかりのミスチル(Mr.Children)の新譜『SOUNDTRACKS』をターンテーブルに載せる。

(鏡面ジャケなので、自分が映り込まないように、写真を撮るのに苦労しました。)
なにしろミスチル初のアナログ盤である。
ボクなんぞは、それだけでも感涙なのだが、このレコード、アビーロード・スタジオでハーフスピード・カッティングされている。
まさにオーディオファイル向けの高音質盤なのである。

レコードには、歌詞が印刷されたインサートと、メンバー写真と楽曲ごとのクレジットが印刷されたインナースリーブが付属するが、後者にはマスタリングやカッティングが誰によるものであるかについても、しっかり記載されている。
マスタリングはNYのスターリング・サウンド(Sterling Sound)でランディ・メリル(Randy Merrill)が、カッティングはロンドンのアビーロード・スタジオでマイルス・ショウエル(Miles Showell)が行ったことになっているが、最終的なアナログの音に、スターリングでのマスタリングがどの程度影響するものなのか、ボクにはわからない。
音は、まさしくハーフスピード・カッティングの音である。
立体的な音場はアナログであれば珍しくないが、余韻の美しさは特筆ものだ。
送り溝のサインも誇らしげに見える(笑)

頭の部分しか写っていないが、両面に"MILES. ABBEY ROAD 1/2 SPEED. ROOM 30."と刻まれている。
アナログで聴いているせいなのか、内容もすこぶる気に入った。
個人的ベストトラックは、リード曲の『Documentary film』やキリンビールのCMソングになっている『others』も捨てがたいのだが、やっぱり『君と重ねたモノローグ』かなぁ。
♪ 果てしなく続くこの時間の中で
♪ ほんの一瞬 たった一瞬
♪ すれ違っただけだとしても
♪ 君は僕の永遠
心の一番やわらかいところにささって、すごくイタイ・・・
いま気づいたのだが(ということで、深夜に追記している 笑)、YouTubeに12月31日までの期間限定で"Memories Sessions"というのが公開されている。
演奏されているのは『Documentary film』と『memories』の2曲。
しっとりと切ないのは、エンジニアの平沼浩司さんを追悼するものでもあるから?
(ラスト、黒い背景に"In Memory of Hiroshi Hiranuma"という文字が浮かびあがる。)
ついでにオフィシャルチャンネルで公開されている動画を三つばかり貼っておこう。
(画像をクリックするとAmazonに飛びます。)
ラベル:Mr.Children