2021年09月16日

もう恋なんてしない

最近、森恵さんがYouTubeにアップした弾き語りカバーの中に、『もう恋なんてしない』があった。





原曲のテンポに近い今回のカバーもこれはこれで悪くないのだが、個人的には、ぐっとテンポを落としてずっとセンチメンタルな以前のバージョンの方が好きだ。

特にエンディングでブレイクをいれるところは、ボクが自分で弾き語るときにも真似してた(笑)
まぁ、ボクのセンチメンタルな弾き語りなんて誰も聴きたくないだろうが、メグさんのセンチメンタルな弾き語りは風味絶佳なので、そっちの方が好きって人も多いのではないかと思うのだが・・・

それはそうと、この曲を聴くと、エンディング近くで、「二人で出せなかった答え」というフレーズが、頭の中をぐるぐるまわる。

     ♪ 二人で出せなかった答えは
     ♪ 今度出会える
     ♪ 君の知らない誰かと
     ♪ 見つけてみせるから

「愛があれば乗り越えられないものはない」というのがボクの答えで、「愛があっても乗り越えられないものがある」というのが彼女の答えだった。
「なんて青くさい」と思うかもしれないが、そう思える人は幸せだ。

もちろん彼女は、恋愛のことだけを考えて言ってたんだろうと思うのだが、ボクにとっては恋愛も子どもに対する愛情も同じだった。
というか、いまでも違いがわからない。

もしかしたら、女性は自分のおなかを痛めて子ども産むから、自分の子どもに対する愛情というのは特別なのかもしれないが、それは男のボクにはわからない。

ボクが「愛があれば乗り越えられないものはない」という答えをまげないのは、自分の中にユウへの確かな愛情がある限り、どんな壁も乗り越えていけると信じているからだ。
それがどんなに高い壁であったとしても。

重度の知的障害がある子どもと二人で生きていくというのは、そういうことだ。

で、ユウに対するのと同じ愛情を持てたなら、その人と生きていく中でどんな壁にぶちあたっても、乗り越えていけると思うんだな。

まぁ、でも、ユウへの愛情には27年の実績があるものの、女性に対する方はまるで実績がないから、まったく説得力はないけどね(笑)

って、そもそも、「今度出会える 君の知らない誰か」が登場するなんてことは、もはやボクの人生には起こらないんだろうけどさ。
ラベル:森恵
posted by 想也 at 01:22| Comment(0) | 森恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月15日

何故なのかわかった

4年ほど前のことになるが、次のような記事を書いた。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2017-10-14

ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)"Come Away with Me"の2002年製ボーナスCD付EU製限定盤(Blue Note 7243 5 81880 0 4)の音と、2003年製US製SACD(Blue Note 7243 5 41747 2 8)のCD層の音がずいぶんと違うのだが、その理由がわからないという内容の記事だ。


20171014.jpg
手前が2002年製ボーナスCD付EU製限定盤で奥が2003年製US製SACD



CDとSACDで音が違うのは当然だが、Hybrid SACDのCD層に記録されているデータは、普通に考えれば通常CDのデータの流用だろう。
だったら、音は同じはずである。

しかし、実際には、ずいぶんと音が違うのである。
主観的な印象が違うというだけでなく、客観的なデータとしても明らかに違う。

"Don't Know Why"の波形を見てみよう。

通常CDの波形
Don't20Know20Why_CD-b1b0d.jpg


Hybrid SACDのCD層の波形
Don't20Know20Why_SACD-fb3cc.jpg


どう見ても同じデータには見えない。

しかし、何故こんなことが起こるのか、さっぱりわからなかった。

ところが、今日、ひょんなことからTLでこの話題になって、答らしきものが見つかった。

Hybrid SACDのCD層に記録されたデータは、通常CDのデータを流用したものではないようなのだ。
Hybrid SACDは、製品としてはSACDであってCDではないので、そのCD層というのは、「SACDの音源を通常のCDプレーヤーでも聴けるようにしたものでなければならない」ということのようだ。
Hybrid SACDのCD層には、SACD層に記録されるDSD音源を16bit/44.1kHzのPCM音源にダウンコンバートしたものが記録される、というのがHybrid SACDの仕様というわけだ。

つまり、こういうことだ。

通常CDに記録されるデータは、デジタルのマスター音源(よく知りませんが、24bit/96kHzのPCM音源が標準なんでしょうかね?)からCDフォーマットの16bit/44.1kHzのPCMに変換され、マスタリングを施されて完成する。

一方Hybrid SACDの場合(マルチの場合もあるがそれは割愛)、デジタルのマスター音源からSACDフォーマットの2.8MHzのDSDに変換され、マスタリングを施されて、SACD層に記録されるデータは完成するが、CD層に記録されるデータは、その2.8MHzのDSDデータをCDフォーマットの16bit/44.1kHzのPCMにダウンコンバートして作られる、ということらしい。

なるほど、そういうことなら、客観的なデータとして違うというのも当然だよね。
ラベル:Norah Jones
posted by 想也 at 00:57| Comment(0) | オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月14日

Ray Charles, Pop Gospel....

昨日、レイ・チャールズ(Ray Charles)のレコードを取り上げたら、まもなく誕生日ということで、今日(9月13日)のTHE TRAD@TOKYO FMで特集が組まれていた。

調べたら、レイ・チャールズって9月23日生まれなのね。
全然知らなかったし、先週の放送で予告を聴いた記憶もない(まぁ、ラジオはBGM的に聴いているので聞き逃したのかもしれないが)ので、ボクが昨日彼のレコードを取り上げたのは、まったくの偶然である。

先日生誕90年記念のこのCD6枚組ボックスセットがリリースされたのも知らなかった。


(画像をクリックするとAmazonにとびます。)

このボックスセットの発売に合わせて、TOKYO FMで19日26:00~29:00で「TRUE GENIUS~我が心のレイ・チャールズ」という特集番組が放送されるとのこと。

https://radiko.jp/#!/ts/FMT/20210920020000

CDのボックスセットにはあまり食指が動かないが、このラジオ番組は聴いてみようと思っている。

そんなこんなでレイ・チャールズ・モードなので、今夜も、彼のレコードを引っ張り出して聴いていた。
しばらく前に手に入れた"Pop Gospel...."というタイトルのペラジャケの日本盤なのだが、どうやら1963年頃のシングル曲を日本で独自に編集した盤のようだ(裏ジャケに[コピーライト]1963とある)。
モノラル表示はないが、1963年なので、ステレオ表示がなければ当然モノラル盤である。


20210913-1.jpg


全12曲収録で、曲目はこんな感じだ。


20210913-2.jpg


Discogsにも掲載されていないので、ほとんど売れなかったレコードなのかもしれない。
キング・レコードからリリースされたもので、レコード番号はMH 128だ。
送り溝には、次のように刻印されている。

SIDE 1 : ILBT 381-1-1-4
SIDE 2 : ILBT 382-1-1-1

若いスタンパーだなぁ。
やっぱり、売れなかったんだろうな(笑)

でも、前所有者はずいぶん気に入っていたようで、相当に聴きこんだ痕跡がある。
ボク自身はレイ・チャールズにそこまでハマったことはないが、前所有者の気持も、なんとなくわかる気はする。

1963年の日本で、レイ・チャールズってどの程度の知名度だったんだろうね?
ラベル:Ray Charles
posted by 想也 at 00:21| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする