2024年05月19日

HBD カルメン・マキ

5月18日は、カルメン・マキさんの誕生日である。

&OZ以降のレコードは、たまにターンテーブルに載せるので、今日は1969年にリリースされたデビュー・シングル「時には母のない子のように」を聴くことにした。

つい先日、「そういや持ってなかったな」と買ったまま、まだ聴いていなかったということもある(笑)


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あぁ、なんて昭和・・・
しかし、このときのマキさんて17歳か・・・

そういや、今日、タイムフリーで聴いた16日木曜放送のTHE TRAD@TOKYO FMがボブ・マーリー(Bob Marley)特集で、彼が、父親が61歳で母親が16歳のときの子どもだと知った(父親がイギリス人で母親がアフリカ系ジャマイカ人だってことは知ってたけど)。
で、一瞬、がんばろうかと思った(笑)
もちろん、16歳の子に興味はまったくないが、マキさんみたいな娘が現れたらわからないな(笑)
「あなたが欲しい」(B面曲のタイトルです。)なんて言われたら、堕ちてしまうかも~

ところで手持ちの盤は、センターがスモール・ホールの初回盤(定価370円、カタログ番号CBS SONY SONA 86024)なのだが、マザー/スタンパーが1-A-20/1-B-13というのはともかく、マトがA2/B1なんである。
A1があるのか?

日本盤シングルのマトなんてDiscogsにも載ってないよなーと思いつつ、一応チェックしたら、マトA2/B1でマザー/スタンパーが1-A-7/1-B-3というのが登録されていた。
どうやら、A2/B1が初回マトでよさそうだ。

ちなみに、ラージ・ホール盤のマトも登録されていて、こちらはA2/B2なのだが、レイトでマトが進んだってことなのかしらん?

それはそうと、このシングル、UK、ブラジル、アルゼンチンでもリリースされてたのね・・・
ブラジルやアルゼンチンは日系移民向けにリリースされたんだろうけど、UKリリースにはどういう経緯があったんだろうね?
posted by 想也 at 00:37| Comment(0) | 国内盤研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月12日

Foreigner, Double Visionのこと

5月号の初盤道で取り上げられたフォリナー(Foreigner)の"Double Vision"について書こうと思っていたのに、レコード・コレクターズは、まもなく6月号の発売日である。

ってことで、慌てて書くのである。


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USオリジナルの初盤について、紙ジャケ探検隊が書いていることに何か付け加えることがあるわけでもないので、別に慌てて書かなくてもいいと言えばいいのだが、個人的に、初盤道で触れられていないことに不満なことがあるのだ。

それはこれである。


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って、画像だけ示されてもわからないか(笑)

これは、日本初回盤の送り溝の画像である。
つまり、日本初回盤も、USカッティングなのだ。

マトは両面とも末尾Aで、もちろん、STERLING刻印もある。


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USファースト・プレスのジャケットには(日本盤ジャケットにも)書かれていないが、セカンド・プレスのジャケットから明記されることになるように、このレコードのカッティングはジョージ・マリノ(George Marino)の仕事なので、刻印は、彼の使用していた9mm刻印だ。
(STERLING刻印のバリエーションについては、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03 をどうぞ。)

日本には、ラッカーではなく、マザーが送られたようで、マトもLではなくMが使用されている。


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追加プレスをまかなえるほどのマザーは送ってもらえなかったようで、Discogsを見ると、PMが8-XY(つまり1978年11月)の追加プレスで、すでにマトは1-A-23/2-A-13と日本独自カッティングになっているので、USカッティングなのは初回盤だけなのかもしれない。
ちなみに、うちのはPMが8-6で1978年6月プレスである。

ビニールの材質やプレス品質は日本盤が最高で、輸入ラッカーや輸入マザーの日本盤は、本国オリジナルを凌ぐ音質だったりするので、このレコードも日本初回盤で持っていたい一枚なのである。

しかも、このレコードには、本国オリジナルにはないオマケがついている。


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先着2万名に日本公演写真集がプレゼントされたのだ。


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この写真集、大きさ的には、ジャケットの中に綺麗におさまるので、いっしょに保存していた人も多いんじゃないかと思う。

それに、これは個人的な好みかもしれないが、ボクは、USオリジナルよりも、日本盤のほうが、ジャケットの色味が好きなのだ。

うちには、PRプレスとMOプレスのUSオリジナルがあるが、ジャケットの色味はまったく同じである。
これらUSオリジナルと日本盤とは、明らかに色味が違う。


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表ジャケットの上半分は、USオリジナルが若干赤味を帯びているのに対して、日本盤は綺麗な白黒である。


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表ジャケットの下半分は、日本盤のほうが青が強くて、はっきりしている。


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裏ジャケットも、上半分は表ジャケットと同じ傾向の違いだが、下半分は日本盤のほうが緑が強くて綺麗だ。

音質については、日本盤最強だと思い込んでいたのだが、今日、じっくり聴き比べてみたら違った。
うちにあるのは、MO(モナーク Monarch)プレスが両面ともマト末尾A、PR(プレスウェル Presswell)プレスがマト末尾B/Aなのだが、日本盤は、MOプレスより良いが、PRプレスには劣る。
鮮度感が違うし、末尾BのSide 1は重心が低くてかなり違う音で鳴る。

マト違いによる音の違いはともかく、鮮度感については、おそらく、うちのPRプレスが初期プレスでスタンパーが若いおかげだと思うのだが、US盤は若いスタンパーを探すって言っても、手がかりがないよねぇ・・・

やっぱり、一般的には、輸入ラッカーや輸入マザーの日本盤は最強だと思うのである。
(探せば鮮度抜群の本国オリジナルが存在するとしても、特にUS盤の場合、売れたレコードでは、個体差が大きすぎて・・・)
ラベル:Foreigner
posted by 想也 at 22:33| Comment(0) | STERLINGの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月08日

ちょっとすっぱい想い出ってさ・・・

5月5日放送のロック大陸漫遊記@TOKYO FMをタイムフリーで聴いた。

「ハムバッカーストラトで漫遊記」ってマニアックすぎるだろー(笑)

そうかと思えば、最後の「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナーは、なんと、多岐川裕美さんの『酸っぱい経験』だと?
ロックじゃないのはいいとしても、別の意味でマニアックだ(笑)

草野さん、この曲を「良質な昭和ポップス」と評していたのだが、さにーさんのことを御存知なのかしらん?

それはともかく、『酸っぱい経験』である。
シングル(invitation VIHX-1519)を持っているので、引っ張り出してきた。


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美しいなぁ・・・
しかも、シャツのボタンを二つはずしたどころではないじゃないか。


     ♪ あなたの歴史のページの
     ♪ ちょっとすっぱい
     ♪ あたし 想い出にしてね


「甘酸っぱい想い出」ならプラトニックな恋の想い出だろうけど、「ちょっとすっぱい想い出」となると、これはやっぱり、年上の女性に奪われちゃう想い出ってことだよね。
そんな想い出、ないなー

例によって送り溝を見ると、これがなんと見本盤なみに若い。


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111※(点が4つなのでスタンパーは5)である(B面も同じ)。
やったー
と喜んだのも束の間・・・


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PMが、UVなんである。

Wikiによると、『酸っぱい経験』のリリースは1980年9月21年である。
Uは偶数年の9月、Vは10月を表すから、発売月の9月に一度使用されたスタンパーで発売翌月の10月にプレスされたものということになる。

PS裏側の歌詞の上(タイトル『酸っぱい経験』の上)にあるように、この曲ってカゴメ・トマト&レモンのイメージ・ソングで、そこそこヒットしたと思うんだけどな。
マト1のマザー1・スタンパー5で、使いまわしスタンパーを使用しての翌月プレスって、初動が遅かったのかしらん?

まぁ、いいか。
ビクター・プレスのスッケスケだし(笑)


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B面の『魔性の女』もボサノバ風で佳曲だよね。

そういえば、10年くらい前だったか、渋谷のMt.RAINIER HALLのエレベーターで、娘さんの華子さんと乗り合わせたことがあったんだけど、やっぱりすごく綺麗な人だったな。

『酸っぱい経験』を聴きながら、そんなことも思い出したのでありました(笑)
ラベル:多岐川裕美
posted by 想也 at 23:00| Comment(0) | 国内盤研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする