昨日8月19日はイアン・ギラン(Ian Gillan)の誕生日だったので、このレコードを引っ張りだして聴いていた。
1970年6月5日にリリースされたディープ・パープルの4作目のスタジオ・アルバム"Deep Purple In Rock"のUKオリジナルである。
レコードを聴きながら、せっかくなので簡単な記事でも書こうかとDiscogsをチェックしたのだが、なんだか夥しい数の登録があって、昨日は情報が整理しきれず、頭の中がグチャグチャになってしまった。
で、いったんは記事を書くのはやめようかと思ったのだが、今日になって思いなおした。
レーベルのバリエーションが実に多くて、そのために頭の中がグチャグチャになってしまったのだが、工場違いに起因すると思われるバリエーションを無視すると、今後のUK盤研究にも参考になりそうな情報整理ができそうな気がしたからである。
このレコードの初盤判定では、まずマトA-1/B-1について触れておく必要がある。
A1”Speed King”のミックス違いが収録されているものだ。
このA-1/B-1は非常にレアなのだが、どうやら、発売日前にA-2/B-1に差し替えられたというのが定説のようだ。
それでも、A-1/B-1のみを初盤とするか、A-2/B-1も初盤と考えるかは、意見の分かれるところかもしれない。
ボクとしては、A-2/B-1も初盤でいいと考えている(A-1はボツ・ミックス収録のボツ・カッティングなのだから、A-2/B-1こそが本来の初盤と言えなくもない)。
もちろん、ボクはA-1/B-1なんて持っていない。
うちの盤のマトはA-2/B-1で、こんなレーベルである。
この盤の素性を解き明かしていくことにする。
1974年以降のプレスと思われる盤も持っているので、それと比較しながら、"Deep Purple In Rock"の変遷も明らかにしたい。
まず①の部分に注目してほしい。
上部リムが"THE GRAMOPHONE CO LTD."で始まり、下部リムの上に"MADE IN GT. BRITAIN"がある。
これは、1974年5月頃までにプレスされたものであることを意味している。
1974年5月頃からは、上部リムは"EMI RECORD LTD"で始まるようになり、"MADE IN GT. BRITAIN"は下部リムの一部になる。
つまり、この二つの特徴をもつレーベルであれば、1974年5月頃以降のプレスである。
次に②の部分だ。
曲目表記が3行になっている。
これはSide 1の方だが、Side 2の方は4行表記だ。
この曲目表記が、1972年後半に、両面とも2行に変わる。
つまり、この曲目表記が2行のレーベルであれば、1972年後半以降のプレスである。
次は③の部分だ。
何もない(笑)
そう、ここに1971年6月頃からEMIロゴが入る。
つまり、ここにEMIロゴが入ったレーベルであれば、1971年6月頃以降のプレスである。
次は④の部分だ。
問題なのは、Ⓟ1970の表記である。
1970に対してⓅが小さい。
1970年12月か翌1971年1月頃に、Ⓟは1970と同じくらいの大きさになる。
つまり、Ⓟが1970と同じくらいの大きさのレーベルであれば、少なくとも1970年12月頃以降のプレスである。
ってことで、うちの盤は、1970年12月頃までのプレスであることが明らかになった。
初盤まであと半年である(笑)
時期的に特定されていないのだが、おそらくこの半年の間に、ジャケットがほんの少し変わる。
表ジャケの右下にあるHARVESTロゴの枠が一重線(向かって左)から二重線(向かって右)に変わっている。
とりあえず、初盤ジャケットの関門もクリアできた。
しかし、うちの盤は最後の関門をクリアできなかったのである。
このインナースリーブに入っていたのだ。
このHARVESTの広告入りインナースリーブは、1970年7月か8月に導入されたものだというのだ。
ちなみに、初盤は、"Patent Nos. 1125555"と"Made In Great Britain"が片面の下部に黒字で印刷されたプレーンのインナースリーブに入っているという。
あと2か月、いや1カ月・・・
辿り着けなかった・・・
無念である。
ラベル:Deep Purple



