彼のレコードをかけ、ライブ映像を観ている。
それほど思い入れはなかったはずなんだけどなぁ・・・
いま聴いていたのは、このレコードだ。

ベック・ボガート&アピス (BBAーBeck, Bogert & Appice)が1973年にリリースした唯一のスタジオ・アルバムである。
うちにあるのはUSオリジナル(Epic KE 32140)だ。
ジャケットにはマスタリングに関するクレジットはないが、送り溝を見るとSTERLING刻印が確認できる。

7mm刻印である。
1973年の7mm刻印と言えば、ボブ・ラディック(Bob Ludwig)?
両面ともRLのサインはないのだが・・・
(詳しくは、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03 をどうぞ。)
Discogsの登録をチェックすると、ピットマン工場のWLPが登録されていて、マトが1A/1Aなのだが、そのSide 1にのみRLのサインがあるようだ。
マト1AでもSide 2にはサインはないようだし、他の登録を見てみても、1B以降のマトにはRLのサインはなさそうだ。
では、マト1AのみがRLカッティングで、1Bからは別のエンジニアのカッティングなのだろうか?
ボクは、1B以降もRLカッティングだと思う。
うちのはマト1D/1Dなのだが、さきほど紹介したように、当時ラディックが使用していた7mm刻印だ。
それに、マトの筆跡も、ラディックっぽい。

「の」みたいな「9」があると、ラディックの筆跡だと断定しやすいのだが、7mm刻印にラディックっぽい筆跡なら、RLカッティングだと考えていいんじゃないだろうか。
キレのある音も、RLカッティングっぽい。
スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)"Superstition"のカバーのイントロが、切れ味鋭すぎて脳天に突き刺さるのである(笑)
ラベル:JEFF BECK