ブログを書く気も起きなくなったのだが、ここのところ毎日欠かさず書いているので、がんばって書くのである。
それに、今日11月27日はジミ(Jimi Hendrix)の誕生日だ。
お祝いに聴くのに引っ張り出した"The Cry of Love"のUSオリジナル(Reprise Records MS 2034)には、ちょっとした特徴があった。

レーベルは、ツートン・レーベルから切り替わった直後の最初のタン・レーベル(要するに、まだリムにワーナー・ロゴが入ってないもの。)で、これがファースト・プレスのレーベルでいいはずである。

しかし、マトが、31184-2/31185-1つまりマト2/1なんである。
薄いPの刻印が確認できるので、プレスはピットマン工場で行われたことがわかるのだが、Discogsで確認すると、ピットマン工場プレスには、マト1/1しか登録されていない。
マト2ってレアなのか?
いや、そういう問題ではなく、マト2じゃ、もはやファースト・プレスではないのか?
さらに追い討ちをかけるように、悲しい事実がボクを襲う(大袈裟だっちゅうの)。
マト1のSide 2の方には、このようにSTERLING刻印とその隣にRLのサインがあるのだが、マト2のSide 1の方にはないのである。

RLのサインがないだけではない。
STERLING刻印自体がないのである。
ってことは、マト2はRLカッティングじゃないだけでなく、STERLINGカッティングでもないってことなのだろうか?
たぶん、そうではないと思う。
Discogsを確認すると、サンタマリア工場でも1Aと1Bのマトが確認できるのでサンタマリア工場向けにラッカーは二枚切られている。
どちらにもSTERLING RL刻印があるようだ。
テレホ―ド工場でも1-1と1-2のマトが確認できるのでテレホート工場向けにラッカーは二枚切られている。
これまたどちらにもSTERLING RL刻印があるようだ。
ピットマン工場向けにもラッカーが二枚切られたと考えたほうが自然じゃないか。
それに、うちの盤、Side 1のマトの筆跡とSide 2のマトの筆跡が同一人物のもののように見える。
まず、STERLING RL刻印があるSide 2のマトの筆跡はこうだ。

Side 1の方のマトの筆跡はこうである。

ね?
微妙に違うといえば違うので断定はできないのだが、一応、同一人物の筆跡に見えるでしょ?
ってことで、STERLING刻印の位置が内側すぎてレーベルの下に隠れてしまったか、それとも単なる刻印忘れにすぎないんじゃないかと思うのだ。
音の方は、マト2のSide 1も、ラディック(Bob Ludwig)らしく豪快に鳴るのである。
ラベル:Jimi Hendrix