2025年04月15日

Van der Graaf Generator, Still LifeのUKオリジナル

今日4月15日は、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター(Van der Graaf Generator)のサックス・フルート奏者、デヴィッド・ジャクソン(David Jackson)の誕生日で、1976年にリリースされた6作目のスタジオ・アルバム"Still Life"のリリース記念日である。

ってことで、"Still Life"のUKオリジナル(Charisma CAS 1116)を繰り返し聴いていた。


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これまで何回聴いたかわからないが、収録されている曲がすべて名曲で、まったく飽きない大名盤である。

うちのUKオリジナルは、スモール・マッドハッタ―・レーベルで、Phonodisc Ltd.プレスのマトA1/B1だし、マザー/スタンパーも、112/118だから、まぁ初盤と判定していいんじゃないかと思う。

ただ、一つ、どうしてもわからないことがある。

このレコード、前作"Godbluff"を最終的にカッティングしたアルン・チャクラヴェルティ(Arun Chakraverty)がカッティングしたことが、裏ジャケット下部に明記されているのだが、Side 1の送り溝でも、そのことは確認できる。


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マトの後にCと刻まれているのは、CBSスタジオでカッティングが行われたことを示している。


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アルンのサインも刻まれている。

しかし、Side 2の送り溝には、こう刻まれていて、しかもアルンのサインがない。


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マトの後に1UをはさんでCと刻まれているので、CBSスタジオでカッティングが行われたことは間違いないだろう。
しかし、1Uって何さ?
アルンのサインはどこ行った?

Side 1とSide 2でエンジニアが異なるような音の質感の違いがあるようには思えないから、両面ともアルンがカッティングしたが、裏ジャケットに名前がクレジットされていることもあって、Side 1にしかサインしなかった、という可能性が高い気はする。

ただ、その推認を謎の1Uが阻む。
(マトの数字の後にアルファベットでカッティングしたエンジニアを示す)デッカみたいなところで臨時でカッティングの仕事をしていたフリーのエンジニアが、CBSスタジオで臨時の仕事をして、1Uを刻んだ可能性だってゼロじゃない。

しかし、結局、1Uが何を意味するのかについては、どんなに調べても辿り着かなかった。

何か御存知の方、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m
posted by 想也 at 23:36| Comment(3) | Peter Hammill | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
想也さん

実はわたくしVan der Graaf Generatorについては、まったく通ってこなかったBandです
またひとつ聴くきっかけになりました(ありがとうございます)

またマトの後に刻まれているアルファベットはカッティングスタジオを記すものなんですね
今回だと"C"CBSスタジオという事なんですね(また勉強になります)

1Uの件確かに不思議ですね(ありますよね両面マト1なのに片面にはエンジニア名がないこと)
1Uって付くとDEEP PURPLEのマトの1Uがすぐ頭に浮かんじゃいます(EMI系に付くんでしょうかね)
まぁ疑問な部分とはマトが外れているとは思いますが、いつも新たな発見ができる想也さんのブログ楽しんでいます!

キタカツ
Posted by キタカツ at 2025年04月16日 10:41
キタカツさん

VdGGはプログレッシブ・ロックが好きな方は必ず通るバンドかと思いますが、そうでなければ通ってこない方も多いかもしれませんね。
かなりカルトな人気がありますw

Phonodiscは、プレスがメインで、カッティングは外注がほとんどなので、どこに外注したかが、アルファベット1字か2字で表されるのです。

UKのEMIスタジオの1Uはまた別の意味で、EMIスタジオでカッティングしたものにはUはつかず、外部でカッティングしたものにはUをつけるというルールがあるのです。

送り溝の刻印には、必ず何らかの意味があるので、わからないと気持ち悪いんですよね(笑)
Posted by 想也 at 2025年04月16日 17:51
想也さん

毎回コメントの返信いただき恐縮です

わたくしもプログレは好きな方なんですが、Van der Graaf Generatorはバンド名を知ってる程度で聴く機会がありませんでした

またEMIスタジオの1Uの情報もあらためて教えて頂きありがとうございます
刻印については、想也さんのブログで新たな情報を得てたいへん助けられています

今は所有している日本版で気に入っている盤のUSオリジナル盤、特にBernie Grundmanがマスタリングしている盤を探すようになりました(これが最近の楽しみになってます)
やはり日本盤とオリジナル盤の違いを知ってしまうとやめられなくなっちゃいますね

今後も楽しくブログを拝見させて頂きます

キタカツ
Posted by キタカツ at 2025年04月17日 10:20
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