2024年10月15日

R.I.P. Libby Titus

10月13日、リビー・タイタス(Libby Titus)が亡くなったという。

彼女のレコードは、1977年にリリースされたセカンド・アルバムしか持っていないが、このアルバムは、ボクの愛聴盤のうちの一枚である。


20241015-01.jpg


ノーマン・シーフ(Norman Seeff)の撮ったジャケットが素晴らしい。
音溝に刻まれた音楽には、最初から最後まで彼女のキュートな魅力がぎゅっと濃縮されている。
USオリジナル(Columbia PC 34152)は、MASTERDISKのデイヴ・クロフォード(Dave Crawford)によるカッティングで、音も良い。
三拍子そろった名盤なんである。

今宵は、このレコードを繰り返し聴きながら、彼女の冥福を祈るとしよう。

R.I.P.
ラベル:Libby Titus
posted by 想也 at 23:57| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月14日

夕焼け小焼けの富士山

先日見た、とんでもなく美しい夕焼け(写真を撮り忘れたのよ・・・トホホ)にはほど遠いのだが、今日の小焼けの富士山も、なかなか雰囲気があって悪くなかった。


20241014-01.jpg


10月も半ばなのに、今日は夏みたいに暑くて、フジファブリックの『若者のすべて』が脳内再生されてしまったよ・・・


     ないかな? ないよな きっとね いないよな
     会ったら 言えるかな? まぶた閉じて浮かべているよ
posted by 想也 at 23:36| Comment(0) | ボクの写真館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月06日

個体差なのか?ーStrawberry Fields ForeverのUKオリジナル

<音(おと)さんが、この記事やX(旧Twitter)へのボクのポストに反応して、新たに記事を書いてくれたので、追記しました。さらに、妄想が爆発しました(笑)>(2024年10月6日)

ビートルズ(The Beatles)が1967年2月にリリースした両A面シングル"Strawberry Fields Forever / Penny Lane"のUKオリジナルに付属のPSについて、最近、ちょっと話題になっているのを見かけた。

なにせ、このブログのタイトルは、STRAWBERRY FIELDSである。
無視するわけにはいかないじゃないか(笑)


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では、どんなことが話題になっていたかというと、PS裏のパーロフォン・ロゴがグリーンのものがあって、ちょっと珍しいというのだ。

そうなの?
うちのもグリーンだけど、これしか持ってないから、グリーンが普通だと思ってたよ・・・


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写真だと、いま一つわかりにくいかもしれないが、グリーンである。
ルーペで確認すると、ブラックの上にシアンとイエローを重ねてあるから、間違いない。
ふと思い立ってマクロレンズで撮影してみたら、ルーペで見るのと同じ写真が撮れた。


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「個体差の範囲なんじゃない?」という声もないわけではないので、みなさん、ぜひルーペで確認してみてくださいな。

ブラック一色に見える通常のパーロフォン・ロゴに、僅かでもシアンとイエローが重ねてあれば、まぁ個体差ってことになるかな。
逆に、ブラックはブラック一色で、シアンとイエローの痕跡がまったく見つからなければ、黒ロゴと緑ロゴは別物ということになるよね。

ただ、ネットの画像を見ると、黒ロゴの方は、純粋な黒ではなく、少しブラウンがかっていて、額縁の四隅の飾りと同じ色のようにも見える。
もしそうだとすると、シアンやイエローの痕跡は僅かにあるかもしれないが、緑ロゴにはまったくないマゼンタが載っているはずだ。
だから、黒ロゴにマゼンタの痕跡が見つかれば、やはり黒ロゴと緑ロゴは別物ということになると思う。

さて、真相やいかに?


<追記>

「"Strawberry Fields Forever / Penny Lane"のUKオリジナルに付属のPSについて、最近、ちょっと話題になっているのを見かけた。」というのは、X(旧Twitter)で、NJoobuさんとタコ星人がポストしていたのを見かけたということだったのだが、発端は、音(おと)さんという方が書いたnoteの下記記事だった。

https://note.com/loveisallyouneed/n/nfcc99a353c5c

その音(おと)さんが、ボクの記事とXでのポストに反応してくれて、あらたに記事を書いてくれた。

https://note.com/loveisallyouneed/n/n0cd019298d89

詳細は音(おと)さんの記事を読んでいただくとして、結論としては、ボクの2番目の推論が当たっていて、「緑ロゴは、パーロフォン・ロゴの部分だけマゼンタを抜いたのもの」だった。
つまり、黒ロゴと緑ロゴは、個体差ではなく、別物だということになる。

それでは、この緑ロゴのPS、どういう経緯で作られたんだろうか?

音(おと)さんは、まず、所有している黒ロゴ盤と緑ロゴ盤で、スタンパーが緑ロゴ盤の方が進んでいることから、初回が緑ロゴだったということではなさそうだと推測している。

うちの盤も、マトが7XCE 18415 - 1 / 7XCE 18416 - 2なのは当然として、マザー/スタンパーは、6RG / 5HHで、特別若いわけではない。
やはり、初回が緑ロゴだったということではなさそうだ。

ボクは、自分の緑ロゴ盤をフランスから買ったことから、輸出仕様だったんじゃないと推測してみたのだが、音(おと)さんの黒ロゴ盤がどうもスウェーデンへの輸出ものだったようで、緑ロゴ盤は輸出仕様だったという可能性も低そうである。

音(おと)さんは、妄想とことわりつつ「試し刷りが混ざったのかも」と推測しているのだが、ボクはさらにロマンティックな妄想を膨らませている(笑)

グリーンのロゴといえば、アップルのロゴである。
アップル・レコードの設立は1968年1月だが、当然のことながら、その前からいろいろ準備はされていたはずだ。

1967年5月にリリースされたSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandの裏ジャケットには、右下に”The Apple”という意味ありげなクレジットがある。
"Strawberry Fields Forever / Penny Lane"の緑ロゴも、同じように、アップル・レコードの設立を匂わせるものとして、作られたんじゃないか。

アップルという社名が、ルネ・マグリットの青いりんごの絵からポールが閃いたものだったというのは有名な話だが、ステファン・グラナドス著(中山啓子訳)『ビートルズ帝国 アップルの真実』20頁によると、ポールがマグリットの絵を購入したのは1966年あるいは67年初期だという。

ポールがアップルという社名と青いりんごのイメージを思いつきそれをビートルズとして共有したのが絵の購入に先立つ時期だったとすると、「緑ロゴは、"Strawberry Fields Forever / Penny Lane"のPSに、青いりんごのイメージを忍び込ませようとしたものだ」というのも、まんざらありえないことではない気がするんだけどなー

まぁ、妄想ですけどね(笑)
ラベル:THE BEATLES
posted by 想也 at 18:40| Comment(0) | The Beatles | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする