2023年05月27日

Carpenters, Now & Thenの日本初回盤

カーペンターズ(Carpenters)が1973年にリリースした5作目のアルバム"Now & Then"については、これまでにも何度か取り上げたことがあるが、いずれもUSオリジナルに関連する記事だった。

今日は、日本盤(キング・レコード GP-220)に関する話題である。

「日本盤もなかなか良い音だよ」という話を聞いたので、その辺にゴロゴロ転がっている安いレコードだし、試しに買ってみたところ、確かに悪くない。
USオリジナルに比べると多少硬質な感じはするが、十分に良い音である。
日本盤も、アナログで名盤を聴く喜びを十分に味わわせてくれるものだと思う。

それでも、まぁ、やっぱり鮮度的に落ちるのは否めない。
そう思っていたところ、ボクが最初に手に入れた日本盤は、レイト・プレスであることが判明した。
グリーン・レーベルなら初回盤でいいんだろーと思ってたら、違うのだ。

とはいえ、日本盤だし、多少違うとしても、それほど違わないだろうと思っていたのだが、偶々ちょっと特色のあるファースト・プレスと出会ってしまった。
これが、だいぶ鮮度感が違うんである。
ってことで、最近、よく、この日本盤を聴くのだ。


20230527-01.jpg


ちょっと特色があるというのは、こういうことである。


20230527-02.jpg


レーベル上に「見本品」というスタンプが押してあるのだ。

もちろん、このレコードにも、ホワイト・レーベルの見本盤が存在する。
だから、うちのは、おそらく、追加で見本盤が必要になったときに、通常盤にスタンプを押して間に合わせたものだろう。
実際、スタンパーもSide 1で10、Side 2で4と進んでいる。
先日、すろはん先輩がTLで紹介していたホワイト・レーベルの見本盤は、両面ともスタンパーは1だそうだ(うらやましー)。

とはいえ、うちの「見本品」も、マトにアルファベットの入っていない初回ラッカーなので、音の違いはそこまで大きくはないと思う。
レイトは、マトにアルファベットが入るカッティング違いだから、だいぶ音が変わる。

ちなみに、うちの「見本品」初回盤と、マトにアルファベットのCが入るレイト盤では、送り溝の広さもずいぶん違う。

Side 1で比較してみよう。


20230527-03.jpg


初回盤の送り溝の広さは、22.5mmほどある。


20230527-05.jpg


レイト盤の送り溝の広さは、16.5mmしかない。

ちなみに、レイト盤は、レーベルのタイトルとアーティスト名のレイアウトも違う。
初回盤は"Now & Then"と"Carpenters"が横並びで引用符で挟まれていた(引用符がいまひとつ不恰好に見えるのは、後からCarpentersの方をロゴに差し替えたせいだと思う。)が、レイト盤では、縦並びに変わる。


20230527-04.jpg


そういえば、このレコードのホワイト・レーベル見本盤には、ひとつ謎がある。

Discogsに登録されているホワイト・レーベルの見本盤(2023年5月27日現在、しばらく前から、ヤフオクにも出品されていて、ぐるぐるまわっているのだが、高くて買えない。)のレーベル上に表記されているSide 1のマスター番号がSALBt 685なんである。
Side 2のマスター番号はおそらくSALBt 686だろう。

通常盤のマスター番号は、SALBT 687/SALBT 688だ。
数字部分が違う上に、最後のTが小文字と大文字という違いもある。
(ちなみに、すろはん先輩のホワイト・レーベル見本盤は、通常盤と同じマスター番号のものだ。)

マスター番号が違うってことは、マスターテープ違いってことだよねぇ?
いったいどんな違いがあるって言うんだろう?

ヤフオクでぐるぐるまわってるんだから、買えば確かめられるのだが、さすがにこれに18,000円出す気にはなれないのである。
ラベル:CARPENTERS
posted by 想也 at 23:02| Comment(9) | Carpenters | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私のナウ・アンド・ゼンは白レーベルの見本盤ですが、A面がSALBt 685-、 B面がSALBt 686となっています。A面のランオフ幅は19mm程で、B面は16mmです。
Posted by まきの at 2026年04月04日 22:08
まきのさん


おぉ!
それは是非、通常盤と比べて違いを教えてください。
マスター・ナンバーが違うので、何か決定的な違いがあるはずです。
Posted by 想也 at 2026年04月05日 19:19
想也さん

お待たせしました。

通常盤はレーベルがA&Mロゴが左中央にあるタイプでオビは¥2500表示。

1面は、小さな〇の後SALBT 687-1 ランオフ幅23mm。
2面は、小さな〇が縦に二つ並んだ後にSALBT 688-4 ランオフ幅16mm。

尚、ちなみに白レーベル盤のオビは¥2200表示です。

音ですが、この通常盤の方が音が生き生きとして断然白レーベルよりバスドラが効いたいい音なのです。
Posted by まきの at 2026年04月08日 17:48
補足ですが、通常盤のレーベルはNOW & THENとカーペンターズが横並びレーベルです。
Posted by まきの at 2026年04月08日 17:52
まきのさん

情報ありがとうございます。
ただ、ボクが知りたいのはそういうことではなくて、マスター違いによる決定的な違いなのです。
たとえば、一番可能性があると思っていたのは、「Side 2が通常盤とは違ってバンドが切ってある」ってことだったんですが、そういう違いはありませんか?
Posted by 想也 at 2026年04月09日 21:16
すいません、「バンドが切ってある」の意味がわかりかねるのですが。
Posted by まきの at 2026年04月09日 21:56
まきのさん

通常盤のSide 2は、一曲のようにカッティングされていて、各曲がどこからはじまるかわからなくなってますよね。
それが、Side 1と同じように、曲ごとにどこからはじまるかわかるようにカッティングしてあるというのを、バンドが切ってあると言います。
US盤プロモはそういうカッティングになっているのです。
Posted by 想也 at 2026年04月10日 01:01
ありがとうございます。
勉強になりました。

そうしますとこの白い見本盤は通常盤と同じで、バンドが切ってない状態ですね。

Posted by まきの at 2026年04月10日 07:25
まきのさん

そうですか。
そうすると、次に可能性が高そうなのは、当初米本国からマスターが送られてこなくて、盤起こし(または板起こし)でマスターを作ったって可能性ですかねぇ。
60年代のビートルズ日本盤ではしばしばあったようですし。

Posted by 想也 at 2026年04月11日 10:04
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