『時間よ止まれ』はシングルを買うほど好きだったが、アルバム『ゴールドラッシュ』は買わなかったし、友達で買ったやつもいなかったので、考えてみたら聴いたこともない。
初盤道を読んでいたら、なんだか無性に聴きたくなってきたのだが、レコード・ショップに漁盤にでかけることができるほどの時間はない。
でも、近所のブックオフをちょっとのぞいてみる時間ぐらいならある。
ってことで、先週、時間を見つけて近所のブックオフをのぞいてみたのだが、矢沢永吉さんのLPはいろいろあったものの、『ゴールラッシュ』はなかった。
残念・・・
しかし、収穫もあった。
アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)が1979年6月9日にリリースした9枚目のスタジオ・アルバム"I Am"のUSオリジナル(Columbia ARC FC 35730)を見つけたのだ。
もちろん、ワンコイン(500円)である(笑)

実は、このレコード、探していたのだ。
1月11日のTHE TRAD@TOKYO FMでデビッド・フォスター(David Foster)特集があったのだが、そのとき"After the Love Is Gone"がオンエアされて、どうしてもアナログで聴きたくなった。
"After the Love Is Gone"収録の"I Am"は売れたアルバムだし、とりあえず日本盤(タイトルは『黙示録』だった。)でもいいかなと思ったのだが、Discogsでちょっと調べてみると、USオリジナルはTMLのマイク・リーズ(Mike Reese)のカッティングなんである。
これはどうしても、USオリジナルで欲しい。
そう思っていたら、こんなにすぐに見つかるとは・・・
まぁ、でも、売れたアルバムだし、きっとアルファベット二桁マトなんだろうなとあまり期待しないで送り溝を見たら、なんと両面1Aなんである。
新年早々縁起が良い。
ボクは神さまに感謝した。
いや、感謝するなら、ブックオフに足を向けさせた紙ジャケ探検隊かな?
ありがとう、探検隊!

いやぁ、やっぱり、TMLカッティングの(しかもマト1Aの)アナログで聴く"After the Love Is Gone"は最高だー
ところで、このレコードの送り溝には、とても興味深い発見があった。
Side 1はごく普通の見慣れたTML-M刻印だったのだが、Side 2のTML刻印はこんな刻印だったのである。

通常のTML-M刻印のあとに手書きで-Xと追記されている。
これって、やっぱり、後にTML-Xと刻印されることになるノイマン製レースでのカッティングって意味だよね?
たぶん、まだTML-Xの刻印ができていなかったので、TML-M刻印のあとに-Xを追記したのだ。
下記記事では、TML-X刻印の使用開始時期は、「1979年10月から」としていたが、"I Am"リリースの前月の「1979年5月から」で、当初は"TML-M-X"(TML-M刻印に手書きで-X追記)だったと修正する必要がありそうだ。
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-03-13
この推理、間違ってないよね?
ラベル:Earth Wind & Fire