2021年10月06日

ポリドールのシングル盤のSide表記

昨日の記事では、「送り溝のレコード番号の後に、Side 1はD、Side 2はSとふられているのは、東洋化成プレスの特徴なのか?」と疑ったのだが、手持ちの沢田研二さんのシングル(17枚あった)をざっと確認したところ、どうやらそういうことでもなさそうだ。


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『時の過ぎゆくままに』以前のシングルには思い入れがなく、あまり聴くこともないので、ポリドールのシングルの送り溝のレコード番号の後にふられているのは、Side 1はAでSide 2はB(以下A/B盤と呼ぶ)だと思い込んでいたのだが、1977年初頭までは、基本的にSide 1はDでSide 2はS(以下D/S盤と呼ぶ)だった(手持ちでは例外が1枚あっただけである)。


また、少なくとも1975年までは、基本的に東洋化成プレスで、ポリドール・プレスは1枚しかなかった。で、そのポリドール・プレスもD/S盤だったし、もう一枚、1977年初頭のポリドール・プレスにD/S盤があった。逆に、1枚ではあるが、1974年の東洋化成プレスにA/B盤を発見した。


ってことで、必ずしも、東洋化成プレスならD/S盤ということではなさそうだ。


一応、この点に関連するデータを一覧にしておこう。(実は、他にも、解明すべきことが出てきてしまったのだが、それまた次の機会に。)


















































































































タイトル発売日プレス工場D/SかA/Bか
許されない愛1972.3.10東洋化成D/S
あなたへの愛1973.1.1ポリドールD/S
危険なふたり1973.4.21東洋化成D/S
胸いっぱいの悲しみ1973.8.10東洋化成D/S
魅せられた夜1973.11.21東洋化成D/S
追憶1974.7.10東洋化成D/S
THE FUGITIVE1974.11.21東洋化成A/B
時の過ぎゆくままに1975.8.21東洋化成D/S

さよならをいう気もない


1977.2.21ポリドールD/S

勝手にしやがれ

1977.5.21ポリドールA/B

憎みきれないろくでなし

1977.9.5ポリドールA/B

サムライ

1978.1.21ポリドールA/B

ヤマトより愛をこめて

1978.8.1ポリドールA/B

OH!ギャル

1979.5.31ポリドールA/B

恋のバッド・チューニング

1980.4.21ポリドールA/B

渚のラブレター

1981.5.1ポリドールA/B

ス・ト・リ・ッ・パ・ー

1981.9.21ポリドールA/B



手持ち盤はいずれも、PMから判断して、発売日前月から遅くとも翌々月にプレスされたものと考えられるので、発売日とプレス時期に大きなズレはない。


こうしてみると、どうもD/S盤から1977年初頭にA/B盤に移行したように見える。

1974年の『THE FUGITIVE』にA/B盤が存在しているが、これは製作に英ポリドールが関わっていたことが関係している気がする。


ここまで考えて、ようやく気がついた。

ポリドールは1977年初頭まで、Side 1をD面、Side 2をS面て呼んでたんじゃ?


それで、あらためてPSを見ると、思いっきり書いてあるじゃん!

(レーベルにも、小さく、Side1に〇で囲んだDが、Side 2に〇で囲んだSが確認できる。)

20211005-3.jpg



いやぁ、先入観てのはおそろしいねぇ・・・

いままでまったく気づいてなかったよ。


でも、どうしてSide 1がDで、Side 2がSなんだろう?

何かご存知の方、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m

ラベル:沢田研二
posted by 想也 at 00:06| Comment(2) | 国内盤研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする