キング・クリムゾン(King Crimson)が1971年12月3日にリリースした4作目のスタジオ・アルバム"Islands"のUKオリジナル(Island Records ILPS 9175)である。
ジャケットはいたってシンプルだが、インナースリーブはカンガルー・ポケットの見開きになっていて、ちょっと凝っている。
もっとも、うちのは綺麗に分離してしまっているが(涙)
ジャケットはいたってシンプルだと書いたが、この時期のレコードには珍しく、オリジナルはフリップ・バックである。
これじゃ、遠くてわからないか(笑)
フリップ・バックである。
わりとすぐにフリップ・バックではなくなるようなので、フリップ・バックならファースト・プレス、ということでいいんじゃないかと思う。
ただ、Discogsには、いやーなことが書いてある(笑)
レーベルが二種類あるというのだ。
ピンク・リム・レーベルには細かい変遷があるが、その話ではない。
Side表記が、品番の後にA/Bではなく、Side 1/Side 2になっていて、STEREO表記がある、この時期のピンク・リム・レーベルで、二種類あるというのである。
しかも、その違いがきわめてビミョーなのがいやらしい。
簡単に言うと、曲目表記の行間がぎゅっとつまっているものと、少し開いているものがあるというのだ。
前者をナロー・レーベル、後者をワイド・レーベルと呼ぶことにしよう。
うちのは、スタンパー1GM/1GGで、両面ナロー・レーベルである。
ナロー・レーベルは、曲目表記の行間がぎゅっと詰まっていて全体で5.5mmくらいしかない。
一方、Discogsのワイド・レーベルをiPadで実物大に表示して測定してみると、全体で7mmくらいある。
両面ワイド・レーベルがサード・プレスということは間違いないらしい。
とすると、両面ナロー・レーベル→片面ナロー・レーベル→両面ワイド・レーベルと変遷したと考えるのが素直なのだが、そういうわけでもなさそうだ。
第一に、片面ナロー・レーベルには、Side 2のみナローのバージョンしかないらしい。
つまり、Side 1がナローでSide 2がワイドのバージョンは存在しないらしいのだ。
(まぁ、見つかってないだけで、実は存在するということもありそうだが。)
第二に、これはurbantango82さんが両面1Gのファースト・スタンパー盤をお持ちだったので確認できたことなのだが、両面1Gのファースト・スタンパー盤が、Side 1がワイドでSide 2がナローの片面ナロー・レーベルなのである。
そんなわけで、Discogsでも、「最初期プレスに、両面ナロー・レーベルとSide 2のみナロー・レーベルのどちらもあった」というような、歯切れの悪い書き方になっている。
というか、情況証拠から考えて、実際にそうなのだろう。
そうだとすると、どうして、そんなことになったのだろうと、いろいろ考えてみたのだが、どうにもストンと納得できそうな説明が見つからない。
ってことで、何か思いついた方は、ぜひ教えてくださいませ。
R.I.P.
ラベル:King Crimson

