2022年02月27日

再びのFirst Time!

2月26日(土)放送のジャズ・トゥナイト@NHK FMは、トレイン・ジャズ特集だったのだが、誰もが真っ先に思い浮かべるであろう"Take the 'A' Train"は、あえてオンエアしないというんである。

「じゃ、こっちで勝手に聴くわ。」とエリントンのレコードを引っ張り出したリスナーも多かったんじゃないだろうか(笑)

そんなわけで、ボクも引っ張り出した。


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「それはいいけど、にいさん、そのレコードのことは一月ほど前にも書いてたよ。ぼけたの?」って思った方も多いかもしれないが、実は、その後、ちょっと珍しいレコードを手に入れたんである。

先月紹介したのは1974年にCBS/SONYから出た再発日本盤(SOPM-161)(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-01-18)だったが、新たに入手したのは、日本コロムビアから1962年にリリースされた初回盤(日本コロムビア YS-212)のテストプレスだ。


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USオリジナルが欲しかったのだが(いまでも欲しいのだが)、日本初回盤のテストプレスってのも、見つけてしまったら欲しくなるじゃないか。
それに、当時の日本盤て、クラシックなんかだと輸入メタルでプレスしてたりするのよね。
それを密かに期待していたのだが・・・


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読みは外れた。
US COLUMBIAのマトは、当時から、数字のマスター番号とアルファベットのラッカー番号を組み合わせた二桁マトだし、刻印の字体も違う。
このマトは、日本独自カッティングである。

しかも、両面あると思ったら、片面テストで、A面しかない。
まぁいいか。

テストプレスなんで、マザー/スタンパーは当然A-1である。


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CBS/SONYから出た再発でも十分に良い音だったが、さすが初回盤のテストプレスだけあって、鮮度感がだいぶ違う。
USオリジナルは聴いたことがないけど、遜色ない音を聴かせてくれているんじゃないかと思ったりする。
A面しかないけどさ。

ちなみに、片面テストプレスの反対側は、のっぺらぼうかと思いきや、こんな風になっている。


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なんだか、ちょっと嬉しい(笑)


NO WAR PLEASE
posted by 想也 at 19:07| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月25日

実りの唄

3月11日に配信リリースが予定されているKitriのEP『Bitter』からの先行配信曲第二弾『実りの唄』が、昨夜24時に配信開始された。





『踊る踊る夜』と違って、それほど予想外ではなかったが、確かにいままでにない新しいKitriである。
重層的なコーラスからピアノ伴奏によるスキャットに展開していく後半の美しさは筆舌に尽くしがたい。

YouTubeの動画で使用されている絵画はMONAちゃんの作品だそうで、曲のイメージを豊かにしてくれていると思うが、それ以上にこの音源は、やはり高音質で聴きたい。
ってことで、Apple Musicで配信されているハイレゾロスレス(24bit/96kHz)で聴いてみると、いやホント、素晴らしい音空間が広がる。
くぅ~たまらん!

そんなわけで、『実りの唄』は大満足なのだが、Kitristime(キトリスタイム)@a STATION FM京都が今日で最終回というのは、ホントに悲しいのである。
4月の番組改編では、隔月から毎月になることを密かに期待していたのに、まさか終了なんて・・・(涙)
今日の放送では、EP『Bitter』収録の残りの二曲『悲しみの秒針』と『左耳にメロディー』の先行オンエアという大サービスがあったが、そんなことで悲しみは癒えないぞ。

a STATION FM京都さん、できるだけ早くKitristime(キトリスタイム)を復活させてくださいm(_ _)m


NO WAR PLEASE
ラベル:Kitri
posted by 想也 at 20:36| Comment(0) | Kitri | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月23日

David Sylvian, Secrets of the BeehiveのUKオリジナル

2月23日は、デヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)の誕生日らしいので、このレコードを聴いていた。


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ソロになって3作目のスタジオ・アルバム"Secrets of the Beehive"のUKオリジナル(Virgin V 2471)である。

音量をぐーっとあげれば、デヴィッド・シルヴィアンと教授(坂本龍一)が紡ぎ出すこの上なく美しい世界が空間を満たす。
ボクはただその空間に身をゆだねるのみである。

ところでこのUKオリジナル、よくわからないことがある。

送り溝にはTOWNHOUSE DMMという手書きの刻印があるし、インサートにCut by Tony Cousinsと明記されているので、タウンハウスのトニー・カズンズによってDMMカッティングが行われたものであることは間違いない。

DMMは、メタルマザーに直接カッティングする技法だから、そのカッティングしたマザーから複数のスタンパーを製造して、そのスタンパーでプレスを行った場合、送り溝にはマザーとスタンパーの刻印しか残らないはずである。
まぁ、でも、そんな教科書通りの送り溝なんて、ほとんど見ないよね(笑)

このレコードも例にもれず、送り溝の刻印はこんな感じだ。


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V 2471 A-1U-1-1-T2
V 2471 B-1U-1-1-T1
と読める。

両面とも1Uの部分がカッティングしたマザー・ナンバーを示すとすると、次の1はスタンパーだが、おそらくこのファースト・スタンパーを使って、もう一度マザーを作ったのだろう。
つまり、次の1もまたマザー・ナンバーということだ。
Discogsを見ると、ここの数字が5になっているものが出ている。
第二段階のマザーは少なくとも5枚は作られたわけだ。

そうすると、その後はスタンパー・ナンバーということになるのだが、それがうちの盤の場合、T2/T1なんである。
スタンパー・ナンバーにしては、このアルファベットと数字の組み合わせって、ちょっと不可解じゃない?

みなさんのSecrets of the BeehiveのUKオリジナルも同じですか?
ラベル:David Sylvian
posted by 想也 at 22:36| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする