<カッティング・エンジニアの特定について追記しました。>(2025年3月26日)
昨日6月9日はロックの日だったので、このレコードを聴いていた。

エアロスミス(AEROSMITH)が1976年にリリースした4thアルバム"ROCKS"のUSオリジナル(Columbia PC 34165)である。
このレコード、特別素晴らしい音で鳴るというわけではないが、音量をあげたときの音場の広がりとか、ここぞというときに音が浮き上がってくる感じとか、やはりSTERLINGの仕事だなぁという仕上がりになっている。
ってことで、USオリジナルのファースト・プレスを持っていたいレコードである。
ファースト・プレスの見分け方は、Discogsにも出ているし、特に難しくはないが、Discogsには誤登録とかジャケットの入れ替えと思われるものの登録とかもあるので、混乱する人もいるかもしれない。
まずレコード番号は、PC 34165である。
JC 34165は、翌年に価格改定があったときの再発だ。
ジャケットは、表裏ともテクスチャー加工が施されていて、バンド名と写真部分はエンボス加工が施されている。
そして、タイトルのROCKSに引用符がついている(つまり、”ROCKS”となっている)。

バンド名のエンボスの方も画像を載せておこう。

裏ジャケットの上部のタイトルROCKSにも引用符があり、バンド名がエンボス加工されている。

ジャケットは、テクスチャー加工のまま、ROCKSに引用符のないバージョンに変更され、その後テクスチャー加工もなくなるようだ。
裏ジャケット最下部のクレジットは2行である。

ROCKSに引用符のないバージョンのジャケットでは、この後に、"WARNING: ALL RIGHTS RESERVED.・・・" が追加されて3行になる。
インナースリーブが付属しているが、これはファースト・プレスとセカンド・プレスの間に違いがあるのかわからない。

マトについては、Discogsに登録されているものから誤登録だと思われるものをのぞいて考えると、ピットマン工場に1Aと1Bと1C、テレホート工場に1D、サンタマリア工場に1Fと1Gが送られたことまでは推測できるのだが、1Eが存在するのか、存在するとしてどこに送られたのかはわからない(可能性が高いのはテレホート工場かな?)。
テレホート工場プレスのWLPのマトが1D/1Eとの情報をいただきました。
やはり1Eが送られたのはテレホート工場だったようです。
うちにあるのはサンタマリア工場プレスで1F/1Fである。
マスタリングがSTERLINGで行われたことは裏ジャケットにクレジットがあるが、エンジニアが誰であるかは明記されていない。
誰がカッティングしたかは不明だが、送り溝には両面にSTERLINGの刻印がある。

両面とも幅5mmくらいの字間がつまったスタンプだ。
そういえば、STERLINGのスタンプのバリエーションについて探求しようと思っていたのだが、すっかり忘れていたなぁ。
そのうち時間的に余裕ができたら、調べてみることにしましょうかね。
<追記>
その後、STERLING刻印のバリエーションについて調査した記事は、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03 です。

間違いなく5mm刻印なので、ジョージ・マリノ(George Marino)のカッティングだと思われます。
ラベル:Aerosmith
情報ありがとうございます(^^)
早速追記しておきましたー