訃報がらみのツイートでTLが溢れることはよくあるが、ここまで溢れているのは珍しい。
それだけ、彼の音楽が好きな人が多いってことなんだろう。
もちろん、ボクもその一人だ。
まぁ、ボクの場合は、愛聴盤の中に、ECMからリリースされた"Return To Forever"、同じくECMからリリースされたゲイリー・バートン(Gary Burton)とのデュオ作品なんかがあるって程度なのだが。
そうそう、もう一枚、彼のレコードで愛聴盤になっているものがあった。
1978年にPolydorからリリースされた"The Mad Hatter"のUSオリジナル(PD-1-6130)だ。
冥福を祈りつつ、今夜はこのレコードを聴こう。

このレコード、インナースリーブがお洒落なのが気に入っている。
テクスチャー加工されたジャケットも素敵だ。

テクスチャー加工がわかるように接写すると、チックの表情が、ちょっとお茶目でとてもチャーミングなのがよくわかる。
内容は、『不思議の国のアリス』を題材としたコンセプト・アルバムだ。
冒頭の"The Woods"で一気に物語の世界に連れていかれる。
白眉はやっぱり"Humpty Dumpty"かなぁ?
アルバム全体が、コンセプト・アルバムとして、とてもよくまとまっていると思う。
それに、このレコード、すこぶる音が良いのだ。
ジャケット裏を見れば、こんなクレジットが。

そう、マスタリングは、バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)の仕事なのである。
カッティングも彼自身によって行われている。

ほらね。
この「る」に見える「3」は彼の筆跡で間違いない。
まぁ、そんなことより、今夜は、ただチック・コリア氏の冥福を祈ろう。
R.I.P.
ラベル:Chick Corea