ってことで、RSDはまったく無視して(笑)、今日がリリース記念日だというラッシュ(Rush)の"Grace under Pressure"を引っ張り出して聴いた。

ジャケットは相当ボロいが、盤の方はキズどころかスレもなく、とても綺麗だ。
そういや、そもそも自分の持っているのが、どこ盤なのか認識していなかった。
US盤だったっけかなと確認したら、どうやらUK盤のようだ。

Made in UKとかの表記はないのだが、VertigoからリリースされたのはUK盤とアイルランド盤だけ(どちらも品番はVERH 12)だし、この凸リムのレーベル形状はどうみてもUKのPRS Ltd.プレスである。
送り溝をみると、A1/B1という両面マト1で、Discogsの登録を見るとわりと珍しそうだが、そこそこ売れたレコードだから、きっと数はあるよね。
それはともかく、そのマト1の隣がこうなっている。

▽の隣は何か消されていて、その隣に130だ。
▽の隣に何が消されているかは、B面の方がわかりやすい。

目をこらせば確認できるだろうか?
42が消されている。
420と刻印しようとして、42まで刻印したところで、間違いに気づいたんだろう。
この頃のPRS Ltd.では、USカッティングの場合は、▽130と刻印するのがルールだ。
このレコードは、MASTERDISKでカッティングされているから、▽130じゃなきゃいけないのだ。
さすがに、この間違い、マト1だけだったようで、Discogsを見ると、マト2からは、最初からちゃんと▽130と刻印されているようだ。
インナースリーブにはマスタリングのクレジットがあって、ボブ・ラディック(Bob Ludwig)の仕事であることが明記されている。
ただ、両面にMASTERDISK刻印はあるものの、その隣にRLというサインは刻まれていない。

RL刻印のある盤が存在するのかと、UK盤だけでなく、カナダ盤やらUS盤やらチェックしてみたのだが、見つからない。
カナダ盤はほぼMASTERDISK BK(つまりビル・キッパー(Bill Kipper)のカッティング)だし、US盤もMASTERDISKのみかMASTERDISK BKである。
UK盤は、MASTERDISKのみしか登録されていない。
では、このMASTERDISKのみは、第三のエンジニアによるものなのかというと、ボクはあんがいラディックのカッティングなんじゃないかと思っている。
確証まではないのだが、筆跡がね、ラディックっぽい(笑)

ってことで、UK盤が一番良いんじゃないかなー
比べたことないけど(笑)
ところで、このアルバム、サブスクにはないのね。
けっこう良いアルバムだと思うんだけどなー
ラベル:Rush