2025年04月20日

Levon Helm and The RCO All-StarsのUSオリジナル

昨日4月19日はリヴォン・ヘルム(Levon Helm)の命日だったので、このレコードを引っ張り出したのだが、昨日は聴く時間がなかったので、今日聴いていた。


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ザ・バンド(The Band)解散後、1977年にリリースされたファースト・ソロ・アルバム"Levon Helm and The RCO All-Stars"のUSオリジナル(ABC Records AA 1017)である。

リラックスしたムードが実に心地良い、サザン・ロックの名盤だと思う。

ジャケットはダイカットになっていて、中央の建物(ウッドストックにあるRCOスタジオ)は、厚手のインナースリーブに印刷されたものが、繰り抜かれた窓からのぞいている。


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インナースリーブを取り出すと、裏ジャケットの内側に印刷された、RCOスタジオ内のリヴォン・ヘルムとRCOオールスターズのメンバーを描いた絵が現れるという仕掛けだ。


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内容によくマッチしたジャケットで、なんだか嬉しくなってしまう。

しかも、このレコード、すこぶる音が良い。

インナースリーブには、ハリウッドのABCスタジオでリミックスとマスタリングが行われたと記されている。
ABCスタジオのマスタリング・エンジニアのことはよく知らないのだが、腕の良いエンジニアがいたんだろうな。
あるいは、サウンドを担当したエディ・オフォード(Eddie Offord)が貢献している部分も大きいんだろうか。

ところで、このレコードの品番はAA 1017で、それはレーベル上でも確認できる。


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しかし、送り溝の品番刻印は、こうなっている。


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ABと書いた後に、Bを消し、Aの前にAを追加している。
スティーリー・ダン(Steely Dan)の"Aja"を思い出して、少しいや~な気分になる。
もしかして、AB品番の初盤が存在するのか?

しかし、英語版Wikiでリリース日が1977年11月19日であることを確認して、ボクはホッとした(笑)
価格改定のために品番がABからAAに変更されたのは、1977年10月だったはず。
ってことは、AB品番は存在しないと断定していいと思う。
たぶん、カッティング段階ではAB品番でリリース予定だったものの、リリースが後ろ倒しになったとかで、最初からAA品番で発売されることになったんだろう。

さて、ABCのレコードでは、品番刻印の後に、①とか②とかの記号が刻印されていることがあるが、あまり大きな数字のものは見たことがないのでスタンパー・ナンバーではないとして、あれは、ラッカー・ナンバーなんだろうか、それとも、マザー・ナンバーなんだろうか。

Discogsの登録を見ても、⑤までしか確認できないし、やっぱりラッカー・ナンバーかな?
ラッカー・ナンバーだとしても、US盤の場合、最初から5組くらいラッカーを切ってるのは普通だから、どれも初盤のバリエーションだろうし、別に気にしなくていいんだけど、①だと気分が良いことは良い(笑)


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うちのは両面①である。

まぁ、音はきっと、変わらないと思うけどさ。
ラベル:Levon Helm
posted by 想也 at 21:32| Comment(0) | アナログ・コレクターの覚書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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