ボクはとくに彼らのファンというわけではないので、おススメされて聴いてみても「新譜のほうはまぁそのうちその気になったら聴いてみようか」と思う程度なのだが、その一方で、「ハンバートハンバート 」という名前を見るともう条件反射的に「おなじ話」という歌が聴きたくなる。
この歌だけは、ものすごーく好きなんである。
ってことで、今日も、YouTubeで聴いてしまった。
歌詞の解釈には、ただ「別れの歌」だとか、「亡くなってしまった恋人(つまり幽霊)との会話の歌」だとか、いろいろあるようだけど、ボクは違う解釈をしている。
歌詞の解釈なんて自由でいいし、むしろ、いろんな解釈を許して、聴き手が自分なりの解釈で共感できるってのが音楽の素晴らしいところだろう。
で、ボクがどんな解釈をしてるかっていうと、これは「夢の話」なんだというもの。
最後のフレーズに謎を解くカギが隠されているんだと思うのだ。
♪ さよなら ゆうべ夢を見たよ
♪ さよなら いつもおなじ話
「いつもおなじ話」なのはなぜか?
それは、二人の時間がそこで止まっているから。
ここから「亡くなってしまった恋人との会話」なんて解釈も出てくるんだろうけど、「夢の話」だと考えれば、恋人は別に亡くなっている必要はない。
夢の中では、現実に起こりえないことが起こる。
恋人は、単に自分のもとを去っていってしまったのか、それとも亡くなってしまったのかはわからないが、男は喪失感の中で止まったままの時間を生きている。
そして、毎晩、恋人の夢を見る。
♪ (男)どこにいるの? (女)君のそばにいるよ
♪ (男)何を見てるの? (女)君のこと見てるよ
男には見えていない女、女には見えている男。
現実なら、幽霊だよねぇ(笑)
でも、これは夢の中の話。
だから、そのすぐ後には、男にも女が見えるようになる。
♪ それから 僕も君を見つめ
♪ それから いつもおなじ話
いつもおなじ話・・・そんな止まった時間がやがて動き出す。
「ずっとそばにいるよ」と言っていた女は、何やら「手紙」を書いていて、「もう行かなくちゃ」と言い、「話をしよう」という男に対して「泣きながらわらう」んである。
そして・・・
♪ さよなら いつもおなじ話
もう、女は男の夢には出てこないんだな・・・
止まっていた男の時間が動き出したんである。
夢の中に出てきていつもおなじ話しかしない女性がいるボクにとっては、この歌、実に刺さるのだ。
彼女もいつか、手紙を残して「もう行かなくちゃ」って泣きながら笑うのかな?
それはそうと、この歌が入ったCDを買おう買おうと思いつつ、忘れていた(笑)
良い機会なので、買ってみようかな。
オリジナルはこれに入ってる。
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でも、15周年記念で去年出たこちらの再録音盤も捨てがたい。
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両方買うか(笑)
ラベル:ハンバートハンバート
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