2021年01月13日

ジギ―に何が起こったか?〜David Bowie, The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From MarsのUKオリジナル

1月8日の記事で、ボクは、ボウイ(David Bowie)『ジギ―・スターダスト(The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars)』のUKオリジナル(RCA Victor SF 8287)には、ちょっと不思議なことがあると書いた。

今日はそのことについて書こう。

ここに2枚のUKオリジナルがある。


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どちらも、裏ジャケにはまだMAINMANのロゴはない。


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ジギ―のUK盤は1972年6月6日のリリースだが、MAINMAN MUSICは1972年9月に設立された会社だから、裏ジャケ(右上のA GEM PRODUCTIONの下)にMAINMANロゴがあったら初回盤ではない。

つまり、うちの二枚はどちらも初回盤の可能性がある。


レーベルも二枚とも同じで、このレーベルである。


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ボウイのパブリシャーはTitanic/Chrysalisだ。
これまた、MAINMAN MUSICの設立によって、レーベル上のパブリシャー表記もMainMan/Chrysalisに変更されるから、MainMan/Chrysalisだったら初回盤ではない。

つまり、うちの二枚はどちらも初回盤の可能性がある。


このレコードにはインナースリーブが付属しているが、これまた、うちの二枚には同じものがついていた。


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インナースリーブにはUK盤のレコード番号は印刷されておらず、国際共通番号のLSP-4702の方だけだ。


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これは、MAINMANロゴ付きジャケ/MAINMANレーベルになっても同じなので、特に初回盤の証ではない(笑)


さて、では、うちの二枚、どちらも初回盤なのかというと、違うと思う。

一枚のマトが1E/1Eなのに対して、もう一枚のマトが1E/2Eなので、後者は初回盤にはなかった可能性がないことはないが、2E/2Eまでは最初からあった気がする。
というのも、うちの二枚、ジャケットが明らかに違うのだが、確かにうちの二枚については、ファーストジャケと思われる方に1E/1Eが、セカンドジャケと思われる方に1E/2Eが入っていたものの、ebayでしばらく観察していたところ、ファーストジャケと思われる方に2E/2Eが入っていたり、セカンドジャケと思われる方に1E/1Eが入っていたりしたからである。

さて、では、どういう風にジャケットが違うかなのだが、これ、見比べると歴然としている。
一枚はオリジナルのジャケット、もう一枚は、オリジナルをコピーして版下を作り直したものだからである。

見分け方は簡単で、オークションとかの写真でも(Discogs掲載の写真でも)判定できる。
表ジャケの右上に、オリジナルをコピーするときに何かが写り込んだらしく、一本の白い線が入っているからである。


20210113-7.jpg


黄色い☛でココと書いてあるところだ。
RCAロゴが印刷されている位置もずれている。

写真ではわからないかもしれないが、実はこの白い線が入った方は、オリジナルのジャケットに比べると若干ジャケット画像がボケている。
さらに言えば、ほんとに僅か(ジャケット全体で数ミリ程度)であるがオリジナルより拡大されている。
見比べると、どちらがオリジナルかは歴然としている。

ちなみに、これは、オークション画像では判断できないと思うが、RCAロゴのRCAとVICTORの間のレコード番号が、オリジナルは微妙に色が違っているが、セカンドジャケは同じである。


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はっきりと違いがわかるのが背表紙で、オリジナルは上の方からタイトルが印刷されているのに対して、セカンドジャケはちょっと下から印刷されている。
表ジャケに印刷されたDAVID BOWIEやZIGGY STARDUSTの文字の位置と比べると、背表紙のタイトルが印刷されている位置がわかるだろう。
表ジャケでDAVIDと印刷されているところから背表紙のタイトルが始まっているのがオリジナルジャケで、ZIGGYと印刷されているところから始まっているのがセカンドジャケである。


20210113-9.jpg


それにしても、なんでこんなジャケ違いがあるんだろう?
リリースから何年も経った後の再発で、オリジナル・ジャケットをコピーして再発ジャケットを作っているのはたまに見かけることがあるが、リリース当初からこんなコピージャケットを作ってるのは、あんまり聞いたことがない。

しかも、これ、RCAロゴだけはセカンドジャケでもちゃんと印刷されているので、コピー元は、オリジナルジャケットの完成品じゃなくて、完成前のRCAロゴの印刷されていない段階のものだったんだろうと思うのだ。

さて、ジギ―にいったい何が起こったんだろう?
ラベル:David Bowie
posted by 想也 at 23:41| Comment(4) | David Bowie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
3度目か4度目の書き込みになります(思い出す限りではTOTOの1stとスプリングスティーンのBorn in the USA時でした)。私もZiggyのUKオリジナルを2枚持っています。ジャケットは想也さんと同じ2パターン、盤はいずれも1E/1E、インナースリーブは片方は想也と同じセンター部分が盛り上がっているパターンですが、片方は水平になっています。インナースリーブが水平の方は、ジャケットは想也さんがオリジナルと推定されている方に入っていました。これも本来は逆のような気がしますね。とりあえずのご報告でした。
Posted by 通りすがり×3 at 2021年01月14日 20:40
想也 さん
とても面白い、興味のある記事でした。
私も、1E/1Eを所有していますが、白い線のない、DAVIDと印刷されているところからタイトルが始まっていました。
それにしても、摩訶不思議ですね。
ここに、気付くのもすごいです。
本当に楽しく拝見させていただいてます。


ちなみに、私は兄から譲り受けた日本盤のピンク帯も所有していますが、UKオリジナルより音に迫力があるように聴こえて手放せません。
これまた、不思議な現象です、
Posted by koss at 2021年01月14日 21:39
通りすがり×3さん

インナースリーブにそんなのがあるとは!
貴重な情報ありがとうございます。
どこかで見つけたら、また検証してみます。

P.S.
通りすがりと言わず、定期巡回してください(笑)
Posted by 想也 at 2021年01月14日 23:08
kossさん

コメントありがとうございます(^^)
マイペースなブログですが、どうかよろしくお願いします。

日本盤は、記憶が定かではありませんが、USマスターじゃありませんでしたっけ?
USマスターだとしたら、UKオリジナルとはSTARMANのミックスが違うので、その意味でも手放せませんよね。
Posted by 想也 at 2021年01月14日 23:18
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