2025年04月21日

Prince and the Revolution, Purple RainのUSオリジナル

今日4月21日は、プリンス(Prince)の命日である。
スガシカオさんなんか、正午に、「今日は一日中、#PRINCE を聴きます」なんてポストしていた。

ボクは熱心なファンというわけではないので、一日中プリンスを聴くなんてことはないが、一番よく聴いたアルバムを引っ張り出して追悼するくらいにはファンである。
ってことで、このアルバムをターンテーブルに載せた。


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1984年6月25日にリリースされた彼の6作目のスタジオ・アルバム"Purple Rain"のUSオリジナル(Warner Bros. Records 1-25110)である。

このレコードのことは、8年前にも記事にしたことがあるが(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2017-07-16.html)、ついでに触れた程度であまり詳しく書いてないので、あらためて紹介することにしよう。

うちのUSオリジナルは、見てのとおり、限定盤だった紫のカラー・レコードではないが、ポスターも付属している(上に載っているのはインナー・スリーブ)。


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マトはSH2/SH1のアライド・プレスで、素晴らしい音で鳴る。
名手バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングだからである。

BGマスタリングであることは、インナー・スリーブに明記されている。


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小さい字で筆記体なので読みにくいが、"Purple Rain"の歌詞のすぐ上に、"Originally Mastered By Bernie Grundman"とある。

実際にBGがカッティングしていることは、送り溝の筆跡で判定できる。


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5をひっくり返したような2は、BGの筆跡で間違いない。

Discogsを確認すると、西部アライドと東部スペシャルティのメイン工場のプレスでマト8くらいまで存在するし、それ以外にウインチェスターやジャクソンヴィルといったキャピトル系の工場のプレスまで含めると、相当数のカッティングが行われたようだが、BGのことだから、やっぱり全部一人でカッティングしたのかな?

そうそう、それから、このレコード、透けるんである。


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個人的には、紫のカラー盤より、この半透明盤の方がうれしい(笑)

8年前に記事にしたときには、「うちの盤も透ける」という反応をあまり見なかった気がするし、Discogsにも、半透明盤だという記述は発見できないから、このレコードの半透明盤、あんがいレアなのかもしれない。

そうだとしたら、さらにうれしい(笑)
posted by 想也 at 21:55| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月20日

Levon Helm and The RCO All-StarsのUSオリジナル

昨日4月19日はリヴォン・ヘルム(Levon Helm)の命日だったので、このレコードを引っ張り出したのだが、昨日は聴く時間がなかったので、今日聴いていた。


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ザ・バンド(The Band)解散後、1977年にリリースされたファースト・ソロ・アルバム"Levon Helm and The RCO All-Stars"のUSオリジナル(ABC Records AA 1017)である。

リラックスしたムードが実に心地良い、サザン・ロックの名盤だと思う。

ジャケットはダイカットになっていて、中央の建物(ウッドストックにあるRCOスタジオ)は、厚手のインナースリーブに印刷されたものが、繰り抜かれた窓からのぞいている。


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インナースリーブを取り出すと、裏ジャケットの内側に印刷された、RCOスタジオ内のリヴォン・ヘルムとRCOオールスターズのメンバーを描いた絵が現れるという仕掛けだ。


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内容によくマッチしたジャケットで、なんだか嬉しくなってしまう。

しかも、このレコード、すこぶる音が良い。

インナースリーブには、ハリウッドのABCスタジオでリミックスとマスタリングが行われたと記されている。
ABCスタジオのマスタリング・エンジニアのことはよく知らないのだが、腕の良いエンジニアがいたんだろうな。
あるいは、サウンドを担当したエディ・オフォード(Eddie Offord)が貢献している部分も大きいんだろうか。

ところで、このレコードの品番はAA 1017で、それはレーベル上でも確認できる。


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しかし、送り溝の品番刻印は、こうなっている。


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ABと書いた後に、Bを消し、Aの前にAを追加している。
スティーリー・ダン(Steely Dan)の"Aja"を思い出して、少しいや~な気分になる。
もしかして、AB品番の初盤が存在するのか?

しかし、英語版Wikiでリリース日が1977年11月19日であることを確認して、ボクはホッとした(笑)
価格改定のために品番がABからAAに変更されたのは、1977年10月だったはず。
ってことは、AB品番は存在しないと断定していいと思う。
たぶん、カッティング段階ではAB品番でリリース予定だったものの、リリースが後ろ倒しになったとかで、最初からAA品番で発売されることになったんだろう。

さて、ABCのレコードでは、品番刻印の後に、①とか②とかの記号が刻印されていることがあるが、あまり大きな数字のものは見たことがないのでスタンパー・ナンバーではないとして、あれは、ラッカー・ナンバーなんだろうか、それとも、マザー・ナンバーなんだろうか。

Discogsの登録を見ても、⑤までしか確認できないし、やっぱりラッカー・ナンバーかな?
ラッカー・ナンバーだとしても、US盤の場合、最初から5組くらいラッカーを切ってるのは普通だから、どれも初盤のバリエーションだろうし、別に気にしなくていいんだけど、①だと気分が良いことは良い(笑)


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うちのは両面①である。

まぁ、音はきっと、変わらないと思うけどさ。
ラベル:Levon Helm
posted by 想也 at 21:32| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Caravan & The New SymphoniaのUKオリジナル

今日4月19日は、キャラヴァン&ニュー・シンフォニア(Caravan & The New Symphonia)のリリース記念日だというので、レコード棚から引っ張り出した。


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もちろん、UKオリジナル(Deram SML-R 1110)である。

キャラヴァンの音楽って、オーケストラと相性抜群だよね。
このレコード、バンドとオーケストラが見事に融合した名盤だと思う。
ラストにおさめられた"For Richard"は圧巻!

でも、売れなかったのかな?
Discogsを見ても、UK盤LPの登録は、テスト・プレスとオリジナルの二つしかない。
つまり、再発の登録がまったくない。
これって、CD時代まで一度も再発されなかったってことだよね?

だからなのか、うちのは、マトが両面1Wは当然として(きっと、それしかないよね。)、CSの日付が9-74で発売後5か月くらい経った頃のプレスであるにもかかわらず、マザー/スタンパーが1M/1Hと一桁なんである。

当然、一桁スタンパーの音がするわけで、素晴らしい音で鳴るのだ。

こういうレコードって、きっと初盤しか存在しないので、紙ジャケ探検隊なんかは「ネタにならねー」って歓迎しないかもしれないけど、普通のコレクターにとっては、ハズレを引く可能性がないから、大歓迎だよね(笑)
ラベル:Caravan
posted by 想也 at 00:20| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする