2025年09月23日

Deep Purple, BurnのUKオリジナルの真実?

今日9月22日は、デイヴィッド・カヴァデール(David Coverdale)の誕生日である。
ってことで、先ず、ホワイトスネイク(Whitesnake)の"Slide It In"(https://sawyer2015.seesaa.net/article/2021-08-21.html?1758535494)を聴いたのだが、もう一枚、このレコードも聴くことにした。


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ディープ・パープル(Deep Purple)が1974年2月15日にリリースした8作目のスタジオ・アルバム"Burn"のUKオリジナル(Purple Records TPS 3505)である。

彼の関わったレコードの中で、これが個人的には一番思い入れがあるのよね。
それに、マト両面1UのUKオリジナルは、ジョージ・ペカム(George Peckham)のカッティングで、素晴らしい音で鳴るのだ。

しかし、25年前、ひよっこコレクターだったボクは、マトが両面1Uということしか気にしていなかったから、大きなミスをおかしてしまった。

確かに、Side 2はGRAMOリムなのだが・・・


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Side 1はEMIリムなんである。


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このレコード、両面ともGRAMOリムが初盤だと言われているのだ。

数年前に、うちのがセカンド・プレスだと気づいたとき、ボクは愕然とした。
そして、すぐさま両面GRAMOリムの初盤を探したのだが、うちの盤と同等の美品はなかなか見つからない。
で、結局、両面GRAMOリムの初盤は手に入れることができず、いまに至っている(涙)

しかし、今日ボクは、とても重大なことに気づいてしまった。

両面GRAMOリムが初盤だと言われてるけど、片面GRAMOリムでもいいんじゃ?

というのも、DiscogsのThe Gramophone Company Ltd.に関する説明によると、同社は、1973年7月1日に、EMI Records Ltd.に改称しているのだ。

で、ジャケットのレコード会社名を確認してみると、前作"Who Do We Think We Are"では、このように表示されている。


20250922-5.jpg


E.M.I RECORDS(The Gramophone Company Ltd.)である。


”Burn”では、このように表示されている。


20250922-6.jpg


EMI Records Ltd.である。

そう、”Burn”がリリースされた1974年2月時点では、すでにThe Gramophone Company Ltd.という会社は存在していないのである。
つまり、GRAMOリム・レーベルは、残余レーベルなのだ。

理屈のうえでは、両面EMIリム・レーベルだって初盤の可能性がある。
まぁ、両面EMIリム・レーベルだとマトが進んでいることが多いので、初盤の可能性は低いが、片面EMIリム・レーベルの場合は、案外若いスタンパーの盤というのも存在しているかもしれない。
うちのは、2AA/2OGとそんなに若くないんだけどさ。

片面EMIリムで、「ちぇっ、セカンド・プレスかよー」と思っている貴方!
送り溝を確認して若いスタンパーを発見したら、ぜひ教えてくださいな。


20250922-2.jpg


それにしても素晴らしい音で鳴るレコードだよね。
ラベル:Deep Purple
posted by 想也 at 00:01| Comment(4) | George Peckhamの仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
想也さん こんにちは
GRAMOリムは,あると嬉しいですが,悩みの種にもなりますよね。
私の手持ちは両面GRAMOリムなんですが,スタンパーは1PG/2RHで,特にB面はそれなりに進んでいる感じです。なので,想也さんの推理もありうるかも,という気がします。時期的に,GRAMOリムが残余マトであることは間違いなさそうですし(ただ,それはそれとして,何千(万?)枚余っていたの?という疑問も・・・・・・)。
Posted by at 2025年09月23日 21:28
あ,ごめんなさい,直前のコメント,投稿者の名前を書き忘れていました。
Posted by ぴろ at 2025年09月23日 21:29
ぴろさん

貴重な情報ありがとうございます(^^)
UK EMIのスタンパーは通し番号なので、若いかどうかはスタンパーの方だけで判断します。
B面のRHは27なのでまぁまぁ若いですが、A面のPGは61なので、うちの(AAは33)よりかなり進んでいることになります。
私の仮説のかなり有力な情況証拠になりそうです(^_-)-☆
Posted by 想也 at 2025年09月24日 23:53
リプライありがとうございます。
なるほど,UK EMIのスタンパーはそのようになっているのですね。知れば知ったで面白いけれど罪深いのがランアウトの法則です。
Posted by ぴろ at 2025年09月25日 22:59
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