
180g重量盤というのは高音質盤の標準仕様だが、音質重視の二枚組となると、高音質盤の中でもさらにこだわりの仕様だ。
二枚組の場合、45回転にすることが多いと思うのだが、達郎さんの選択は33 1/3回転。
このあたりは、音の質感的なものが理由だろうか。
リマスタリングとカッティングは、ワーナー・ミュージック・マスタリングで行われている。
達郎さんのことだから、リマスタリングやカッティングの過程でかなり細々とした注文ができるというのが大前提で、そのためにはワーナー・ミュージック・マスタリングが最適だったんじゃないかという気がする。
とりわけ『ポケット・ミュージック』については、ちょうどデジタル録音導入期で、達郎さんは、オリジナルの音にかなりの不満があって、今回のリマスター盤では、どうしても満足のいく音質に仕上げたかったようなので、実際、細々とした注文を山ほどしたんじゃないだろうか(笑)
その甲斐あって、今回のリマスター盤、とても良い音に仕上がっていると思う。
もともとが初期のデジタル録音だということを考えれば、これ以上の音にはできないんじゃないだろうか。
この音でこの二枚(二枚組だから四枚か 笑)が聴けて、ボクは満足だ。
リマスター盤の発売記念に制作されたMVでも、石田ゆり子さんがかけているのはアナログ盤である。
石田ゆり子さんが淹れたコーヒーが飲みたい~(笑)
ラベル:山下達郎