彼女のアルバムは、初期の数枚をCDで持っているだけなので、ファンというのは烏滸がましいのだが、『空耳の丘』はホント大好きだった。
当時、CDをダビングしたカセットが常に車に積んであって(当時すでにカーステもCDが聴けるものに移行しつつあったが、ボクの車のカーステはカセットしか聴けなかった 笑)、それこそテープがのびるまで繰り返し聴いた。
お天気の良い日に車を運転しながら聴くと、実に気持ち良いんだな。
そんな思い入れのあるアルバムが初アナログ化されるというので、早速買ってみた。

ジャケットには、当時のCDとは別テイクの写真が使われているが、ブックレットの表紙の方は、当時のCDのジャケットと同じだ。
ブックレットは、Amazonの宣伝文句にはLPサイズと謳っているが、正確には10インチサイズである。
ジャケットは見開きで、内側はこんな感じ。

2種類のオリジナルカードが封入されているのも嬉しい。

レーベルもA面とB面で色を変えるというこだわりである。


送り溝を見ると、しっかりとBGというサインが刻まれている。

そう、名匠バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングなのである。
特設サイトに掲載されている元EPICソニー制作担当の福岡智彦さんのコメントによると、このアルバム、DATマスターだったとのこと。
DATって確か16bit/48kHzのリニアPCMだったよねぇ。
それじゃ、アナログ化と言っても知れたもんかなぁと思いきや、これがかなりビックリな音がする。
確かに、こまかく聴いていけばDATマスターの限界を感じるようなところもないわけではないが、圧倒的に存在感のある音が気持ちよく迫ってくるので、ボクはまったく気にならない。
福岡さんの言葉を借りれば、「アナログらしいナチュラルな音で、まるでこちらが本家だよと言わんばかりの、堂々とした感じで鳴って」いるんである。
このアナログ盤は、何もかもが所有欲を駆り立てる、愛に溢れた再発だと思う。
完全生産限定盤だが、Amazonでは残り僅かにもなっていないので、慌てなくても買えると思うけど、このアルバムが好きな人は、買い逃したら一生後悔すると思うよ(大袈裟だっちゅうの 笑)。
(画像をクリックするとAmazonにとびます。)
ラベル:遊佐未森