今日も、ザ・バンド(The Band)のセカンド・アルバム(Capitol Records STAO-132)を聴きながら、記事を書いている。
この記事を書いている時点では、まだ誰も解答してくれていないが、ボクのTLにいる人たちのほとんどは、たぶん、簡単すぎるので答えてくれないんだと思う。
うちの"The Band"が変なレコードであることを示しているのは画像②だ。
どこが変なのかと言えば、送り溝に刻まれているマスター・テープ番号と、レーベル上に印刷されているそれが違っているのだ。
送り溝に刻まれているのはSide 2のマスター・テープ番号STAO-2-132だが、レーベル上に印刷されているのはSide 1のマスター・テープ番号STAO-1-132なのである(そのすぐ下にSide 1と印刷されているのもわかるよね)。
それがどういうことかといえば、こういうことである。
これがSide 1のレーベルで、
これがSide 2のレーベルということだ。
いや、まぁ、おんなじレーベルなんだが、Side 2の方は左上部にシールの剥がし痕があるので、違うものだとわかるよね。
そう、Side 2にも間違ってSide 1のレーベルが使用されてしまっているわけだ。
ねっ、変なやつでしょ?(笑)
とはいえ、盤そのものは、RLカッティングのUSオリジナルであることに変わりはない。
ロサンジェルス工場プレスで、マトは両面ともD-1である。
レーベルには、うちのと違って、バンド・メンバー全員の名前がレーベル下部にクレジットされているものもある。
ファーストの"Music from Big Pink"のレーベルがメンバー表記ありだし、このセカンドもレイト・プレスではメンバー表記なししか存在しないので、メンバー表記あり→メンバー表記なしと変遷したことは間違いないと思うが、ではメンバー表記ありがファースト・プレスで、メンバー表記なしはセカンド・プレスなのかというと、必ずしもそうとは言い切れないんじゃないかと思う。
というのも、"Music from Big Pink"は、80年代の再発にいたるまで、ずっとメンバー表記ありなのだ。
つまり、レーベル上のメンバー表記について、途中で一般的な方針変更があったわけではないんである。
方針変更は、おそらく、セカンドについてのみ、最初の段階であったのだ。
その最初の段階というのが、プレスが始まる前の段階だったとすると、すでにファースト・プレスの段階で、メンバー表記ありのレーベルとメンバー表記なしのレーベルの両方が存在していたということになる。
そうだとすると、メンバー表記なしでもファースト・プレスの可能性はあるんじゃないかと思うのである。
信じる者は救われる~(笑)
ザ・バンドって、若い頃にはいまひとつピンとこなかったんだけど、ホント、ジワーっとくる味わい深さがあるよねぇ。

