高橋幸宏さんが亡くなった。
ボクは彼の熱心なファンというわけではないが、それでも、青春の記憶をたどって蘇るシーンのいくつかには、BGMとしてYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の音楽が流れていたりするので、とても寂しい気持ちになる。
そんなわけで、今日の午前中は、このレコードを聴いていた。

1983年に行われた散開ライブツアーの日本武道館公演を収録したライブ・アルバム『AFTER SERVICE』(Alfa, Yen Records YLR-40001~2)である。
このレコード、初回盤はレッド・ビニールのカスタム・レーベルだが、うちにあるのは通常盤(黒盤のYen Recordsレーベル)だ。
熱心なファンじゃないことが、このあたりにもあらわれてるな・・・
とはいえ、Discogsに登録されているこのレコードのマトがどの盤も同じで、おそらく初回盤の登録をコピペしただけってのが、どうにもやるせない。
アナログ・コレクターが送り溝をのぞき込むのは、そのレコードを一番良い音で聴きたいからで、つまりは、アナログ・コレクター的には、そのミュージシャンに対するリスペクトをあらわす行為なんである。
新しくDiscogsに登録しようってときに、ちゃんとその盤の送り溝を読まないというのは、リスペクトが感じられない。
やるせないのである・・・
うちの盤のマトは、1-B-20/1-B-13/2-A-17/1-B-15だ。
Side 3だけマト2で進んでいて、マザーがSide 3だけAと若いので、トラブルがあったのか気に入らなくて切りなおしたのかわからないが、最初はSide 3もマト1だろうと思っていた。
Discogsの登録を見ると、案の定、初回盤はオールマト1だった。
ツイッターで、レッド・ビニール初回盤の見本盤のマトが1-A-2/1-A-3/2-A-2/1-C-5だと教えてもらった。
PMは4S1だというから、間違いなく発売日前月プレスの第一見本盤である。
どうやらSide 3のラッカーの切りなおしは、プレス開始の相当初期に行われたようだ。
もしかしたら、Discogsの登録が間違いで、Side 3は最初からマト2だったりして・・・
もっとも、マトが一部進んでいて、カスタム・レーベルでもなく、黒盤だからといって、うちの盤をセカンド・プレスというのにはちょっと抵抗がある。
このレコード、ジャケット裏に書かれているように、マスタリングはCBS SONYのスタジオで笠井鉄平さんが行っているのだが、プレスもCBS SONYだ。
ワーナーがCBS SONYにプレス委託するときは、送り溝にPMが刻印される。
ってことで、うちの盤のPMを確認すると・・・

4S2である。
1984年2月プレスだ。
『AFTER SERVICE』のリリースは、1984年2月22日だから、うちの盤も発売当月プレスなんである。
まぁ、初回盤がレッド・ビニールなら、通常盤は発売当月プレスでもセカンド・プレスか・・・
でも、少なくともレイト・プレスではないよね。
幸宏さん、レコードを聴いていると、なんだか貴方の優しい笑顔が思い浮かびます。
心からご冥福をお祈りします。
ラベル:イエロー・マジック・オーケストラ YMO