ちょうどいまの季節にピッタリということもあって、昨夜は、『海風』の繰り返し再生から、そのうち『トパーズ色の街』にだけ繰り返し針を下ろしていた。
一曲にだけ繰り返し針を下ろすのはかなり面倒なのだが、その面倒さも追悼の儀式めいていて、苦にはならなかった。

「トパーズ色」という表現が、キラキラした夏の名残を少しだけ含みながら、紫外線が弱まって淡くなった陽の光に照らされた感じを、とてもうまく表していて、夏と秋が交差する季節のどこか切なさを漂わせた街並みが、自ずと思い浮かぶよね。
♪ 今ではトパーズ色の街が
♪ 誰かを淋しくさせてしまう
夏の出来事が思い出になってしまった人は、みんな「誰か」なわけで、当然「僕」も淋しくさせられてしまうんだな。
♪ 秋だと云うのに街は
♪ いまだ夏のかおりを残しているから
♪ 僕はあの娘思い出してしまうのさ
大して記憶に残らないひと夏の恋もあれば、永遠に忘れられない夏の出来事もある。
ボクにも、夏の終りの忘れられない出来事が、なんだか蘇ってきてしまったよ。
ラベル:風