ここ数回のレコード再生画像で、「あいつ、カモメなんて持ってたっけ?」と思った方も多いかもしれない(誰も、そんなとこまで見てないっちゅうの 笑)。
実は、2週間ほど前に、唐突に思い立ってヤフオクで探したときに、なんだか妙にピンときた出品があって、落札したんである。

ピンときたというのは、単に、出品画像を見て、本体・スタイラスともに状態が良さそうで、Shure M44Gカモメ本来の音で鳴りそうだな~という直感が働いたというだけで、それ以上の意味はない。
1963年の発売からアナログ・カートリッジ事業撤退に伴う生産終了の2018年まで、M44Gには実に55年にわたる歴史があるが、その推移について、そもそもボクにはまったく知識がない。
俗にカモメと呼ばれるデザインが施されていた時期の方が音が良いよって話ぐらいしか知らないのである(カモメがいつ頃まで製造されていたのかさえ知らない)。
また、同じカモメでも、パッと見で、カモメもフォントもポッチャリしているのとスッキリしているのがあるようで、うちのは前者(ポッチャリ型ね)なのだが、ポッチャリからスッキリになったのか、スッキリからポッチャリになったのかもわからない。
自分が手に入れたものがいつ頃製造されたものなのかぐらいは知っておきたくて、情報を求めてネット中を探し回ったのだが、探し方が悪いのかまったく見つからなかった。
付属していたスタイラスについては、もともとこのカモメについていたものなのか、それとも交換針なのか、いずれとも判断できないが、色味がグレーというよりカーキだし、何よりスタイラス・ガード跳ね上げ式ではないので、それなりに古いものだと思う。
しかし、これまた、時期的にいつ頃のものかまったくわからない。
スタイラスのグリップの色違いは、ランブリンボーイズさんから、そもそもモデルの違いだということを教えてもらった。
色違いという前提で見れば、うちのはカーキというよりブラウンのようだ。
比較的最近のM44G&N44Gと並べてみると、違いがよくわかる。

うちのカモメについていたスタイラスは、どうやら、M44G用の交換針N44Gではなく、M44E用の交換針N44Eということらしい。
針圧も4gまでかけられるようなので、針圧を高めにしたほうが、好結果が得られそうだ。
さて、状態の方だが、直感が当たって、すこぶる良い。
パッと見で状態が判断できるスタイラスのカンチレバーなんか、何十年かの時を経ていることを考えれば、信じられないくらい綺麗である。

針先も実に綺麗だ。

今年の夏休みの自由研究は、M44G関係で決まりだな(笑)
それにしても、このカモメ本体とスタイラスについて、いつ頃製造されたものなのか、気になるのである。
おわかりになる方、ぜひ教えてくださいな。