2018年09月22日

続・80年代USワーナーの罠〜Joe Walsh, You Bought It - You Name ItのUSオリジナル

<STERLING刻印について、無視できないことを発見してしまったので、追記しました。>(2025年11月20日)

いろいろ宿題はあるのだが、情況証拠的なブツがなかなか手に入れられなかったり、なかなか届かなかったりで、仮説の検証がすすまない。
そんなわけで、「続・80年代USワーナーの罠」である。
「続」といっても、「80年代USワーナーの罠」の記事の中のあまり重要でない情報をちょっと修正するだけなんだけどね(笑)

修正しなければならないのは、記事の最後に話題にしたものの未入手だったジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)" You Bought It - You Name It"(Warner Bros. Records ‎1-23884)に関する情報だ。

このレコード、どう考えてもワンコインで転がってそうなレコードなので、オークションとか通販とかでは買う気にはなれず、DUあたりで見つけたら買おうと思っていたのだが、先日、思惑通り発見、入手することができた。


20180922-1.jpg


ちゃんとインナースリーブ付きである(笑)

一般的な評価があまり高くないのでこれまで聴いたことがなかったのだが、聴いてみるとバラエティに富んだなかなか良いアルバムだ。
なにより、STERLINGのTed Jensenによるマスタリングが素晴らしく、実に良い音なのである。

今回手に入れたものは、Matrix末尾が両面WW2のウインチェスター・プレスなので、両面LW1のロサンジェルス・プレス両面SHマトのアライド工場プレスなら、さらに良い音かもしれない(Disogsによると、キャピトルのロサンジェルス工場は、1982年に火災のため閉鎖されたとのことです)

さて、では、修正しなければならない情報の話である。
前の記事で、ボクは、次のように書いた。

「ジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)" You Bought It - You Name It"(うちのレコード棚にはありませんσ^_^;)が1983年10月9日リリースなのにノートレーベルだったりして、7月説と矛盾してしまうのだが、カタログ番号的にはカーリー・サイモンの"Hello Big Man"より前なので、プレス自体は7月までに終っていたもののリリースだけが遅れた(遅らせた?)のだと考えると、一応矛盾なく説明できる気はする。」

このレコードの初回盤がノートレーベルだというのは、今回入手したものもそうだし、間違いない。


20180922-2.jpg


問題は、リリース日である。
ボクは、このアルバムに関する英語版Wikipediaのページを見て、リリース日は10月9日だと思い込んだので、上記のような推論を展開したのだが、どうやらそのWikiのリリース日の記述が間違っているようなのである。

最近発見したのだが(だから、いつからあるのか知らないのだが)、英語版Wikiには、一年ごとにその年の音楽関連情報をまとめた一連のページがある。
たとえば、このアルバムがリリースされた1983年なら、"1983 in music"というページがあり、その年にリリースされたアルバムの一覧も(わかる限りでの)リリース日といっしょにまとめられているのである。
実に便利なページだ。

この"1983 in music"を見ると、" You Bought It - You Name It"のリリース日は、5月21日となっている。
5月21日リリースなら、ノートレーベルで何の問題もなく、新レーベル移行7月説とまったく矛盾しない。

もちろん、この"1983 in music"のほうが間違ってるという可能性もないわけではないが、ネットで見つけた日本盤見本盤のレーベル写真を見ると、日本リリースは7月23日だったようなので、本国での発売日は5月21日のほうが辻褄があう。

ということで、" You Bought It - You Name It"も7月説の例外にはならない、ということになったのである。

ところで、このレコードのSide1のRunoutにはきわめてプライベートな落書きがあるのだが(Runoutの落書きは大概プライベートな内容だが 笑)、ご存知だろうか?

こんな落書きがあるのだ。


20180922-3.jpg


この落書きの隣には、さらにこのように続いている。


20180922-4.jpg


生まれた娘へのメッセージをRunoutに書き込むなんて、素敵じゃないか。
誕生日はともかく、出生時間まで書かなくていいと思うけど(笑)

それにしても、Side1のラストの曲は"I.L.B.T.'s"である。
この曲が刻まれた隣に、この落書きは書かれているのである。

娘がこの落書きにいつ気づいたのか知らないが、気づいたときは複雑な気持ちだっただろうなぁ(笑)


2025年のジョーの誕生日にちなんで、このレコードを引っ張り出したときに、STERLING刻印について無視できないことを発見してしまった。


20251120-1.jpg


テッド・ジェンセン(Ted Jensen)なのに、6mm刻印なんである。
テッド・ジェンセンの6mm刻印を発見したのはこれで二枚目だが、もっとあるのかなぁ?

もしかしたら、STERLING刻印についての仮説(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2022-09-03.html)も修正しなきゃいけなくなるときがくるかもしれない。
ラベル:Joe Walsh
posted by 想也 at 21:31| Comment(0) | STERLINGの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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