
エディが、ジョン・ウェットン(John Wetton)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)、アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)と結成したスーパー・グループU.K.が、1978年にリリースしたセルフ・タイトル(日本盤には『憂国の四士』というタイトルも添えられた。)のファースト・アルバムである。
両面マト1のUKオリジナル(Polydor 2302 080)も持っているのだが、聴くのはもっぱら、このUSオリジナル(Polydor PD-1-6146)である。
低域が唸りをあげてぶっとい音がグイグイと迫ってくる。
くぅ~たまらんっという音なのだ。
このアルバム、ロンドンのトライデント・スタジオ(Trident Studios)で録音されているので、トライデント・カッティングのUK盤が当然オリジナルなのだが、MASTERDISKカッティングのUS盤の音のほうが、ボクは断然好きだ。
ボブ・ラディック(Bob Ludwig)によるカッティングかと思いきや、RLサインのある盤は確認できないので、どうやら別のエンジニアによるカッティングのようだ。
コロムビアのピットマン工場プレスの盤に、J.G.というサインのあるものがあり、Joe Gastwirtがカッティングしたものがあることは確かなのだが、すべてのカッティングを彼がやったかどうかはわからない。
これまで気づかなかったのだが、うちの盤には、MASTERDISK刻印の後に、"I"に見える刻印がある。

これはSide 1の送り溝の画像だが、Side 2のMASTERDISK刻印の後にもまったく同じ刻印があるので、キズとかではないだろう。
この"I"が何を意味するのかは、現時点ではまったくわからない。
その解明は今後の課題である。
あなたのうちのUSオリジナルの、そこにアイはありますか?
ラベル:U.K.
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ピットマン物であればUKに限らずピットマン物の9割には「l」の刻印(手書きも有るかな?)があるはずです。
大抵は「p」がマトリクスの前に、UKならPD-1-6146~の前の方に打たれていて「l」がマトリクスの後ろ、物によって場所はマチマチですが打たれていると思います。
ハッキリ見えるものもあれば異様に薄い物もあり、場合によっては傷にしか見えない物も有ります。
また「l」の様に見えるのですがもしかすると「1(いち)」のつもりなのかもしれません。
物によっては「p」にたいして「l」が有るであろう場所に他の数字が打たれている事も。
手持ちの物ではPoco/LegendがA面に「5」、Janis Ian/StarsB面には「2」,Crusaders/ScratchB面にも「2」が打たれていたりします。
何を意味するのかは分かりません。
うちのUKはピットマンではなくてPRCプレスです。
PRCプレスの場合、プレス工場でマシン・スタンプが用いられることはないので、IはMASTERDISKで刻まれたものだと思いますよ。
ピットマン工場の送り溝に、小さくIに見えるものがあるとしたら、Pの縦棒部分だと思いますよ。
工場識別でIが使われているのは、RCAのインディアナポリス工場ぐらいしかないと思います。
あとは、マザーとかスタンパーを表すものですが、コロムビア盤一般には、ピットマン・プレスだと、これはないと思います。
他力本願児さんが挙げられているものは、持ってなかったり、持っててもピットマン・プレスじゃなかったりするので、わかりませんが・・・
手持ちのモナーク物にも「l」有りました。
で今になって思い出したのですが手持ちの
アルディメオラ/エレガントジプシー、サンタマリア物なのに
MASTERDISKの後ろに「l」が有るのはなんでだ?と
思っていた事を。
PXSみたいな事?でも「p」は無いぞ、と。
「l」は何なんでしょうね。
モナーク・プレスにもありましたか。
エレガント・ジプシーはうちにもあったので見てみましたが、ピットマン・プレスで、Iはありませんでした。
RLのサインがあったので、RLカットの場合にはIはないのかもしれません。
この相関関係があるとすると、MASTERDISKといえばRLを探していたりするので、これまでI付きに気づかなかったというのも、合点がいきます(笑)
Iの意味については、考えられそうなのは、エンジニアを表す記号か、あるいは、TML-MやTML-Sみたいにレースを識別する記号か、というあたりですが、前者は、MASTERDISKの場合、基本的にエンジニアのサインなので、後者の可能性が高いかなぁと思ってますが、どうなんでしょうね?
もうちょっとサンプルが集まってくると、はっきりするかもしれません。