
前の記事に追記しようと思ったのだが、追記で済ますにはもったいない話題の気がしたので、あらためて記事にすることにした。
問題は、マトの形式である。
うちにあるUK盤のマトは、A面こそ88681の前にEPCがあるが、BCD面のマトは88681のみで前にEPCがない。
一方、Discogsの登録は、全部EPC88681になっている。
誤登録でないとすれば、マトの形式が二種類あることになる。
もっとも、末尾の数字が違っていれば、たまたまEPCをつけ忘れただけという可能性もあるのだが、Discogsには、うちの盤と末尾の数字が同じなのにEPC付きで登録されているものが存在する。
誤登録でないとすれば、末尾の数字が同じであるにもかかわらずカッティング違いの盤が存在するということになってしまう。
まぁ、マト1が二種類あるなんて話も、たまに聴く話ではあるのだが、Discogsの誤登録のほうがその百倍くらいよく聴く話なので、ボクは、誤登録の可能性が高いと思っていた。
しかし、ネイトさんからの情報で、Discogsの登録が誤登録ではないことが判明してしまった。
しかも、ネイトさんがお持ちの全面EPC付きの盤のC面のマト末尾はC5で、うちの盤のマト末尾と一致している。
画像を提供してもらったところ、明らかに、手書きの字が違っている。
EPC付きのC面のマトはこうである。

EPC無しのC面のマトはこうである。

EPC付きの方は、"EPC-88681-C-5"とハイフン付きなのに対して、EPC無しの方は、"88681 C5"とハイフンがないが、EPCとハイフンを後から追加したものでないことは、Cの前のスペースの長さの違いから明らかだ。
よく見ると、それぞれの数字も同じものではない。
ただし、筆跡まで違うかというと、つまり同一人物が書いたものかという点では、これ、同一人物が書いたものだとは思う。
(また、うちのは、A面のみEPC付きだが、全面、同一人物の筆跡であるように見える。)
同一マトが二種類ある場合、マスタリング・スタジオが違うのが通常なので、同一人物がカッティングしたのに、同一マトが二種類あるというのは実に不可解なのである。
どうして、こんなことが起こったんだろう?
ここからは、妄想である(笑)
この"The Final"というアルバム、ゴールド・ヴィニールでTシャツとセットになったボックス・セット(25000セット限定でシリアル・ナンバー付き)が存在する。
このゴールド・ヴィニール用に末尾無しで切られたラッカー由来のマザーかスタンパーが、のちに通常盤のプレスに転用されたときに、末尾が追記されて(C面については、マト4までしかないと思ってC5としたが、実はC5まであったので、重複してしまった。)使用されたんじゃないか、なーんてことを考えてみたのだが・・・
このボックス・セット、レコード番号がWham 2だし、EPC無しでラッカー切ってる可能性もあるかなぁと。
このゴールド・ヴィニール盤のマトって、Discogsにも登録されていないのよね。
誰か持ってないかなぁ?
ラベル:WHAM!