2022年02月23日

David Sylvian, Secrets of the BeehiveのUKオリジナル

2月23日は、デヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)の誕生日らしいので、このレコードを聴いていた。


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ソロになって3作目のスタジオ・アルバム"Secrets of the Beehive"のUKオリジナル(Virgin V 2471)である。

音量をぐーっとあげれば、デヴィッド・シルヴィアンと教授(坂本龍一)が紡ぎ出すこの上なく美しい世界が空間を満たす。
ボクはただその空間に身をゆだねるのみである。

ところでこのUKオリジナル、よくわからないことがある。

送り溝にはTOWNHOUSE DMMという手書きの刻印があるし、インサートにCut by Tony Cousinsと明記されているので、タウンハウスのトニー・カズンズによってDMMカッティングが行われたものであることは間違いない。

DMMは、メタルマザーに直接カッティングする技法だから、そのカッティングしたマザーから複数のスタンパーを製造して、そのスタンパーでプレスを行った場合、送り溝にはマザーとスタンパーの刻印しか残らないはずである。
まぁ、でも、そんな教科書通りの送り溝なんて、ほとんど見ないよね(笑)

このレコードも例にもれず、送り溝の刻印はこんな感じだ。


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V 2471 A-1U-1-1-T2
V 2471 B-1U-1-1-T1
と読める。

両面とも1Uの部分がカッティングしたマザー・ナンバーを示すとすると、次の1はスタンパーだが、おそらくこのファースト・スタンパーを使って、もう一度マザーを作ったのだろう。
つまり、次の1もまたマザー・ナンバーということだ。
Discogsを見ると、ここの数字が5になっているものが出ている。
第二段階のマザーは少なくとも5枚は作られたわけだ。

そうすると、その後はスタンパー・ナンバーということになるのだが、それがうちの盤の場合、T2/T1なんである。
スタンパー・ナンバーにしては、このアルファベットと数字の組み合わせって、ちょっと不可解じゃない?

みなさんのSecrets of the BeehiveのUKオリジナルも同じですか?
ラベル:David Sylvian
posted by 想也 at 22:36| Comment(2) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする