2024年07月24日

Café Bleuの青はどんな青?

<TLでArunのサインに関する情報を四人の方からいただいたので、追記しました。>(2024年7月24日)

レコード・コレクターズ誌によれば、1984年は、ポップ史を塗りかえた年らしい。

その1984年にリリースされた「必聴の138枚」の3番目に、ザ・スタイル・カウンシル(The Style Council)の"Café Bleu"が登場する。

ってことで、見本誌が届いたときに、UKオリジナル(Polydor TSCLP1)を引っ張り出したのだが、どうにも気になることがあった。

このレコード、Master Roomのアルン・チャクラヴェルティ(Arun Chakraverty)によってカッティングされ、PRS Ltd.でプレスされているのだが、Discogsの登録では、ArunのサインはA面にしかないことになっている。

登録されているマザー/スタンパー情報から推測すると、マトは最初から二組切られたようで、A1/B1、A1/B2、A2/B1、A2/B2のどれも初回マトと言ってよさそうなのだが、登録されている8つのヴァリエーションの中には、B面にもArunのサインがあることが登録されているものは一枚もない。

うちにあったのは、A2/B1なのだが、両面にArunのサインがあるのだ。

まぁ、単に登録忘れなんだろうなー(最初に登録した人が忘れて、次の人はそれをコピペして修正したんだろうな)とは思ったのだが、Arunのサインのあるマト1(とマト2)とArunのサインのないマト1(とマト2)が存在する可能性もないわけではない。

で、もともとうちのはブックレット欠品でブックレット付を買い足そうと思っていたから、この機会にもう一枚買ってみることにした。

それが今日届いたのだが・・・


20240722-01.jpg


やっぱり、両面Arunのサイン入りで、どうやらDiscogsの登録はミスらしい。

TLで、B面のマト2(つまり、マトB2)にはArunのサインがないという情報を二人の方からいただいた。
またA面のマト1(つまり、マトA1)にもArunのサインがあるという情報もいただいた。
どうやら、A面のマト1とマト2(つまり、マトA1とA2)、B面のマト1(つまり、マトB1)には、Arunのサインはあるが、B面のマト2(つまり、マトB2)にはArunのサインがないということらしい。

それはいいのだが、新たな問題が明らかになってしまったのである。

インナースリーブが違うのだ。
Café Bleuの青を象徴する、あの青いインナースリーブが違うんである。


20240722-02.jpg


以前から持っていたのは、向かって左側の鮮やかな青で光沢のあるもの。
今回手に入れたものは、向かって右側のくすんだ青でマット仕様のもの。
さて、どっちが先だったんだろう?

盤の方は、どちらもマトA2/B1で、マザー/スタンパーは113/111(光沢IS)と115/111(マットIS)で大差はない。
しかも、かなりの初期スタンパーである。

B面が同じスタンパーで、A面のみスタンパーが進んでいるのは、おそらくスタンパー・トラブルが原因だと思う。
うちの113スタンパーにはプレッシング・バブルがあって音に出るからである。
そうだとすると、プレス時期に大きな差はないんじゃないかと思う。

一応、スタンパーが進んでいるから、光沢ISからマットISに変わったと推測するのが素直かもしれない。

ただ、進んでいるといっても、どちらもかなりの初期スタンパーだから、いずれも初回プレス時のものという可能性もあるんじゃないかと思う。
そうだとすると、マットISが先で光沢ISが後という可能性もないわけではない。

なーんて、あれこれ考えたけど、ISなんてどっかで入れ替えられた可能性もあるわけで、たまたま手に入れた二枚だけじゃ、合理的な推測はできないよね(笑)

Discogsにはインナースリーブが二種類あるなんてことは書いてないけど、コアなポール・ウェラー(Paul Weller)ファンにとっては、常識のことなのかな?

何かご存知の方、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m
ラベル:The Style Council
posted by 想也 at 20:28| Comment(2) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする