2023年01月28日

George Russell and His Orchestra - New York, N.Y.のUSオリジナル

ジョージ・ラッセル(George Russell)の"New York, N.Y."を先日TLで見かけたので、久しぶりに引っ張り出して聴いている。


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20年くらい前に、ebayで、"Max Roach"で検索してひっかかったオリジナル盤に片っ端から入札していた頃(ブルーノートのオリジナルとか落札できなかったものも多かったけど)に、内容もよく知らずに手に入れたものなのだが、豪華なメンツ(ブルックマイヤー(Bob Brookmeyer)、エヴァンス(Bill Evans)、コルトレーン(John Coltrane)、ファーマー(Art Farmer)、ゴルソン(Benny Golson)、ウッズ(Phil Woods))が次々とソロをとるので聴きどころ満載なうえに、最後にはローチのソロも存分に聴けたりして、個人的にはけっこうアタリだった。

ジョージ・ラッセルの唱えた「リディアン・クロマティック・コンセプト(Lydian Chromatic Concept)」という音楽理論についてはよくわからないが、それを用いて音楽を作る演奏家でもなければ、それを用いて音楽を分析する評論家でもないので、楽しめればそれでいいんである。

とはいえ、豪華なメンツが勢揃いしているにもかかわらず、メインストリームのジャズとはちょっと違っていて、よくわからない部分もある。
大友良英さんがよく言っている「現代のマルチリンガルな音楽のあり方」の源流の一つということだろうか。
って、内容については、ボクなんぞが立ち入るべき領域でもないか(笑)

ジョン・ヘンドリックス(Jon Hendricks)のナレーションに導かれて、一瞬で1950年代のニューヨークの夜に連れていってもらえる。
そういうレコードである。

うちにあるのはステレオのUSオリジナル(Decca DL 79216)だ。

しかも、グローヴァーズヴィル(Gloversville)プレスである。


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Side 2のレーベル上で、Matrixの後にターゲット・マークが確認できる。
タイトルがタイトルなだけに、やっぱり、このレコードは、グローヴァーズヴィル・プレスじゃないとねー(笑)

もうひとつ、このレコードには顕著な特徴がある。
表ジャケットの文字部分がエンボス加工されているのである。

下部のアーティスト名部分も・・・


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右上部のタイトル部分も・・・


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左上部のDECCAロゴ部分まで・・・


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エンボス加工されている。

このレコードがリリースされたのは1959年だから、うちにあるレコードでは、ジャケットにエンボス加工が施されたもっとも古いレコードである。

ジャケットのエンボス加工って、こんな昔からあったんだねえ・・・

ふと気になったのだが、エンボス加工ジャケットのレコードで最古のものって、何なんだろうね?


おっと、そろそろ全豪オープンの女子シングルス決勝が始まる。
ルバキナ選手の応援をしなくっちゃ。
posted by 想也 at 17:25| Comment(2) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月27日

たまにはモーツァルトでも

1月27日はモーツァルトの誕生日らしい。

ってことで、たまにはモーツァルトでも聴いてみることにした。


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レコード棚には、晩年のベーム(Karl Böhm)がウィーン・フィル(Vienna Philharmonic Orchestra)をふって交響曲を録音したレコードが三枚ほどあった(いずれも日本盤帯付き)が、その中からジュピター(交響曲第41番ハ長調K.551ーポリドール MG 1051)を選んだ。

帯には「『極めつけ』とはこういう演奏についてだけ言えるのでしょう。」とある。
クラシックには詳しくないが、確かに、なんだかすごーくモーツァルトな感じがする演奏である(笑)

送り溝を見ると、320が確認できるので、ドイツのPhonodisc GmbHでカッティングが行われたことがわかる。

ポリドール・プレスなのでPMを確認すると、B7だ。
1977年2月プレスである。
録音が1976年4月末だから、こういうクラシックのレコードが録音からリリースまでどのぐらいの時間がかかるのかわからないが、まぁ初期プレスだろう。

リビングに、ムジークフェライン・ザールの響きが広がる。

たまにはモーツァルトもいいな。


話はガラリとかわるが、全豪オープンテニスも大詰めである。

今日は、青山選手と柴原選手のペアが、ガウフ選手とペグラ選手のペアを破って、決勝進出を決めた。
やっぱり青山=柴原ペアは最強だなぁ。
ホント、素晴らしいプレイだった。
優勝してほしいな。

あと、実は、女子シングルスで決勝に進出したルバキナ選手(リバキナと表記されることもあるが、WOWOWだけでなくヨネックスもルバキナ表記)、好きなんである。
顔がかわいいからとかスタイルが良いからとか、そういう理由ではなく(まぁ、そういう理由もないわけではないが 笑)、彼女のプレイがとても好きなのだ。
サーブが凄いうえに、フォアもバックも実に鋭い。
フォームも実に美しい。

明日の決勝戦の相手であるサバレンカ選手とはランキングで20位の差があるのだが、ルバキナ選手の場合、ウインブルドン優勝のポイントが加算されていないので、加算されていれば8位くらいにはなるはずで、実質的にはランキング的にもほぼ同格の戦いなんである。
って、ルバキナ選手は、ランキングでいえばダントツでトップのシフィオンテク選手を4回戦で破ってるんだよね。
posted by 想也 at 23:52| Comment(0) | Classical Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月26日

Van Halen, Van HalenのUSオリジナル

1月26日はエディ(Eddie Van Halen)の誕生日である。

今宵は、中学のとき浴びるように聴いた、このレコードを聴くことにしよう。


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1978年にリリースされた、ヴァン・ヘイレン(Van Halen)のファースト・アルバムである。

いま聴いているのはUSオリジナル?(Warner Bros. Records BSK 3075)だが、中学のときに聴いていたのは、友達の買った日本盤をダビングさせてもらったカセットテープだったなぁ(遠い目)

USオリジナルの後に?をつけたのは、うちの盤は、画像からもわかるように、インナースリーブがカラーなうえに、マトもLW9/LW8とかなり進んでいるからである。
バーバンク・レーベルでロサンジェルス工場プレスなら、オリジナルと言ってもいいんじゃないかと思いつつ、どっかから「白黒インナースリーブじゃなきゃオリジナルとは言えない。」と言われそうな気もする(笑)

でも、うちの盤も、これだけ聴いてれば、まったく不満はない。
素晴らしい音で鳴る。
それもあって、白黒インナースリーブ若マト盤を血眼になって探す気にならないのかもしれない。

それにしても、白黒インナースリーブって、たまに見かけるとはいえ、あんまり見ないよねぇ・・・
いつぐらいまで白黒インナースリーブだったんだろうね?
posted by 想也 at 23:59| Comment(8) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする