一応できる限りの感染対策はしているが、家庭内隔離はなかなか難しいものがあるので、咳がおさまってくれるとありがたいなと思って葛根湯エキス配合の市販の風邪薬を飲ませてみたら、思惑通り、すっかり咳もおさまった。
相変わらず発熱もないので、もはやユウも完全に無症状である。
ボクのほうも、未感染なのか、それとも感染していて無症状なのかわからないが、発熱・咳・喉の痛みなどの症状はいまのところまったくない。
さて、US DECCAのモノラル盤の話題である。
ふっと思い出して、今宵はこのレコードを聴いていた。

US DECCAから(Discogsによれば)1962年にリリースされた"HOUSE PARTY”(Decca DL 4206)というオムニバス盤である。
日本ではホーム・パーティという言い方が一般的だが、英語ではハウス・パーティというようだ。
このレコード、60年代のアメリカで、ホームパーティのBGMにと編集されたもののようで、そういう気分が味わえるので、ときどき聴きたくなる。
数年前にハードオフで拾ったものだが、こういうレコードにめぐり合えるから、ジャンク漁りはやめられない(笑)
おっと話がそれた。
何故このレコードのことを思い出したのかといえば、US DECCAのモノラル盤だからである。
RIAAセッティングで再生しろとは書いてないことを確認しようと思い立ったのだ。
しかし、話はそう簡単ではなかった。
先日、ビング・クロスビー(Bing Crosby)の"White Christmas"を取り上げた記事で、US DECCAを「ステレオにはRIAAセッティングで再生しろと書いてあるのに、モノラルの方には書いてない。」組に振り分けたのだが、どうもそう簡単ではないらしいのである。
うちの擬似ステレオ盤と同時期にリリースされた"White Christmas"のモノラル盤には、RIAAセッティングで再生しろとは書いてないことは確かなようだ。
しかし、この"HOUSE PARTY"には、モノラル盤であるにもかかわらず、ちゃんとRIAAセッティングで再生しろと書いてあるのだ。

つまり、60年代初頭のUS DECCAのモノラル盤には、RIAAセッティングで再生しろと書いてあるものと書いてないものが存在したのである。
この事実が意味するのは、モノラル盤にもRIAAでカッティングされたものとそうでないものがあったということだろう。
まぁ、50年代にカッティングされたラッカー由来のスタンパーを使っていれば、RIAAじゃないのもあるだろうしね。
裏ジャケットには、こんな注意書きもある。

従来型のレコード・プレイヤーではなく、ステレオのレコード・プレイヤーで再生したほうが、より良い音で再生できるというんである。
つまり、60年代のモノラル盤については、従来型プレイヤーで再生することを念頭に置いたものと、新しいステレオプレイヤーで再生することを念頭に置いたものがあったということだと思う。
個人的には、なかなか興味深い発見なのであった。