2022年12月23日

The Clash, The ClashのUKオリジナル

12月22日はジョー・ストラマー(Joe Strummer)の命日である。
チープ・トリック(Cheap Trick)のギタリスト、リック・ニールセン(Rick Nielsen)の誕生日でもあるのだが、チープ・トリックを聴くのは週末にして、今宵はこのレコードを聴いていた(ごめん、リック)。


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ザ・クラッシュ(The Clash)が1977年4月にセルフ・タイトルでリリースしたファースト・アルバム(日本盤タイトルはファースト・シングルのタイトルを借用して『白い暴動』だった。)のUKオリジナル(CBS - S CBS 82000)である。

いや、ファースト・プレスしかオリジナルとは認めないという厳格な初盤主義から言えば、うちのはオリジナルではない。
このレコードのファースト・プレスは、マトA2/B2で、インナースリーブにCapital Radio E.P.プレゼント応募のための赤丸ステッカーが貼られているものだ。
この赤丸ステッカーは、初回1万枚にしか貼られていないという(マトA2/B2は、もうちょっとあるかもしれない)。

オリジナルの基準をもうちょっと緩めて、マトA5/A3またはA5/A4で、ファースト・ジャケットならばオリジナルだ、という考え方もある。

ファースト・ジャケットは、裏ジャケット下部にパブリシャーについてCopyright Controlとのクレジットがある4行表記である。


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ここのクレジットが、レイトでは、パブリシャーの部分が消えて3行になる。

うちのは、マトA5/A4でファースト・ジャケットなので、緩い基準ならオリジナルと言える。
もちろん、レーベル上もパブリシャーはCopyright Controlになっている。


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さらに基準を緩めれば、1982年にCBS 32232という新しいレコード番号で再発されるので、その再発でなければ、つまりレコード番号がS CBS 82000ならオリジナルといっていい、という考え方もありうるかもしれない。

結局、自分の基準でオリジナルと考えるものを集めればいいんである(笑)

個人的には、厳格な初盤主義でいきたいところなのだが、Discogsのマケプレに出ているマトA2/B2の赤丸ステッカー盤はジャケも盤もVGのコンディションで249ポンドだ。
取引履歴を見ても、最安値で220ポンド、最高値で410ポンド、中央値が400ポンドである。
買えねーよ!

ところで、うちの盤、Side 1のマザーがこんなギリギリに刻印してある。


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ギリギリまでカッティングしているせいで送り溝が異様に狭いせいなんだろうと思うのだが、これじゃもう少しでレーベルの下に隠れてしまいそうだ。
たまに、マザーやスタンパーがない盤というのがあるが、内側に刻印しすぎて、レーベル下に隠れてしまっているのかもしれないなー、なんてことを思わせる。

まぁ、音溝に近い方に刻印するわけにはいかないから仕方ないんだろうな。
そう思ったのだが・・・


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マトのほうは近すぎじゃ!(笑)

あんまり気にしないのかなーと思ったのだが、考えてみれば、マトを刻むのは、やわらかいラッカーだし、マスタリング・スタジオで刻まれる。
それに対して、マザー・ナンバーを刻印するのは、硬いメタル・マザーだし、メッキ処理工場で刻印される。
音溝に近いところに刻まないようにしようという意識が、まったく違うのかもしれない。

なーんて、どうでもいいことを考えながら、ザ・クラッシュのファースト・アルバムを聴いていたのであった。


R.I.P.
ラベル:The Clash
posted by 想也 at 00:08| Comment(0) | The Clash | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月22日

John McLaughlin = Al Di Meola = Paco De Lucía ― Passion, Grace & Fire

12月21日はパコ・デ・ルシア(Paco De Lucia)の誕生日だとTLに教えてもらったので、このレコードを引っ張り出して聴いていた。


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パコ・デ・ルシア、ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)、アル・ディ・メオラ(Al Di Meola)という3人のスーパー・ギタリストによる1983年リリースのアルバム"Passion, Grace & Fire"である。

名ライブ盤"Friday Night In San Francisco"の2年後にリリースされた、こちらはスタジオ録音盤だ。

3人のスーパー・ギタリストの絡み合いは、スタジオ盤でもやっぱりスリリングでエキサイティングで、もうたまらないのである。

うちにあるのは日本盤(CBS/Sony 25AP 2651)なのだが、なぜ日本盤なのかと言えば、"Friday Night In San Francisco"も日本盤の音が良かったので("Friday Night In San Francisco"のUS盤と日本盤の音の違いについては、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-04-07 をどうぞ。)、US盤にこだわる必要もないと思ったからだ。

実際、十分に良い音である。

でも、インサートには"Mastered at: Sterling Sound by George Marino.”とあるので、US盤を見つけたら買ってみようかと思っている。
Discogsを見ると、チェット・ベネットのカッティングもあるようなので、ちゃんと確認して買わないといけないかな。

うちの日本盤、マトがA1/B2なのだが、両面ともマザー/スタンパーが1-A-5なので、B1は存在しないか、かりに存在するとしても、B2も後でカッティングされたものでなく、同時にカッティングされたものだろう。
日本盤はもうこれでいいや。

やっぱり、気になるのはUS盤よね。
posted by 想也 at 00:25| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月21日

Sonny Clark, Cool Struttin'

今朝、車で職場に向かう途中、交差点で信号待ちしていると、目の前の横断歩道を、クール・ストラッティンな女性がクール・ストラッティンに颯爽と歩いていく(なんだよそれ? 笑)のが目に入った。

ボクの目が、クール・ストラッティンな足下に釘付けになったのは言うまでもない。

こんな湘南の片田舎にも、こんなクール・ストラッティンな女性がいるんだねぇ(笑)

なんだか、やたらしつこくなったが、いや、ホントに、ソニー・クラーク(Sonny Clark)の"Cool Struttin'"のジャケットから、そのまま飛び出してきたような感じだったのだ。
まぁ、膝下だけだけど(笑)

そんなわけで、今宵は、"Cool Struttin'"を聴いていた。


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「なんだよ、白音符かよ。」なーんて声が聴こえてきそうだが、アナログは、これしか持ってないんだから仕方がない。

それに、RVGリマスターのCDも持っているが、このアナログのほうがずっと音が良いのだ。
CDに比べるとかなりぶっとい音で、鮮度感もある。

そもそも、このレコードのオリジナルMONO盤なんて、ボクがジャズのレコードを集め始めた20年くらい前からすでにバカ高くて手が出なかった。
リバティ再発狙いでずっと探していたが、いまやリバティ再発でも高騰しているから、めぐり合っても買えるかどうかわからない。
きっと、ボクは、一生このレコードで"Cool Struttin'"を聴くことになるに違いない(涙)

でも、せめて、STEREOのリバティ再発でRVGカッティング盤ぐらいは手に入れようかな・・・
そう思って、Discogsをチェックしてみたら、STEREO盤の登録はリバティからしかない。
もしかして、リバティ時代まで、STEREOリリースされてなかったのか?
当初は売れなかったレコードだから、ありえない話ではない。
だとしたら、RVGカッティングのSTEREO盤なんて存在しないのか?

ってことは、うちの白音符盤も、もしかしてSTEREOファースト・カッティングのラッカーを使用したものだったりして。


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A面なのにBと書いちゃって、Bの上にAと書いたもののグチャグチャになっちゃったので、下にAと書き足してある(笑)
B面はRe付きマトで、音がちょっと細くなるんだけどね。

もし、RVGカッティングのSTEREO盤が存在しないのなら、両面ReなしマトのリバティSTEREO盤は欲しい気もするなぁ。
ラベル:Sonny Clark
posted by 想也 at 00:22| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする