2021年10月02日

細胞のダンス

偶数月が金曜日から始まったので、今月は1日からKitristime(キトリスタイム)@a STATION FM京都だ。
10月は金曜日が5回もあって嬉しいのである。

昨日のKitristimeの1曲目は、Kitriの『細胞のダンス』。
このメジャーデビュー第1弾EP『Primo』の2曲目に収録された曲だ。
(さりげなく?「ちゃんとCDも持ってるよ」アピール。でも、誰に? 笑)


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『Primo』は1曲目の『羅針鳥』がリード曲だったが、この『細胞のダンス』もMVが作られている。





冒頭、自分のパートが始まるまで、Hinaちゃんがまるでお人形さんのように微動だにしないのが、楽曲のミステリアスな雰囲気を高めてるよね。

この曲、イントロからそのままAメロに流れ込むピアノのリフがすごくかっこよくて好き。
Bメロからサビへの展開も、運命の出逢いの瞬間をモチーフにしている曲(だよね?)らしく、狂おしい感じをうまく捉えていると思う。

運命の出逢い・・・ボクにはなかったなぁ(涙)
ラベル:Kitri
posted by 想也 at 15:26| Comment(0) | Kitri | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Tommy Flanagan, Giant Steps (In Memory Of John Coltrane)のドイツ・オリジナル

2週間ほど前、ジョージ・ムラーツ(George Mraz)追悼で引っ張り出したトミー・フラナガン(Tommy Flanagan)の"Giant Steps (In Memory Of John Coltrane)"に、ドイツ盤が二種類あることを発見したことは記事にした。

https://sawyer2015.seesaa.net/article/2021-09-19.html

しかも、ボクがドイツ・オリジナルだと思って購入し持っていた盤は、どうやらUS市場向け輸出盤で、真正のドイツ・オリジナルと言えるのは、ボクの持っていない方のようだった。

プレスが違ってもカッティングが同じなら、音的な差はそこまで大きくないだろうが、この両者はDiscogs情報を前提に考える限り、カッティングも違うようだ。
音的に違うのは間違いないように思われた。

とはいえ、同時期に同じ国で製造されているレコードだから、音が違うのは間違いないとしても、良し悪しに関しては、必ずしもオリジナルが優位とも限らないだろう。

いや、そりゃ、やっぱり、オリジナルの方が良い可能性のほうが高いとは思うのだが、うちの盤だって素晴らしい音で鳴るんである。
オリジナルの音と大差ないか、場合によっては勝ってるかもしれないって思いたくなるじゃないか。

でも、やっぱり、オリジナルの音は気になる。
一度気になりだすと、気になって気になって夜も眠れなくなる。(ウソです。夜はぐっすり寝ます。)

ってことで、高いレコードでもないし、状態の良さそうなのをDiscogsで選んで買ってみた。


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表ジャケットは、コーティングの感じが微妙に違う気がしないでもないが、基本的に変わらない。


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裏ジャケットも基本的に変わらないが、下部の記載が違っている。

拡大してみよう。


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下が以前から持っていたPolygram配給のPRS Hannover製造(カッティング&プレス)盤で、上が今回入手したBellaphon配給盤である。
Bellaphon配給盤は、左隅にBellaphonロゴがあって、真ん中に大きくENJA Recordsの住所があるだけのスッキリしたものだ。

Polygram配給盤のレーベルには、当然のことながらBellaphonロゴはないが、ドイツの音楽著作権管理団体を示すGEMAもない。


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今回入手したBellaphon配給盤のレーベルには、下部にBellaphonロゴがあり、左側にGEMAもある。


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送り溝を見ると、Polygram配給盤は、下記の通り、PRS Hannoverでのカッティング&プレスであることがわかる。
(Discogsでは、Side 2につき、S1=2と登録されているが、SはSideを示すものと思われるので、登録ミスではないかと思われる。)

Side 1: 0004 022 S1 320
Side 2: 0004 022 S2=2 320


一方、Bellaphon配給盤の送り溝は、次のようになっている。

Side 1: ENJA 4022-A SST
Side 2: ENJA 4022-B-2 SST

SSTは手書きで、それ以外は刻印だが、文字の大きさやフォントがPolygram配給盤とは違っている。
320もないのでPRSプレスではなさそうだ。

ちょっと調べてみると、SSTというのは、どうやらSST Brüggemann GmbHというマスタリングを行う会社のようで、2016年にはSchallplatten Schneid Technik GmbH(SST GmbH)という名称に変わったものの現在でも存続しているようだ。

Bellaphon盤のプレス工場はちょっとわからないのだが、カッティングがSSTなら、明らかに別カッティングである。

気になるのは、Side 2のマト末尾がB-2になっていることだが、Polygram配給盤のSide 2もS2=2とされているので、もしかしたら、2回目のカッティングということではなく、ミックスのやり直しとかがあって、マスターテープ自体に-2がついていたのかもしれない。

さて、では、音はどうだったのか?

Polygram配給盤も素晴らしい音で鳴ったが、Bellaphon配給盤はレベルが違った。
ものすごい音で鳴る(笑)
Polygram配給盤はきれいな音だが、Bellaphon配給盤からは鮮度の高い熱いジャズの音が飛び出してくる。
思わず興奮してしまう音である。

BNのオリジナルみたいにもはや高くて手が出ないものはともかく、手が届くものはやっぱりオリジナルを手に入れなきゃダメよね。
ラベル:Tommy Flanagan
posted by 想也 at 00:03| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする