2025年03月22日

デヴィッド・ボウイ・レコーズ DAVID BOWIE'S RECORDS

今日3月22日は、ジャズ・ギタリストのジョージ・ベンソン(George Benson)と、ヤードバーズ(The Yardbirds)のオリジナル・メンバーだったキース・レルフ(Keith Relf)の誕生日で、二人はともに1943年生まれなので、同い年である。
二人の関わったレコードは、うちのレコード棚には何枚もあるので、普通なら、そこから一枚選んで記事を書くところだ。

しかし、今日はもっと重大なことがある。


ビートルズ(The Beatles)のファースト・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー(Please Please Me)』の発売日ってことの方が重要だよね~と思った方も多いかもしれない。
英本国で『プリーズ・プリーズ・ミー』のモノラル盤(Parlophone PMC 1202)がリリースされたのが、1963年の3月22日なのである(ステレオ盤(Parlophone PCS 3042)のリリースは4月26日)。
確かに、ボク的にもそっちの方が重要である。

しかし、今日はもっと重大なことがある。


今日、ラジオを聴いていたら、3月22日は、日本で初めてラジオ放送が行われた日だと言っていた。
しかも、それは1925年のことだというから、今年でちょうど100年である。
つまり、今日は、日本のラジオの100歳の誕生日というわけだ。
ラジオ好きのボクには無視できない記念日である。

しかし、今日はもっと重大なことがある。


そう、『デヴィッド・ボウイ・レコーズ DAVID BOWIE'S RECORDS』(シンコーミュージック)の発売日なのである。
これまで、情報提供とか資料提供とかの形で協力させていただいたことはあるが、執筆までさせていただいたのは、今回が始めてだ。
ボクにとって、まさに記念すべき本であり、待ちに待った発売日なのだ。

見ていて楽しくなってくる掲載画像総数850点超のレコード図録なのだが、圧巻はやはり怒涛のジギー(The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars)だろう。
その一端を担わせてもらっているので、うちのジギーのアナログたちに総出で背景を務めさせた(笑)


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ボクが協力させていただいたのは、すでにこのブログで記事にしているもの(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2017-02-04.html とか、https://sawyer2015.seesaa.net/article/2021-01-13.htmlとか)もあるが、協力を依頼された後に調べてわかったこともある。
とくに『アラジン・セイン(Aladdin Sane)』のUKオリジナル初回盤についての情報は、個人的には大収穫だった。

そして、もう一つ。
実は、この本の校正の段階で、ボクはひとつ、実に興味深い発見をしたのである。
もちろん、その事実は、この本をじっくり見ていけば発見できる。
この本を手に取ってくれたこのブログの読者の方、お暇なときに探してみてくださいな。

Amazonで購入される場合は、下記リンクからどうぞ。

https://amzn.to/41RQgwQ
ラベル:David Bowie
posted by 想也 at 18:52| Comment(0) | David Bowie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月16日

初盤ステッカー?~Mahavishnu Orchestra, Birds of FireのUSオリジナル

今日3月16日は、ハート(Heart)のギタリスト、ナンシー・ウィルソン(Nancy Wilson)の誕生日だったり、トミフラの愛称で親しまれているジャズ・ピアニスト、トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)の誕生日だったりするのだが、マハヴィシュヌ・オーケストラ(Mahavishnu Orchestra)のヴァイオリニスト、ジェリー・グッドマン(Jerry Goodman)も誕生日らしい。

マハヴィシュヌ・オーケストラといえば、つい最近、セカンド・アルバム"Birds of Fire"のUSオリジナル(Columbia KC 31996)を手に入れたばかりだ。
手に入れたばかりで、まだ聴いてもいない(笑)

ってことで、ターンテーブルに載せた。


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このアルバム、何年か前に久しぶりに聴こうと思って引っ張り出したら、US盤だと思っていたのにUK盤(CBS 65321)だった。
まぁ、サンバースト・レーベルのセカンド・プレスではなく、オレンジ・レーベルのファースト・プレスではあったのだが、この頃の英CBSの例にもれずマトが流れて掠れている。
そして、やっぱり、音はいまひとつだ。

そんなわけで、ここ数年、ちょっと探していたのだが、見つけたと思っても日本盤だったりPC品番の再発だったりで(Discogsではグチャグチャになっているが、73年のオリジナルはKC品番で、PC品番は75年以降の再発である。)、USオリジナルにはなかなか出会わなかった。

しかし、見つかるときには簡単に見つかる。
ヤフオクで別の安いレコードを落札したときに、送料を薄めようと、そのセラーの出品物にめぼしいものがないかとリストを眺めていて見つけた。
まぁ、よくある話である(笑)

しかも、ステッカーがついている。
こんなステッカーがついてるの、知らなかったよ。


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ジェリー・グッドマンの名前も、ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)の次に書いてあるじゃないか。

ヒット曲の収録を告知するステッカーと違って、この手のバンド・メンバー紹介ステッカーは、知名度が低い段階でバンド・メンバーを憶えてもらうためのものだろうから、おそらく初盤に貼られたものだろう。
ファースト・アルバムもそれなりに売れたが、「マハヴィシュヌ・オーケストラ with ジョン・マクラフリン」名義だったしね。

ボクが手に入れたのはサンタマリア工場プレスで、マト2D/2Bというのはちょっと微妙(1系統のマトは存在しないようなので、2A/2Aが一番若い。)だが、マザー/スタンパーと思しき刻印がSide 1がA2でSide 2には存在しないので、最初期スタンパーじゃないかと推測する。

出てくる音は、UK盤とは完全に別ものだった。

くぅ~たまらんっ!
posted by 想也 at 21:52| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月15日

Ry Cooder, JazzのUSオリジナル

今日3月15日は、井上堯之、チャールス・ロイド(Charles Lloyd)、そして、ライ・クーダー(Ry Cooder)の誕生日である。

井上堯之とチャールス・ロイドのレコードは取り上げたことがあるので、今年はライ・クーダーのレコードを取り上げることにしよう。

1978年にリリースされたスタジオ・アルバム"Jazz"のUSオリジナル(Warner Bros. Records BSK 3197)である。


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何故このレコードなのかというと、先日手に入れたもので、ここのところよく聴いているからである。

"Jazz"というタイトルだが、このレコードにおさめられているのはボクたちがイメージする「ジャズ」ではなく、それが成立する以前のルーツとなった音楽なのだが、これが実に心地良いんだな。

まぁ、内容について語るのはボクなんかでは役不足だから、他の人にまかせるとしよう。


ボクがこのレコードを買おうと思ったのは、タグに「優秀録音盤」と書いてあったからである。
ライ・クーダーのギターが優秀録音で聴けるとなったら、そりゃ買っちゃうよね。

でも、ひとつ気になったのは、このレコードを見つけたのがディスク・ユニオンだったことだ。
「優秀録音盤」て書いてあるけど、実は贔屓目に見てたりして・・・
ほら、だって、このジャケット、どう見てもDUカラーじゃん!
(もちろん、冗談ですよ 笑)

でも、裏ジャケットを見ると、録音とミックスのところにリー・ハーシュバーグ(Lee Herschberg)の名前があるじゃないか。
優秀録音盤で有名なリッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)のファーストを手がけたエンジニアである。
期待はムクムクと膨らんでくる。

検盤の際に送り溝を見ると、マトがLW1/LW1だ。
ロサンジェルス工場プレスのマト1である。

さらに、表ジャケットのエンボス処理も、所有欲を駆り立てる。


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もはやボクに抵抗できようはずもなかった。


いや、でも、ホント、このレコード、素晴らしい音なのである。
ラベル:Ry Cooder
posted by 想也 at 23:35| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする