今夜はラストに、3週間ほど前にブックオフのジャンク・コーナーから救出してきた、このレコードを聴いた。

レイ・チャールズ(Ray Charles)が1966年にリリースしたブルース・アルバム"Crying Time"のUSオリジナルMONO盤(ABC-Paramount ABC 544)である。
雑に扱われたらしく、ジャケはボロボロだし、盤もチリパチが目立ち、まさに擦り切れるほど聴かれたようだ(もっとも、深い傷はなく、音飛びがないのはもちろん、周期的なブチ音もない)。
正真正銘のジャンクで、ジャンク以外の何物でもない(笑)
でも、素晴らしいアートワークのおかげか、このダメージを受けたジャケのエイジド感も、なかなかどうして良い味を醸し出しているし、擦り切れるほど聴かれた盤というのは、何だか妙に愛しい。
それに、MONOカートリッジで聴けば、少々目立つチリパチもそんなには気にならない。
マトA4/B2だが、送り溝にはBell Sound sfの刻印があり、サム・フェルドマン(Sam Feldman)がなかなか素晴らしい仕事をしているということもある。
内容がブルースだということも大きい。
夏の終りの夜更けには、こんなブルースがなんだか妙に似合うのである。
ラベル:Ray Charles