編集長のシュンスケさんとライターの田中伊佐資さんが、「心震わせてくれた盤」を交互に紹介していくという楽しい動画である。
そこで田中伊佐資さんが一発目にセレクトしたのが、アルバート・アイラ―(Albert Ayler)の"New Grass"だった。
このレコード、ボクも今年、USオリジナル(Impulse! AS-9175)を手に入れた。
ボクにとっても「心震わせてくれた盤」なのであった。
アイラ―ということでイメージするアヴァンギャルドな音楽は一曲目だけで、あとはジャズというより聴きやすいR&B系のブラック・ミュージックなのだが、そこはやはりアイラ―が吠えることで、まったく聴いたことのない音楽にも聴こえてくる。
なんだかクセになって、ターンテーブルに載せる機会がかなり多かった。
ってことで、このレコードで2024年を締めくくることにした。

なんだか意図がよくわからない表ジャケットだが、裏ジャケットはかなりかっこいい。

内ジャケットは、もっとかっこいい(笑)

こうやって大きなジャケットを見て楽しめるのも、アナログ盤の醍醐味である。
ボクの手に入れた盤は、キング・レコードが直輸入盤に解説を付けて国内販売したものらしく、ImpulseのCSのほかに、悠雅彦さんの日本語解説が掲載されたインサートが付属していた。

盤の方はといえば、両面ともマトはW1で、ほかに送り溝に発見できるのは、Longwear Platingでメッキ処理が行われたことを示すLW刻印だけだ。
初回盤で間違いないんじゃないかと思う。
さて、このレコードについては、内容と同じくらい「心震わせてくれた」ことがある。
ジャケも盤も美品であるにもかかわらず、実は、ハード・オフのジャンク・コーナーで見つけたのだ。
つまり、税込110円で入手したのである。
いやぁ、震えたなぁ(笑)
VIVA!ハードオフ・ドリーム!
ラベル:Albert Ayler