世界限定500個ということで、急がなければ買えなくなる可能性が高い。
いや、もはや買えないのか?
この「限定」ってのに踊らされるのは癪に障るのだが、現代的SPUが、Meister Silverにしても、Synergyにしても、Royalにしても、20万前後の価格設定であるところからすると、Ethosの12万というのは破格の価格設定なわけで、だからこそ世界限定500個なのだとすると、SPUファンなら踊らされなければ損とも言える。
そんなことを考えながら、メインアームのカートリッジをSPU-GTに交換した。

相変わらず、独特の色気のある音を奏でてくれる。
古いジャズのステレオ盤なら、手持ちのカートリッジの中ではこいつが最も好みの音で再生してくれる。
「現代的SPUは、どんな音で再生してくれるんだろう?」といつも思うのだが、「現代的SPUを導入したら、この古いSPU-GTは二軍に落ちて二度と一軍に復帰することはないんだろうな」と思うと、なんとなく哀れになって、なかなか現代的SPUの導入に踏み切れない。
そういう愛着を優先するから、ボクはオーディオ・マニアにはなれないんだろうな(笑)
このSPU-GTって、20年くらい前に中古で手に入れたものだから、そろそろ寿命がきてもおかしくない。
ってことで、寿命がくるまで、付き合おうかな。
「針先はどうなんだろう?」とスマホ用マクロレンズで撮ってみたが、元を知らないので摩耗しているのかどうか判断できない(笑)

でも、音を聴く限り、まだ、まったく大丈夫な気がする。
古いジャズのステレオ盤だけでなく、現代ジャズも十分おいしいぞ。

このレコード(アヴィシャイ・コーエン・トリオ)(Avishai Cohen Trio)"Gently Disturbed")、現代ジャズに疎いボクは、ちょっと前に紙ジャケ探検隊が名盤だとツイートしていて初めて知った。
CDは2008年リリースだが、Discogsを見ると、2010年にアナログ化(Razdaz Recordz RDLP4607)されたあと、再発はされていないようだ。
もう買えないかと思いきや、Amazonのマケプレでは、まだ普通の価格で売っていた(いま確認したら、もはやプレミア価格の出品しかない)。
ってことで、買ってみたのだが、これすっごく良い。
探検隊ありがとー
ただねぇ、なんだか音がいまひとつだったんだな・・・
もともと音が悪いレコードというより、剥離剤がしつこくこびりついているような音に聴こえた。
マトはA-1/B-1で送り溝に他になんの刻印もないので追加プレスがあったのかどうか判定できないのだが、なんとなく初回プレスのみで追加プレスはなかった気がする。
そうだとすると、ボクが今回入手したものは、10年前にプレスされたものが、シールドのまま保管されていたものということになる。
その間に、剥離剤が盤面にしっかり定着してしまったか?
ってことで、繰り返し洗浄を試みていたのだが、ようやく本来の音がもどってきたようだ。
いやぁ、内容といいウーハーをふるわすベースの音といい(ピアノの音はまだいま一つだけど)、ホント、いいわ。
ベーシスト名義のレコードは、S4700の38センチ・ウーハーが本領発揮するなぁ。