ってことで、慌てて書くのである。

USオリジナルの初盤について、紙ジャケ探検隊が書いていることに何か付け加えることがあるわけでもないので、別に慌てて書かなくてもいいと言えばいいのだが、個人的に、初盤道で触れられていないことに不満なことがあるのだ。
それはこれである。

って、画像だけ示されてもわからないか(笑)
これは、日本初回盤の送り溝の画像である。
つまり、日本初回盤も、USカッティングなのだ。
マトは両面とも末尾Aで、もちろん、STERLING刻印もある。

USファースト・プレスのジャケットには(日本盤ジャケットにも)書かれていないが、セカンド・プレスのジャケットから明記されることになるように、このレコードのカッティングはジョージ・マリノ(George Marino)の仕事なので、刻印は、彼の使用していた9mm刻印だ。
(STERLING刻印のバリエーションについては、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03 をどうぞ。)
日本には、ラッカーではなく、マザーが送られたようで、マトもLではなくMが使用されている。

追加プレスをまかなえるほどのマザーは送ってもらえなかったようで、Discogsを見ると、PMが8-XY(つまり1978年11月)の追加プレスで、すでにマトは1-A-23/2-A-13と日本独自カッティングになっているので、USカッティングなのは初回盤だけなのかもしれない。
ちなみに、うちのはPMが8-6で1978年6月プレスである。
ビニールの材質やプレス品質は日本盤が最高で、輸入ラッカーや輸入マザーの日本盤は、本国オリジナルを凌ぐ音質だったりするので、このレコードも日本初回盤で持っていたい一枚なのである。
しかも、このレコードには、本国オリジナルにはないオマケがついている。

先着2万名に日本公演写真集がプレゼントされたのだ。

この写真集、大きさ的には、ジャケットの中に綺麗におさまるので、いっしょに保存していた人も多いんじゃないかと思う。
それに、これは個人的な好みかもしれないが、ボクは、USオリジナルよりも、日本盤のほうが、ジャケットの色味が好きなのだ。
うちには、PRプレスとMOプレスのUSオリジナルがあるが、ジャケットの色味はまったく同じである。
これらUSオリジナルと日本盤とは、明らかに色味が違う。

表ジャケットの上半分は、USオリジナルが若干赤味を帯びているのに対して、日本盤は綺麗な白黒である。

表ジャケットの下半分は、日本盤のほうが青が強くて、はっきりしている。

裏ジャケットも、上半分は表ジャケットと同じ傾向の違いだが、下半分は日本盤のほうが緑が強くて綺麗だ。
音質については、日本盤最強だと思い込んでいたのだが、今日、じっくり聴き比べてみたら違った。
うちにあるのは、MO(モナーク Monarch)プレスが両面ともマト末尾A、PR(プレスウェル Presswell)プレスがマト末尾B/Aなのだが、日本盤は、MOプレスより良いが、PRプレスには劣る。
鮮度感が違うし、末尾BのSide 1は重心が低くてかなり違う音で鳴る。
マト違いによる音の違いはともかく、鮮度感については、おそらく、うちのPRプレスが初期プレスでスタンパーが若いおかげだと思うのだが、US盤は若いスタンパーを探すって言っても、手がかりがないよねぇ・・・
やっぱり、一般的には、輸入ラッカーや輸入マザーの日本盤は最強だと思うのである。
(探せば鮮度抜群の本国オリジナルが存在するとしても、特にUS盤の場合、売れたレコードでは、個体差が大きすぎて・・・)
ラベル:Foreigner